起床時の背中・腰の痛みでお悩みの女性にウッドスプリングベッドとオーダーメイド枕をトータルフィッティング
敷き布団のご相談にいらっしゃったのは僕と同年代の31歳の女性(W様)です。背が高く、スタイルが良い細身の方です。朝起きると背中が痛いということで、敷き布団の見直しをしたいというお話でした。
今は打ち直しをして間もない木綿の敷き布団でおやすみで、枕はもう10年以上使っていないそうです。昔枕を使っていた時に首を寝違えてしまったようで、それ以来枕を使わないほうがカラダに良いと思っていたとおっしゃっていました。
また普段入眠時に多い姿勢は仰向きということなんですが、「本当は横向きで寝たいけど、横向きだとカラダが歪むような気がするので無理をして仰向きになっている」ともおっしゃっていました。
W様のご要望はこの二つ。
①まず背中の痛みを解消したい
②その上で畳んだり、持ち運びがしやすい敷き布団がいい
そこでまずはW様の背中のカタチをフルボディトレーサーで測定させて頂きました。これにより背中からお尻にかけてのカーブの深さがある程度把握できます。そして次はエルゴチェックで体圧のかかり方が体の部位によってどう違うかを測定しました。下半身に体圧がかかり気味なのか、上半身に体圧がかかり気味なのか。私たちならではのプロの目でデータを読み解いていきます。
そして測定データをもとに、フィットラボのキューブオーダー敷き布団を体験して頂くと、「あ〜全然違う。気持ちいい〜。」と大変お気に召して頂けたご様子。このキューブオーダー敷き布団であれば背中の圧迫をある程度分散することができますし、比較的軽量かつ三つ折りも可能ですので、①と②の条件をどちらも満たすことができそうです。
そして次は、オーストリア・リラックス社のNaturflexナチュールフレックス&Silvernessラテックスマットレスというウッドスプリングシステムにも寝て頂きました。
はっきり申し上げてこちらのタイプは重いです。上の写真のように畳やフローリングに敷いて使うことは可能ですが、ウッドスプリングとラテックスマットレスを重ねて使うという二層構造になりますのでお世辞にも収納が楽だとか、持ち運びが容易だとはとても言えません。つまりW様の②の条件を全く満たさないという本来不適切なものです。
ですがそれを補って余りある心地よさがこのマットレスシステムにはあります。現にこれまでも沢山の、収納が楽な方が良い派の方々が「これにします。もう畳めなくてもいいです。」と宗旨替えをされています。
収納の容易さと寝心地の良さは相反するものですので、実際に敷き布団をフィッティングしていく際はそのバランスをどう取っていくかということが大切なんですけれども、時にはこのような強引な力技がバランスをぶち壊していくこともあるんですよね。
ではW様はどうだったのかと言いますと。。。W様もこの心地よさに陥落。。。
さらに最初は敷き布団でという話だったのですが、最終的にはこのウッドスプリングシステムと一緒に専用ベッドフレームを購入し、ベッドスタイルでおやすみになるということになりました。
また枕についても色々とお試しいただいた結果、枕がない状態が必ずしも最適ではないということをカラダでご理解頂けたようで、オーダーメイドでお作りさせていただくことに。確かに自分に合っていない枕を無理に使うよりは、まだ枕がない方がマシかもしれません。ですがそれはあくまで変な枕よりはマシという程度の話であって、自分の体型と敷き寝具にあった枕であればもっとカラダがリラックスできるはずです。
自分に合っていない枕:0点
枕がない状態:50点
自分に合った枕:100点
ざっくりしたイメージはこんな感じでしょうか。やはり枕がないというのは無理があります。特に横向き寝の場合、枕がないと頭の重みがモロに肩にかかりますので、肩周辺の筋肉が緊張し肩こりや肩甲骨周辺のハリを引き起こします。
頚椎から腰椎をうまく支えてあげるには、枕と敷き寝具をトータルでカラダに合わせることが大切です。
W様お届けまでもう少しお待ちくださいね!