オーバーレイマットレスがかえって悪影響を与えるケースもある

2015年6月26日

快眠屋おの

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寝具にはオーバーレイマットレスというジャンルがあります。

これはいったいどんなものなのかと言うと、「オーバーレイ＝上から覆う」という意味であり、
写真のようにベッドマットレスや敷ふとんの上に重ねて使うことで、寝心地の向上を図る寝具のことを指します。
(これはトゥルースリーパーです。)

具体的にはトゥルースリーパー、エアウィーブが二大巨頭として挙げられ、そこに他社が追従する感じでしょうか。

店頭でお客様と話していても、これらのオーバーレイについて質問を頂いたり、
既にオーバーレイを使われているケースが多いんですよね。
それだけ注目されているということでしょう。

ただし、オーバーレイを購入する際、使用する際には注意点があって、
間違った使い方をしてしまうとかえって寝心地が悪化してしまうことがあります。

というのもオーバーレイという寝具は、
「マットレスを買ったはいいものの、硬すぎて身体が痛い、でもまだ新品だし買い換えるのはもったいない。」という方、
もしくはペタンコの薄すぎる敷ふとんを使っている方限定で威力を発揮する寝具だからです。

柔らかすぎるマットレスや、長年使用してヘタリつつあるマットレスに乗せるものではありません。

例えば７年以上使用してクタクタのグニャグニャになってしまったマットレスがあるとしましょう。
身体の重みを支えきれず、お尻が沈み込み寝姿勢が完全に崩れてしまっているとしましょう。
そのため、起床時の腰の痛みに悩まされているとしましょう。(下図参照)

さて、この上にオーバーレイマットレスを重ねると寝姿勢ってきれいになるんでしょうか？

なりません。

それどころかオーバーレイは硬すぎるマットレスをソフトにするために使うものですから、
柔らかいマットレスの上にオーバーレイを敷くことによってマットレスがさらに柔らかくなり、
姿勢がより崩れて腰の痛みが悪化する可能性すらあります。

しかしオーバーレイを販売しているメーカーの多くは、とりあえず売れれば良いと思っているのか、
この最も大事な前提を告知していない。

アカンでしょ。

おそらく、オーバーレイを買って大満足されているのは、これまでペタンコの薄い敷ふとんに寝ていた方や、
「身体には硬いマットレスが良いと思って硬いマットレスを買ったものの、背中や肩が圧迫されて痛い」
という方がほとんどなのではないでしょうか。

オーバーレイも適材適所。