【後編】羽毛布団リフォーム|先日の福井県のお客様からさらに追加のご相談
前回の記事の続きです。
今回は妹様の羽毛布団リフォームのご紹介です。
【妹様の冬掛け羽毛布団】
メーカー:大阪西川
使用年数:10~15年
サイズ:シングルサイズ
側生地:綿100%
キルト:3×5マス立体
冬用:ホワイトグース92% 1200g
こちらは大阪西川の手摘みの羽毛を使った羽毛布団です。
この時代なので当然側生地は綿100%。今はどこを見てもポリエステル混ばかりですので、綿100%の布団を見るとホッと安心します(布団オタク的発想)。10年以上ご使用になっていらっしゃいますので、襟元の部分には汚れが見られますが、全体的には良好です。
特筆すべきは中の羽毛。
10年は軽く経っているにも関わらず、ファイバー(羽毛が千切れたゴミ)はほとんどありません。普通10年も使っていると羽毛が千切れてゴミが多くなっているものですが、この羽毛にはファイバーが本当に少ないのです。それだけ羽毛の質が良いという証ですね。
ファイバーが少ない羽毛は何よりも清潔で衛生的です。ファイバーやネックフェザーの混入が多い羽毛は、わずか数年の使用でも大量に生地からこのゴミが吹き出すことがありますから。。。
話は変わりますが、Y様が別件で「まだ買って間もないのに羽毛が出てくる布団があるんです。一度見て頂けますか?」と布団を送ってこられたことがありました。
そちらの布団は京都金桝さんのもの。ダックダウン90%で綿100%のサテン生地でした。確かに大量に生地からファイバーが出てきています。中身を取り出してみるとやはりファイバーとネックフェザーが多い。。。
この布団はリフォームをしてもまた同じ結果に終わる可能性が高いということで、リフォームはオススメいたしませんでした。10年使ってこの状態ならまだしも、わずか数年での出来事ですからね。
つまり何が言いたいかといいますと、良い羽毛は暖かいし、長持ちするし、衛生的ですよということ。このように質の良い羽毛をお使いの場合は、量販店やテレビショッピングで売られている新品を買うよりも断然リフォームをオススメいたします。
リフォーム後
●取り出し羽毛:1,210g
●プレミアムダウンウォッシュ後:約1010g(1000gとして計算)
●補充羽毛:DP420 ホワイトグース93% 250g
●使用した側生地:ソフトサテン(114g/㎡)
●キルト:5×6変形立体
●羽毛量:1250g
リフォーム総額:49,750円+税
完全に綺麗さっぱりリフレッシュいたしました。側生地と補充羽毛はこれまでと同クラスのものを使用し、今後のことを考えて元量より少し多めの1250gで仕上げてあります。
元々が質の良い羽毛でしたから、これでまた長くお使いいただけます。
ご姉妹共に当店にご依頼を頂き、本当にありがとうございました( ´∀`)
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