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羽毛布団リフォーム|西ドイツ製とハンガリー製を完璧にリフォーム

 
先日お預かりした羽毛布団のリフォームが仕上がりました。
お預かりした羽毛布団は2枚ですが、2枚とも揃って海外製、しかもかなりの上質品ということでリフォームのご紹介を。
 
 
1枚は30年以上前に寝具専門店で最高級品として購入されたものということです。タグにもMADE IN WEST-GERMANYと記載されていることから、西ドイツ時代の品物な可能性が高い。
 
 


 
 
右下のタグにホワイトグースダウンという表記も確認できます。
表示からは羽毛が何g入っているのかは分かりませんでしたが、後ほど計量してみたら940gの羽毛を取り出すことができたので、おそらく1000g弱の充填量だったんでしょう。
 
 

 
 
肝心の中身についてですが、さすが最高級品として売られていただけあって、多少の損傷はあるもののダウンボールはまだまだしっかりしています。羽毛診断の評価としてもB〜Cランク。10年も経てばほとんどの羽毛はC〜Dランクまで羽毛が傷んでしまいますが、30年以上前のものにも関わらずこの状態はまさに超弩級の羽毛です。その当時にこれほどのレベルの羽毛があったのかと驚きました。毎年150〜200枚の羽毛布団をリフォームしていますが、現代でもこのクラスの羽毛には滅多に出会えるものではありません。良いものは良い。品質は嘘をつきません。
 
たまたま当店に持ち込まれる羽毛ふとんにそういう傾向があるだけなのかもしれませんが、私の知っているその当時の羽毛布団といえば、羽毛布団ではなく羽根布団だったり、羽毛布団であったとしても粗悪なものがほとんどです。
 
側生地は綿100%のツイル生地、キルトは4×6マス立体キルトです。
 
 

 
 
そしてもう1枚は10年以上前に百貨店で購入されたというハンガリー製の羽毛布団です。こちらもかなりの金額で購入されたとのこと。表示によると中の羽毛はハンドピックのホワイトグースダウンでダウン率は99%。中を開けてみると実際のダウン率はもう少し低いように思われましたが、そうは言ってもこちらもほぼほぼ最高級クラスの羽毛です。
 
 



 
 
値段だけ立派で中身は酷いなんて羽毛布団が世の中には沢山あります。特に訪販系や職域販売系の布団は価格に対して品質が残念なケースが多いです。ですのでこういった高品質の羽毛に出会えると私共としても嬉しいのです。
 
車屋さんがスーパーカーに遭遇するとテンションが上がるのと同じような感じ!?いやちょっと違うか。
 
 

 
 
特筆すべきは側生地です。ヨーロッパのものというだけあって、側生地には綿100%のバティスト生地が使われています。日本では肌触りの良さを重視してサテン生地が使われることがほとんどですが、バティスト生地にはサテン生地にはない驚異の軽さと通気性があります。羽毛の性質を最大限活かせるのはバティストと言っても過言ではありません。当店でもハイクラスの羽毛にはバティスト生地を使うことをオススメしています。
 
というわけで今回のリフォームについても、新たに使用する側生地にはサテン生地ではなくバティスト生地を使うことにしました。取り出した羽毛についてもほぼ同じクラスでしたので、2枚分の羽毛を同時に洗浄しました。
 
 
【プレミアムダウンウォッシュ前の羽毛量】
 
ドイツ製の羽毛ふとん   羽毛取り出し量 940g
 
ハンガリー製の羽毛ふとん 羽毛取り出し量 1080g
 
合計 2020g
 
 
【プレミアムダウンウォッシュ後の羽毛量】
 
洗浄後 1810g (1800で計算)
 
 
つまり洗浄・除塵によって210g分の傷んだ羽毛やゴミが取り除かれたわけです。
10%程度しか減っていませんからやはりかなり優秀な羽毛ですね。場合によっては30%くらい減ることもありますので…
 
 


 
 
この洗浄後の羽毛にダウンパワー440以上のホワイトグースダウンを300g補充して、1800+300=2100gの羽毛にし、この2100gの羽毛から1100gの羽毛ふとんと1000gの羽毛布団を仕立てました。いずれもシングルサイズです。
 
写真左が1100g、右が1000gです。
 
キルトは5×6マス立体キルト、マチ高は羽毛のパワーに合わせて10cmと9cmというようにかなり高く仕立てました。
 
 

 
これは1000g入りの羽毛布団の厚みですが、30年以上前の羽毛と10年以上前の羽毛にも関わらず、たった1000gでこれほどのボリュームが出ます。リフォームといえば羽毛のパワー不足を補うために1300〜1400gという感じで多めに充填することが多いのですが、まさに圧巻の一言。良いものは良いと痛感せしめられる羽毛布団リフォームでございました。
 
 
 




 
 
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