羽毛布団リフォーム|保温力を少し控え目にリフォーム
ダブルサイズの羽毛布団のリフォームです。
ご結婚された時に購入されたお布団ということで、15年以上ご使用になられています。
持ち込んでいただいた羽毛布団を拝見すると、側生地がボロボロになってしまっていました。
通常羽毛を包む側生地は1枚ですが、この側生地はちょっと特殊なもので、生地が二重になっています。実際に羽毛を包んでいる生地は一般的な綿100%の生地、その上を覆っている生地はシルク100%の生地でした。
なぜあえて側生地を二重にしているのか?なぜ外側の生地にシルクを使用しているのか?
これは布団を華やかに着飾ることでインパクトを与え、高値で売りやすくするためでしょう。残念ながら機能的にメリットがあるから側生地を二重にしているという訳ではないのです。むしろ生地が二重になることで布団の総重量が重くなりますので、軽くて暖かいはずの羽毛布団が重くて暖かい布団に。。。
またキルティングが二層タイプ(ツインキルトやデュアルキルトとも言う)でしたので、暖かすぎて少し使いにくいともおっしゃっていました。
そこで今回は二層タイプのキルティングではなく、通常の立体キルトで仕上げさせて頂きました。二層式キルトは厳冬期やかなりの寒がりの方が使う分には良いのですが、保温力が高すぎるあまり1年の中で快適に使える期間が短いのです。
側生地は60サテンの柄物をお選びになられました。
お預かりした布団から取り出せた羽毛は2010g、この羽毛がプレミアムダウンウォッシュ後は1520gにまで目減りしましたので、300gの新しい羽毛を補充して約1800g入りで仕上げました。
元量よりは少なめの充填ですが、この程度の量にしておいた方が1年のうち長く使うことができますのでオススメです。
【洗浄】プレミアムダウンウォッシュ
【側生地】60サテン柄物
【キルト】5×5マス立体
【補充羽毛】ホワイトダックダウン90% 300g
リフォーム代金 51,400円(税抜)