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M様羽毛布団リフォーム前

【東京都のお客様】熱融着キルトのポーランド産マザーグースダウン羽毛布団をリフォーム

東京から羽毛布団リフォームのご相談

M様羽毛布団リフォーム前

東京にお住まいのお客様(M様)から羽毛布団リフォームのご相談を頂きました。送って頂いた羽毛布団は360gの肌掛け布団と、600g、700gの合掛け布団の計3枚。サイズは全てシングルサイズです。

360gと600gは生地も羽毛の種類も同じもので、700gだけが別の種類です。

当初は「布団(700g)の生地が硬いせいかガサガサするから、この布団を柔らかい生地にリフォームをしたい」ということでご相談を頂いたのですが、最終的には3枚のお布団を送ってこられることとなり、その3枚をどのようにリフォームすべきかというご相談となりました。

当店では全国から羽毛布団リフォームのご依頼をお受けしておりますので、三重県内のお客様も、圏外にお住まいのお客様もどうぞお気軽にご相談ください。

 

<リフォーム概要動画>

羽毛ふとん診断士バナー

遠方のお客様へ|羽毛布団リフォームの流れ

 

リフォーム前

<スペック>

#360gと600gについて

羽毛:ポーランド産マザーグースダウン95%
生地:綿100% (ジャガード生地)
キルト:熱融着タイプ(360g=不明、600g=5×8マス)

M様羽毛布団リフォーム前600g入り(5×8マス)

M様羽毛布団リフォーム前360g入り(キルト数不明)

 

<生地について>

M様羽毛布団リフォーム前

高級感のあるジャガード生地が使われています。糸番手は60〜80番手前後だと思われます。ジャガードなのでやや重め。長年ご使用になっておられますので、汗染みや皮脂汚れがやや目立ち始めている、そんな状態でした。

 

<キルトについて>

M様羽毛布団リフォーム前

どちらの布団もミシンを使わない、熱融着タイプのキルトが採用されています。一般的な羽毛布団はマチ布をミシンで縫って固定しますが、こちらの布団たちはミシンの代わりに接着剤でマチ布が固定されています。

「縫い目がない=シームレスなので、羽毛の吹き出しが起こりにくい」というメリットが喧伝され、一時期多くのメーカーがこの熱融着タイプのキルトを採用しました。(ナイステッチ、ノンキルトとも言います)

しかしこの今では市場から姿を消しています。

と言いますのも、この熱融着タイプのキルトには「年数が経つにつれて接着剤の効果が弱まり、マチ布が剥がれてしまう」という致命的な欠陥があるからです。

今回送って頂いた布団も、360gの方はマチ布が完全に剥がれ、中で羽毛が片寄ってしまっていました。

M様羽毛布団リフォーム前羽毛が片側に完全に片寄っている状態

 

<羽毛について>

M様羽毛布団リフォーム前M様羽毛布団リフォーム前 M様羽毛布団リフォーム前

どちらも羽毛は「ポーランド産ハンドピックマザーグースダウン95%」が使われているとのこと。

中身を取り出して状態をチェックをしてみると、確かにダウンボールは大きめ。ですがやはり生地と同じように、この羽毛も経年変化により、劣化が進んでいます。

M様羽毛布団リフォーム前左:新品、右:取り出した羽毛

具体的には、汗や皮脂の影響で羽毛がややベトつき気味で、ダウンボールがこよりのようにねじれて潰れてしまっています。

また羽毛の中に混ざっている羽根(フェザー)が、周りの羽毛を巻き込み、複数のダウンとフェザーが一つのクラスター(塊)となっているものを玉ダウンと言いますが、この玉ダウンも増えつつある状態でした。

M様羽毛布団リフォーム前M様の布団から取り出した玉ダウン

この玉ダウンはリフォームを考える上で、非常に厄介な存在です。なぜなら玉ダウンはプレミアムダウンウォッシュでも上手く解れず、パワーが復活しないから。汗や皮脂が染み込んでいるだけならキレイに羽毛を洗うことで復活するのですが、ここまで複雑に団子状に固まっているとそう簡単には元には戻りません。

M様羽毛布団リフォーム前

右側の白い布団が当店のポーランド産マザーグースダウン95%を使った500g入りの羽毛布団で、左側が600g入りの羽毛布団です。本来なら600g入りの左側の方がボリュームがあるはずですが、こういった羽毛の傷みもあり実際には右側の方が倍近い厚みになっています。

ちなみに玉ダウンや羽毛のベトつきを防ぐには、布団を天日干しすることが大事です。(布団乾燥機も可) 一般的に言われている陰干しでは羽毛の湿気は取り除けません。布団にカバーを掛けたまま、片面1〜2時間ずつ天日干しすることを快眠屋では推奨しています。

また布団を4〜5年おきに丸洗いをすることも重要です。尚、毎年のように洗っていると羽毛の油脂分がなくなり、傷みやすくなるので、洗い過ぎは禁物。

そして何より、掛け布団カバーをこまめに洗濯すること。これが一番の秘訣です。

 

<リフォームする価値は?>

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羽毛はやや劣化が進んでいますが、リフォームをする価値は十分にあります。ポリエステル生地を使った下手な新品を買うよりは、よほどリフォームの方が良いでしょう。良い羽毛はきちんと手入れをすれば、数十年に渡って使い続けることが可能なのです。

 

リフォーム内容

M様羽毛布団リフォームafter

<洗浄・除塵>

取り出し羽毛量:360gと580g
→洗浄・除塵後:約810g

肌掛けと合掛けの羽毛を合わせると、取り出せた羽毛は940gとなりました。

洗浄・除塵工程にかけると、傷んだ羽毛がある程度取り除かれ目減りするため、今回は洗浄・除塵後に残った羽毛は810gとなりました。(湿度によって重量が多少前後しますので、実質800gとみなして問題ありません)

 

<仕立て内容>

サイズ:150×210cm
側生地:スーパーソフトサテン(綿100%)
キルト:6×8マス立体
羽毛量:400g
リフォーム金額(2枚分):100,000円+税

M様羽毛布団リフォームafter

ご相談の結果、今回は800gの羽毛を使って、400gの肌掛け布団を2枚仕立てることに。生地はサテン織の中でも特にソフトで光沢のある、スーパーソフトサテンを使いました。サテン織の場合は、平織や綾織の生地に比べると生地重量が重くなるのがネックですが、このスーパーソフトサテンなら99g/平米ですのでその心配もいりません。

M様羽毛布団リフォームafter M様羽毛布団リフォームafter

キルトは6×8マスの立体キルト。マチ高は2cmで仕上げています。世の中には肌掛け布団なのに、キルトが4×5マスだったり、5×6マスだったりという商品が存在しますが、それはナンセンスです。そのようなキルトは、合い掛け〜本掛けの布団にしか適しません。羽毛の量が少ない肌掛け布団の場合は、マスの数が少ないと内部で羽毛が偏りやすくなるので、マス目を増やす必要があるのです。長く快適に使うためには、キルトの数とマチ高にも気を払って布団を仕立てなければなりません。

M様羽毛布団リフォームafter

尚、今回は熱融着タイプのキルトではなく、しっかりとミシンでマチ布を固定していますので、丸洗いにも対応しています。(接着剤で固定していると丸洗いができません)

非常にしなやかな生地ですので、音がすることもありません。きっとご満足いただけることと思います。

 

もう1枚の700gの羽毛布団は?

M様羽毛布団リフォーム前

<グースではなくダックダウン>

当初リフォームをご検討されていた700gの羽毛布団は、中身がダックダウン90%でした。使用年数自体は先に紹介した2枚よりも短いものの、如何せん羽毛の質があまり良くありません。。。ダウンボールが小さく、ファイバーも多めです。

 

<クッションにリフォーム>

M様羽毛布団リフォームafter M様羽毛布団リフォームafter

そこでこちらの布団に関しては、布団ではなくクッションにリフォームさせて頂くこととなりました。

羽毛を洗浄・除塵するとその分値段が高くなってしまうので、今回はグレーの布団から羽毛を取り出し、その羽毛をそのままクッションに仕立てます。

M様羽毛布団リフォームafter

取り出し羽毛量は680gでしたので、ちょうど二等分して、一個あたり340gのクッションが出来上がりました。生地はソフトサテンを二重にしていますので、耐久性もアップ。長くご愛用いただけるはずです。(2個分で11,000円+税)

 

M様、数ある寝具店の中から当店をお選びいただきまして、本当にありがとうございました。今後もどうぞよろしくお願いいたします。

 

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