脊椎の回復と筋肉の回復、この両方がマットレスの果たすべき役割です。

究極的なことを言えば、マットレスや敷ふとんの役割は、脊椎(椎間板）の回復と、筋肉疲労の回復にあるのだと考えています。

背骨のS字カーブや直線を保持することで脊椎の回復をサポートし、

マットレスと接触している部分の圧迫を和らげることで血流を妨げずに筋肉をリラックスさせる。

快適な眠りを得るためには、この２つの柱の両立が欠かせません。

日本では、椎間板の回復という視点で寝具が語られることはほとんどないのですが、ヨーロッパでは背骨を守るというコンセプトのもと、人間工学（エルゴノミクス）に基づいてマットレスシステムが開発されています。

快眠屋がオススメしているオーストリアのプロナトゥーラ社や、ドイツのフローリー社、イタリアのGRZ社も当然のことながら、背骨の回復をコンセプトに商品を開発しています。

これらのベッドシステムは、全体的に同じ硬さになっているのが当たり前の日本のマットレスとは一線を画しており、背骨を正しく支えるために肩や腰、お尻など部位によって硬さを変えることが出来るようになっています。

日本ではまだまだ硬いマットレス信仰が根強く残っていますが、シーラカンスですか。ガハハ！

柔らかすぎるよりは硬い方がマシだという認識なのでしょう。しかし、そのような状態では下のイラストを見れば分かるように、横向き寝時の背骨のことは完全に無視されていますし、仰向き寝においても背中とお尻の体圧が分散できず、筋肉の回復が難しい睡眠環境になってしまいます。０点ではありませんが、１００点にはほど遠い状態です。

身体を支えるマットレスを選ぶ際には、硬い柔らかいといった単純な次元ではなく、その人の身長体重はもちろん、骨格までも考慮すべきです。

一部の整体やカイロプラクティックの先生方が、必要以上に硬すぎる寝具を推奨しているのも問題ですね。

えー、そしてこんなことを意識しながら寝具を販売しているためもあってか、おかげさまで快眠屋でベッドや敷ふとん、枕を体験＆購入されるお客様が非常に増えています。伊勢市内はもちろん、県外からいらっしゃる方も。ありがとうございます。

もちろん寝具には限界がありますよ。治療器ではありませんから。

しかし治療器ではないとしても、今回書いたようなことを意識しながら寝具を選択するのと、適当に選ぶのでは大きな差があるのではないでしょうか。

クオリティオブライフの向上は快適な眠りから。

是非快眠屋にそのお手伝いをさせて下さい。