【ベッド納品例】三重県大紀町にRELAXのNATURFORMナチュールフォームをお届け
目次
今月はナチュールフォームの納品が続きます
ナチュールフォームはRELAX社のウッドスプリングシステムです。見た目はナチュールフレックスに似ているものの、実際には構造が大きく違い、それに伴って寝心地にも大きな違いがあります。
今月はこのナチュールフォームを4組のお客様のもとに(計5台)お届けさせて頂いておりますが、今回ご紹介させて頂くのは大紀町にお住まいのA様(30代女性)の納品例です。
ナチュールフォームを快眠屋仕様に調整
ナチュールフォームのナチュールフレックスに比べてラテックスクッションが分厚い(10cm)ので、そもそもナチュールフレックスよりも身体の凹凸に反応しやすいという特徴があります。
この点に加えて、ナチュールフレックスにはない肩専用ゾーンがあることで、横向き寝の際に肩の出っ張りが大きく吸収され、肩幅とウエスト幅の落差が激しい人が横向き寝に寝ても背骨のアライメントが狂いにくいというメリットがあります。
しかしながら、この肩専用ゾーンの影響で仰向き寝の際には背中が大きく沈み過ぎてしまうことがあるため、横向き寝には非常に快適な一方で仰向き寝には不向きなことがあるというのが快眠屋の考えです。メリットとデメリットは一長一短ということですね。(これはあくまで我々単独の考えで、メーカーの考えを代弁するものではありません)
そのため快眠屋では通常のナチュールフォームよりも肩専用部分の硬さをやや硬めにセッティングした状態(快眠屋仕様)で販売することがほとんどです。(見た目では全く分かりませんが、今回のA様もそのように調整しています)
そうすることで横向き寝の肩の沈みは若干抑制されますが、それでもナチュールフレックスに比べれば肩の負担は軽減します。それに何よりノーマルの状態に比べて、仰向き寝の過度な背中の沈み込みも防ぐことができ、総合的な完成度は高まると考えています。(もちろんケースバイケースなのでこういったセッティングをしないこともあります)
ちなみにベッドフレームはヘッドボードのないシンプルは箱ベッドタイプ4(アルダー)です。
マットレスはシルバーネスH90ミディアム
今回組み合わせたマットレスはRELAX社のシルバーネスラテックスマットレスH90ミディアムです。
ラテックスのコア(芯材)自体はややソフト目ですが、コアの厚みは7cmなのでそこまで大きく沈みはありません。ソフトだけどさほど沈まないといった寝心地です。ナチュールフォームと組み合わせると寝返りが非常にスムーズで、硬いマットレスの方が寝返りが楽という固定観念を根本から覆してくれます。
ウールベッドパッドはビラベックのものを
ベッドパッドはドイツの名門ビラベックの標準(中厚)タイプをお選び頂きました。キルティングパターンが細かいので、ウールがギュッと圧縮されており、ウールがたっぷり入っている割にはややしっかり目の寝心地です。
通気性と伸縮性に優れたマコトリコットと呼ばれるニット生地と、天然パーマが強い(クリンプが強い)ウールを組み合わせたビラベックの商品は間違い無いですね。
これがあるだけで寝床全体の吸湿性能が大きく変わりますし、マットレス本体を汗から守ってくれるのでマットレスの寿命も伸びます。しばしばベッドパッドはオマケ的な存在として扱われますが、決してそんなことはありません。ベッドパッドが変わるだけでも快適性が大きく変わります。
BOXシーツは伸縮性と通気性に優れた素材で
ベッドパッドがどんなに高性能でも、それを包むBOXシーツによってはベッドパッドの機能は台無し。せっかくここまでこだわりにこだわっても、BOXシーツはなんでも良いということになれば、画竜点睛を欠くハメになってしまいます。
今回セットさせて頂いたBOXシーツは、伸縮性と通気性に優れたコットンニット生地です。より厚手のスムースニット生地もあるのですが、肌触りが良い一方でピリングが起きやすいという欠点もあるため、我々は薄手のニットを選んでいます。
これでメイキング完了です。
A様、お届けまでに長らくお待たせしてしまったにも関わらず、帰り際にはお土産まで頂戴してしまい本当にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。