ため息しか出ない羽毛ふとんの現実
羽毛ふとんの品質表示と実際の中身が違うことはよくある話だ、ということはこのブログでも何度か書いてきました。
最近持ち込まれた羽毛ふとんの中では、京都西川製の羽毛ふとんがどうも怪しい。
表示はホワイトグース95%となっていましたが、実際に中身を取り出して見てみるとグースではなく恐らくダック。またダウン率に関してもこれで95%と謳うのは無理があるというレベルでした。
恐らく専門店ルートではなく、農協さんルートで販売されたものだと推測します。
ですが、仮に農協さんから価格面で無茶な依頼があったのだとしても、ちょっとこれはひどいんじゃないかと。
これまで快眠屋では京都西川の製品は年に1~2枚毛布を仕入れるくらいで、ほとんど販売していませんでしたが、こういった製品を実際に目の当たりにすると今後は完全にゼロにせざるを得ないよなぁと痛感します。
それにしても西川の名を冠するメーカーですらこの体たらくとは、いったいなんなんですかねこの業界は(呆)
それとも僕が知らないだけで、他業種も案外こんなものなんでしょうか。。。
またこれは詐称とは少し違いますが、果たしてモラル的に問題はないのかというロマンス製の羽毛ふとん。
先日お預かりしたロマンス小杉の羽毛ふとんは、シルバーアイダー100%という表示になっていました。
これではお客様にあの羽毛の宝石と呼ばれるアイダーダックと誤認させる可能性があります。
大幅に値引きしてもらって、ペアで100万円ほどで購入されたとお客様はおっしゃられていました。本物のアイダーなら激安だと思います。ですが中を見ると、アイダーの羽毛はまったく入っていませんでした。アイダー特有の羽毛同士の絡みがなく、羽毛の色もホワイトやグレーが入り乱れていました。
シルバーアイダーとアイダーは全くの別物です。
シルバーアイダーなる羽毛で1枚50万円は流石に高すぎるんじゃないでしょうか。
ロマンス小杉といえば、これまた寝具メーカーとしてはかなりの大手ですが、これほどの大手メーカーが、悪質な訪問販売業者が販売するようなものを世に送り出しているという事実。販売されたのは10年以上前といっても、頭がクラクラします。
かさ高表示もメーカーもあてにならないとすれば、いったい消費者は何を基準に羽毛ふとんを購入すればいいのか。
いや、そもそも消費者は本物を求めているのか。
正直な商い、まっとうな製品にこだわっているのは僕らだけで、そこに価値を見出してくれる方は実在しているのか。
悪貨は良貨を駆逐するとはよくいったもので、特に今の羽毛ふとん市場ではまっとうな素材を使ってまっとうなものを販売している業者ほど損をみる。
なんとかならんものかなぁ。ならんだろうな。悲しいけれど。
とにかくこれは人ごとではない、もしかしたら僕らもこれまでに表示と中身が違うものを知らず知らず販売してしまっているかもしれない。
今回のケースを他山の石とし、自らも省みる必要があると思い知らされました。
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