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中国マザーグース農場

前編【中国産マザーグースダウン】中国の光と闇【中古羽毛混入問題】

どうも、快眠屋おのの植村浩太朗です。

8月末にポーランドのマザーグース農場を訪れたばかりですが、今月の頭は中国のマザーグース農場と羽毛精毛工場に行ってきました。(その間、店を不在にしておりましたので、一部のお客様にはすぐにご対応ができずご迷惑をおかけしました。)

中国マザーグース農場

快眠屋では兼ねてから中国産の羽毛を扱ってきていますが (「SSクラス|中国」「Sクラス|中国」) 、羽毛布団を検討されているお客様に「こちらの中国産の羽毛はいかがですか?」と提案すると「うーん…中国産ですか…?」と難色を示す方も少なくありません。

確かに中国産羽毛の多くは質が良くありませんし、現実問題として中国にマイナスのイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますので、こういった反応があるのは理解できます。

ですがポーランドの羽毛もピンからキリまであるように、中国産の羽毛にもピンからキリまであるわけですから、たとえ中国の羽毛であったとしても、ピンのものをきちんと選びさえすれば、ポーランドやハンガリーに勝るとも劣らない羽毛を入手することは十分可能なわけです。

実際に快眠屋が販売している「中国産ステッキーマザーグースダウン95%」や「中国産マザーグースダウン95%」はそんじょそこらの欧州産の羽毛は相手にならない品質を誇っています。(手前味噌でスミマセン。ただ本当のトップオブトップ同士を比べるとポーランドに軍配が上がりますので、中国産の羽毛はコストパフォーマンスを求める方にオススメです)

https://youtu.be/13EKFG8Z4G4

美味しんぼ第一話で「中身じゃなく名前をありがたがってるだけなんじゃないの?(呆れ)」とあの山岡士郎も言っているように、羽毛についても、産地に囚われず、その品質を見て評価を下すべきではないでしょうか。(美味しんぼ第一話はフォワグラとあん肝の話ですのでご興味がある方はぜひ)

 

同じ中国でも地域によって飼育方法は様々

中国グース農場

吉林省のマザーグースは1年半でその一生を終えますが、六安市周辺で飼育されているマザーグースは4年間飼育され、年に1回ハーベスティング(羽毛採取)が行われます。(ポーランドの場合、マザーグースのハーベスティングは年4回、最大で5年間飼育されます)

またレギュラーグース (食用のグース) も地域によって飼育方法が違います。

今回訪問した六安市周辺では「グースを塩漬けにして保存食にする食習慣」が未だ強く残っているのですが、実はこの食習慣こそがその違いを説明するキーワード。

グースの塩漬け12日目の夜に頂いたグースの塩漬け

一般的にグース肉は飼育期間が長くなればなるほど、身が硬くなって美味しくなくなります。(鶏肉(チキン)も若鶏の方が美味しいのと同じです) ただあまりにも飼育期間が短いと、今度は体が小さいままなので食べられる部分が少なくなり、飼育コストと取れる肉量が見合いません。

そこで味と量のバランスを見て、適切な飼育期間を決めるわけです。(ポーランドなら16〜18週間。中国でも12〜18週間ほど飼育する農家・農場が多いようです。)

ところがグースを塩漬けにする場合は、肉の硬さはあまり関係がありません。塩で水分を抜き切ってしまうので、柔らかい肉も硬い肉も全て硬くなってしまうからです。

グースの塩漬け23日目の昼に頂いたグースの塩漬け

こういった理由から六安周辺ではグース肉の柔らかさが絶対条件とはならないため、通常の12~20週間を超えてグースが飼育されることも少なくなく、中には270日間飼育されるグースもいるそうな。

考えてみれば、グースもダックも食用のために飼育しているわけですから、食習慣がその飼育法に影響するのは当然と言えば当然なのですが、この話を聞いた時は「はぁ…!」と目から鱗でした。

中国マザーグース農場

基本的には飼育期間が長いグースほど質の良い羽毛が取れますから、そりゃ中国にも探せば良い羽毛があるはずだわと再認識。

 

中国産ホワイトマザーグースダウン

正常な新羽毛

さて、ここらで羽毛そのもののお話を。

今回はピンからキリまで様々な羽毛を見せてもらいましたが、これはその中でもダウンボールが大きく、密度も高い、最上級のマザーグースダウンです。ステッキーマザーグースダウンのような絡みはないものの、名前だけで品質の伴わないハンガリー産やポーランド産のマザーグースダウンを買うくらいなら、質の良い中国産のマザーグースダウンをオススメします。

 

掘り出し物のステッキーマスコビーダックダウン

中国産ステッキーマスコビーダックダウン

そしてこちらはコストパフォーマンスが非常に高い、マスコビーダックの「ステッキーダウン」です。動画を見て頂いても分かるように、あのアイダーダックダウンのように羽毛同士の絡みが非常に強く、ダウンボールもダックダウンにしては立派な大きさ。流石にトップクラスのマザーグースダウンや、ステッキマザーグースダウンには劣りますが、手頃な価格で羽毛布団をお探しの方にオススメの羽毛です。

飼育期間が短い未成熟なダックダウンと比べるとその差は明らかですね。

こちらのページでステッキーダックダウンを使った羽毛布団を紹介していますので、どうぞお願いいたします。(このリンクからオンラインストアにお進み頂けます)

【数量限定】快眠屋おのオリジナル羽毛布団【ステッキーマスコビーダックダウン93%】

 

(後編に続く↓↓↓)

後編【中国産マザーグースダウン】中国の光と闇【中古羽毛混入問題】

熟睡するための羽毛布団