![丸八真綿製羽毛布団(リフォーム前)](https://kaiminyaono.com/wp2/wp-content/uploads/2022/07/096A3253.jpg)
羽毛布団リフォーム事例[三重県志摩市H様]生地が破れた丸八真綿の羽毛布団をリフォーム(ダブル→ダブル)
どうも、快眠屋おのの植村浩太朗です。
![資料](https://kaiminyaono.com/wp2/wp-content/uploads/2021/03/096A2566-2.jpg)
ありがたいことに三重県内はもちろん、県外のお客様からも羽毛布団リフォームのご相談を多く頂戴しております。遠方にお住まいの方でも安心してリフォームのご依頼を頂けるように1枚1枚丁寧に現状説明をした上で、リフォームの可否、およびお見積りを差し上げております。家が遠くて布団を直接持ち込めないというお客様もお気軽に電話、LINE、メールでご相談下さい。
※遠方にお住まいで羽毛布団のリフォームをお考えの方はこちらのページをご覧ください。
生地が破れてしまった丸八真綿の羽毛布団をリフォームしたい
![丸八真綿製羽毛布団(リフォーム前)](https://kaiminyaono.com/wp2/wp-content/uploads/2022/07/096A3253.jpg)
今回ご依頼下さったのは三重県志摩市にお住まいのお客様(H様)です。
丸八真綿さんで購入された羽毛布団が傷んで古くなってきたので、キレイにリフォームして欲しいというご相談でした。
リフォーム前の状態
スペック
[メーカー]丸八真綿
[サイズ]190×210cm
[側生地]表生地:推定絹50%綿50% 中生地:推定ポリエステル100% 裏生地:綿100%
[キルト]5×5マス立体キルト
[羽毛]推定ホワイトグースダウン93%
[充填量]不明
![丸八真綿製羽毛布団(リフォーム前)](https://kaiminyaono.com/wp2/wp-content/uploads/2022/07/096A3234.jpg)
![丸八真綿製羽毛布団(リフォーム前)](https://kaiminyaono.com/wp2/wp-content/uploads/2022/07/096A3235.jpg)
![丸八真綿製羽毛布団(リフォーム前)](https://kaiminyaono.com/wp2/wp-content/uploads/2022/07/096A3240.jpg)
![丸八真綿製羽毛布団(リフォーム前)](https://kaiminyaono.com/wp2/wp-content/uploads/2022/07/096A3238.jpg)
![丸八真綿製羽毛布団(リフォーム前)](https://kaiminyaono.com/wp2/wp-content/uploads/2022/07/096A3251.jpg)
![丸八真綿製羽毛布団(リフォーム前)](https://kaiminyaono.com/wp2/wp-content/uploads/2022/07/096A3248.jpg)
丸八真綿さんのオーソドックスな羽毛布団ですね。最後の写真を見てもお分かりいただけるように刺繍の生地が劣化し、内側のポリエステルの中生地が露出している状態です。
ただ布団全体のボリュームとしてはそれほどヘタリはありません。羽毛がたっぷり入っているのと、立体キルトのマチ高が低めに設定されているからでしょう。
羽毛の状態は?
![丸八真綿製羽毛布団(リフォーム前)](https://kaiminyaono.com/wp2/wp-content/uploads/2022/07/096A3925.jpg)
![丸八真綿製羽毛布団(リフォーム前)](https://kaiminyaono.com/wp2/wp-content/uploads/2022/07/096A3927.jpg)
こちらが丸八真綿さんの羽毛布団から取り出した羽毛です。
品質表示が消えてしまっているので推定ですが、グースダウン93%レベルの羽毛と思われます。丸八真綿さんの羽毛はこのレベルのことが多いですね。
解体・洗浄・除塵の結果
【取り出し羽毛量】
1950g
お布団を解体して取り出せた羽毛はおおよそ1950gとなりました。
羽毛を取り出す際のロス分を考慮すると、元々は2000g程度の充填量だったのではないかと思われます。
【洗浄・除塵後の羽毛量】
1650g
そしてプレミアムダウンウォッシュで傷んだ羽毛やホコリを取り除いた後の羽毛量はおよそ1650gとなりました。約15%減です。
リフォーム後
![丸八真綿製羽毛布団(リフォーム後)](https://kaiminyaono.com/wp2/wp-content/uploads/2022/07/096A3919.jpg)
![丸八真綿製羽毛布団(リフォーム後)](https://kaiminyaono.com/wp2/wp-content/uploads/2022/07/096A3920.jpg)
![丸八真綿製羽毛布団(リフォーム後)](https://kaiminyaono.com/wp2/wp-content/uploads/2022/07/0L3A0091.jpg)
- [サイズ]190×210cm
- [キルト]5×5マス立体
- [充填量]2000g
- [生地]スーパーソフトサテン(綿100%)
- [補充羽毛]350g (中国レギュラーグース93%)
こちらがリフォーム後の状態です。
洗浄除塵後に残った1650gの羽毛に350gの新羽毛を補充し、 元量と同じ2000g入りの羽毛布団に仕上げました。
![大阪西川製羽毛布団(リフォーム後)](https://kaiminyaono.com/wp2/wp-content/uploads/2022/06/096A3594.jpg)
使用した生地は綿100%のスーパーソフトサテン。シルクではありませんが、シルク並みの柔らかさがあり、それでいて耐久性はシルク以上です。
![丸八真綿製羽毛布団(リフォーム後)](https://kaiminyaono.com/wp2/wp-content/uploads/2022/07/0L3A0094.jpg)
今回の主な変更点はマチ高です。キルトは以前と同じ5×5マスの立体キルトですがマチ高が違います。恐らく以前は5cm程度であるのに対して、我々は8cmで仕上げました。
通常リフォームに使用される側生地のほとんどが5cm、あるいは3cm程度で縫製されていますが、今回の羽毛のクオリティ、充填量、そして生地の軽さを考慮すると、マチ高が5cmでは低すぎるのでは?と判断したからです。
マチ高が相対的に低すぎると中の羽毛が膨らみきれず、羽毛のポテンシャルを引き出すことができません。また布団が風船のようにパツンパツンに膨らんでしまい、フィット性が低下します。ただ見た目は凹凸が強調されて、いかにもボリュームのある羽毛布団のように見えるメリットがあります。
とはいえ、マチ高は高いければ良いというものではありません。何も考えずに毎回8cmや9cmで仕上げていると、内部で羽毛がゴソゴソと動いてしまうブカブカの布団になってしまいますからね。高すぎず、低すぎず、ちょうどよい高さを見極めなくてはなりません。
ちなみに「羽毛が○○○g入っていればマチ高は○cm」というように羽毛の充填量で決めることはできません。仮に同じ1000gでも羽毛の質によって膨らみは全く異なりますし、生地の軽さによってもまた変わります。この辺りの判断は経験がものを言うところですね。
我々の場合は、既製品の側生地を仕入れて羽毛を吹き込むのではなく、1枚ずつ生地を縫製しています。だからこそマチ高も自由自在に設定することができ、1.5cmで仕上げることもできれば10cm以上で仕上げることも可能です。
![丸八真綿製羽毛布団(リフォーム前)](https://i0.wp.com/kaiminyaono.com/wp2/wp-content/uploads/2022/07/096A3234.jpg?ssl=1)
![丸八真綿製羽毛布団(リフォーム後)](https://i2.wp.com/kaiminyaono.com/wp2/wp-content/uploads/2022/07/096A3919.jpg?ssl=1)
![丸八真綿製羽毛布団(リフォーム前)](https://i2.wp.com/kaiminyaono.com/wp2/wp-content/uploads/2022/07/096A3237.jpg?ssl=1)
![丸八真綿製羽毛布団(リフォーム後)](https://i1.wp.com/kaiminyaono.com/wp2/wp-content/uploads/2022/07/0L3A0091.jpg?ssl=1)
うーん、写真ではなかなか違いが伝わりづらいですが、これでこれまで以上により心地よくおやすみいただけるはずです。
H様、この度は当店をお選び頂き有難う御座いました!
![羽毛布団リフォームバナー](https://kaiminyaono.com/wp2/wp-content/uploads/2021/04/A8.jpg)
最近はインスタグラムの投稿が多めです。ブログほど濃い内容ではありませんが、フォローして頂けると喜びます。
また先日羽毛布団リフォームに特化したインスタグラムアカウントを解説しました。そちらもご覧いただけますと幸いです。
編集後記
自分が釣ったアオリイカを使って、ペペロンチーノ風のイカ墨パスタを作ってみました。
![](https://kaiminyaono.com/wp2/wp-content/uploads/2022/07/096A3740.jpg)
何もわかっていない頃は真水をじゃぶじゃぶ使ってイカの下処理をしていましたが、主に食塩水を使用するようにして、真水を最小限に控えるようになってからイカの食味が劇的に改善しました。(特に生で食べると違いがよくわかります)
味付けは塩胡椒と、能登の民宿「ふらっと」さんが販売されているいしりだけ。(いしりとは日本三大魚醤の一つです)
https://shop.flatt.jp/items/31670394
素人がサッと作ったものにしては上出来かな。