高反発というワナ・マニフレックス編
マニフレックス・マスター販売員の植村です。
マニフレックスからラテックスマットレスへ買い換えられたお客様がいらっしゃいました。
50代の女性で、腰痛や肩こり、起床時の熟睡感の無さにお悩みです。
I様がご使用になっていたマニフレックスのマットレスは、ほぼ100%エリオセルMFで構成されたモデルEX。
快眠屋ではまず販売することのないタイプです。
マニフレックスのマットレスに使われている主な芯材には、
エリオセルという硬めの素材とエリオセルMF(マインドフォーム)という柔らかい素材があります。
※最近ではエリオセルソフトという、エリオセルを少し柔らかくした素材もありますが、基本的にはこの2つです。
モデル246やメッシュウィングなど安価モデルには硬いエリオセルが使われ、
フラッグFXやDDウィング、そしてモデルEXⅡのように高価格モデルには、
柔らかさと高級感を出すためか一部にMFが使われていたり、全体に使われていたりします。
ところがこのエリオセルMFという素材が結構な曲者でして、
メーカーはこの素材を高反発と評価しているにも関わらず、
実際に寝てみると反発力はほとんどなく、低反発となんら変わりません。
ですので、初めて高反発マットレスに寝るという人が、このMFを使ったマットレスに寝てしまうと、
「え?高反発も低反発も一緒なの?」と勘違いをしてしまうという悲劇が…
今回のI様もそのケースでした。
I様はマニフレックスのマットレスが良いと耳にし、量販店さんに買いに行かれたそうです。
そこでどうせなら高価格帯のいいやつにしようと、モデルEXのダブルサイズをチョイスされたそうです。
ところが家に持って帰って寝てみると、お尻が沈むわ沈むわで寝苦しい。
これでいいの?これが高反発なの?と疑問に思いながらも、
高い買い物だったからと我慢して使い続けられたそうです。
DDウィングやフラッグFXのように、その芯材の大部分をエリオセルが占めていて、
表層部分にわずかにMFが使われているというのであればほとんど問題はありませんが、
モデルEXやモデルEXⅡのように、マットレスの厚みほとんど全てにMFを使ってしまうと、
沈み込みが大きすぎてこのように残念な結果になってしまうんですよね。
webサイトなどにはエリオセルMFは時間が経ってから身体を持ち上げますと書いてありますが、
そんなもん一瞬で持ち上げてくれる方が良いに決まってるじゃないですか。
もし本当に時間が経ってから持ち上げてくれるのだとしても、
寝返りをうってポジションが変わったらどうなるんですか。
またイチから持ち上げる作業をやり直しするんですかね。
マニフレックスの低反発よりは高反発!というスタンスにはほぼ賛同しますけれど、
このエリオセルMFにだけは納得がいかんのですよ。
低反発がアカンと言っておきながら実質低反発ですやん。
寝返りも打ちにくいですやん。
検査データ上は低反発以上の反発力を有していたとしても、
実際に寝た時にその性能が発揮されないのなら意味が無いと思うんですけどね。
あ、ちなみに僕マニフレックスマスター販売員です。
スーパーレイEXも同様の理由でオススメしていません。
柔らかさを求めるならマニフレックスじゃないと思います。
トンカツ屋さんでステーキを食べるみたいなもんですよ。
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