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【ジョブチューン】毛布のチクチクが本当に悪いのか。

昨日ジョブチューンという番組を見ておりましたら、古賀先生という精神神経科のお医者様が睡眠について色々と話されておりました。

個人的には結構突っ込みどころ満載で笑えなかったので触れておきます。

特に、毛布を直接肌に当てて使うとチクチクした刺激で睡眠の質が悪くなるので、コットンのカバーを毛布にかけて使って下さいという部分。

これ一体全体どんな素材の毛布で実験したんですかね。私、気になります!

私たち人間は眠りにつくと深部体温を下げるために多量の汗をかきます。この時、汗の吸収がうまくいかず、ふとん内部の湿度が50%を越えてしまうとムレによる不快感が生まれ、睡眠の質が悪くなります。

仮にアクリルやマイクロファイバーなどの合成繊維の毛布で実験を行ったのであれば、睡眠の質低下の原因は毛布のチクチクではなく、合成繊維の吸湿性の低さにあるのではないでしょうか。

もしそうだと仮定すると、コットンのカバーを掛けることで吸湿性が上がり、毛布だけの状態より快適に眠れたというのも納得できます。

また低品質なウールの毛布で実験した場合、これは確かにチクチクが刺激となって睡眠の質を悪くさせる可能性があります。

ただ今年快眠屋がハイムテキスタイルで仕入れてきたイタリアのマラゾット社の毛布のようにハイクオリティの獣毛毛布であれば、直接寝るとチクチクするどころか極楽の気持ちよさが味わえるので、一概に全ての毛布がダメと言うのはどうも実体験ベースとしては腑に落ちない話です。

さらに言えば、毛布の暖かさは起毛部分が多量の空気を含むからなので、カバーを掛けてしまっては毛布本来の良さは活かせませんし、カバーを掛けるのであれば毛布である必要はなく、薄手の肌ふとんでもいいじゃないかということに。

このように寝具には様々な素材があって、素材によって性能が大きく違うのだから、テレビでこういう発言をする場合は実験に使用した素材をはっきりさせてもらいたいものですね。それとも編集がおかしいのか!

※もしトップクラスのカシミヤ毛布で実験した結果なのでしたらごめんなさい。僕が間違ってましたと訂正します。

他にも、どの姿勢で寝ても一緒だとか、男の寝返りは24回で女の寝返りは16回とか仰せになっていましたが、にわかには理解し難い。

だって寝返りの回数なんて、ふとん内部の湿度や温度、体圧のかかり方で大きく変わってきますし、そもそも寝返りの定義ってなんぞやということですよ。快眠屋でも便宜上寝返りという言葉を使ってはいますが、身体が◯◯°以上回転したら寝返りという明確な定義はないわけですから、非常にアバウトな表現なんですよね寝返りって。

まあとにかく、いくらバラエティといえども誤った情報を浸透させかねないわけなので、もうちょっとテレビ局さんには真摯に取り組んでもらいたいものです。


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