カシミヤ、日常に溶け込む贅沢
カシミヤ、日常に溶け込む贅沢
理想的な温度調整機能
優れた湿度コントール機能
天然の抗菌防臭効果
カシミヤとは、ネパールやモンゴルの山岳部で暮らすカシミヤ山羊から採取できる繊細な産毛のことです。カシミヤ山羊一頭から取れる産毛はわずか150~250g前後で、そのエレガントな風合いと希少価値から「繊維の宝石」と呼ばれています。
最大の魅力は、多くの人を虜にしてやまないカシミヤ独特の滑らかな肌触り。カシミヤ繊維は非常に細かく、繊維の直径が一般的なウールの1/3から1/5程度しかありません。この超極細の繊維のおかげでカシミヤはたっぷりの空気を含むことができ、ふんわりと暖かいカシミヤ独特の心地よさが生まれます。
また湿度のコントロールに優れているところもカシミヤの魅力。アクリルのように水分を弾くことがなく、繊維の内側に水分を吸収することができるので、表面が濡れずにカラッとした暖かさが得られます。エアコンからの不快な冷気から身体を守ってくれるので夏場の使用もオススメです。
カシミヤ毛布はなくて困るものではないけれど、そのリッチな使用感は日々のストレスや疲れを包み隠し、心身ともにリラックスした状態へと導いてくれます。この体験は一流ホテルでさえ味わえません。特に品質にこだわったカシミヤ毛布は別次元の心地よさで一年中重宝します。
よりよいカシミヤを求めて欧州の展示会に
1月の欧州は世界最大規模の展示会が目白押し。フランクフルトのハイムテキスタイル、ケルンのimmcologne、パリのメゾンエオブジェ。いずれも日本とは桁違いの規模です。なぜ僕が片道20時間もかけて、毎年欧州の展示会に足を運んでいるのか。
その理由の1つが、イタリアの上質なカシミヤ毛布です。
皆様もご存知のようにイタリアは中世以降、毛織物産業が栄えた国です。特にルネサンス以降は高度な技術と、芸術的なデザインが融合したことで、貴族や王室からも高い評価を受けることになり、イタリアの毛織物がヨーロッパに広がりました。この時代に培われた技術、経済基盤、商業ネットワークは、後世におけるテキスタイル産業の発展の礎となり、イタリアのカシミヤ・ウール製品が現代においても高く評価されている一因となっています。
ですがいくらイタリアのカシミヤ製品が上質とはいえ、その中にも優劣があり、こればかりは実物を見て、触ってみないことにはなんとも評価できません。大量に仕入れて、イマイチでしたでは洒落になりませんので…。
今回コロナ禍明けで、3年ぶりに開催された2023ハイムテキスタイルでオーダーしてきたイタリアのカシミヤ毛布は2種類。
1つはもはや鉄板とも言えるマラゾットグループ・ラネロッシの新作。なんと自宅で洗えるカシミヤ100%の毛布[BOHEMIENボヘミアン]です。上品なペイズリー柄とボリュームのあるヘムのバランスがなんともエレガント。さすがイタリアのトップブランドという佇まいと風合いです。
そしてもう1つが、一度手に取っただけでガツンと魅了されてしまった、ロンバルダのカシミヤ毛布[LORENZOロレンツォ]です。
ロンバルダはマラゾットとは比べ物にならないほど小さなブランドで、スケールメリットでは歯が立ちません。ですがその分、小回りが利き、尖ったモノづくりが可能です。マラゾットが効率化を進めて生産拠点を海外に求めたのとは対照的に、ロンバルダは全てがメイドインイタリー。紡績、製織、仕上げ加工の全てをイタリアの工場で行い、徹底してクオリティを追求します。
今回セレクトしたロレンツォは、カシミヤ60%メリノウール40%という組成ですが、マラゾットのカシミヤ100%と遜色ない質感、風合いで感動もの。これぞイタリアンクオリティです。
こういったものに出会ってしまうと、やはり時間とお金がかかったとしても、展示会には直接足を運ばないといけないなと痛感しますね。
昨今はあらゆるものが値上がりしておりまして、それはカシミヤ製品も例外ではないのですが、マラゾットのボヘミアンも、ロンバルダのロレンツォも中間流通業者を通さないメーカー直輸入のため、この状況下にも関わらずかなりリーズナブルにご提供することができました。
恐らく百貨店ならマラゾットは20〜30万前後、ロンバルダでも15〜20万円前後はするでしょう。間違いなくお買い得なカシミヤ毛布です。
実物を見ずに購入するのは不安というお客様には、ご購入前に実物をお送りさせて頂くことも可能ですのでご希望の場合はお申し付け下さい。
※この場合、往復の送料はお客様負担となりますが、実際にご購入に至った場合はその送料分を商品代金から割引して販売させて頂きます。
カシミヤ毛布の使い方
一般的に毛布は掛布団の外側に掛けるべきと言われています。
ですが一口に毛布と言ってもその素材は様々。
毛布にはアクリルやポリエステルといった安価な素材もあれば、シルクやウール、アルパカ、ヤク、そしてカシミヤといった自然素材の毛布もあり、これらの素材は特性が大きく違います。この特性の違いを無視して十把一絡げに「毛布は掛布団の上に掛けるべき」というのはいささか雑な説明です。
例えばアクリルやポリエステルといった合成繊維の場合、湿気をコントロールする機能がほとんどありませんので、身体に直接掛けて使用すると不快な蒸れ感で眠りの質が悪化します。こうした場合は掛布団の上に掛けるべきというのは正しいでしょう。
ですがカシミヤをはじめとする自然素材の場合は必ずしもそれが最善とは限りません。
カシミヤの吸湿性はポリエステルの約37倍、しかも吸収した水分は繊維の内側に取り込むという特性があるので、身体に直接掛けても合成繊維のように蒸れるということがありません。むしろ掛布団を直接身体に掛けるよりも、掛布団と身体の間にインナーケットとしてカシミヤ毛布を入れることで、さらに蒸れ感が減り、ストレスの少ない寝床になります。ダウンジャケットの内側にカシミヤのニットを着るようなものとお考え下さい。
もちろん掛布団の上から掛けて使いたいという人はそのように使って下さっても何の問題もないのですが、カシミヤの場合は合成繊維の毛布とは違い、掛布団の内側での使用も大いにアリということはお見知りおきください。
カシミヤ毛布のお手入れ
カシミヤ毛布・ブランケット一覧