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ふとんのタナカさんのリフォーム済み羽毛ふとん

ふとんのタナカでリフォームした羽毛布団を快眠屋が再リフォーム

ふとんのタナカさんのリフォーム済み羽毛ふとんふとんのタナカさんでリフォームをした羽毛ふとん

今回羽毛布団リフォームのご相談を頂いたのは津市のI様。

I様は当店のオーダーメイド枕ユーザーさんです。

(I様は「悟空のきもち」というヘッドスパ専門店が開発した『たわし枕』をお使いになっておられたのですが、なんだかそれがしっくりこないな〜とお悩みになっていたところ、インスタグラムで当店の存在を知り、その日のうちに津市から枕の相談にいらっしゃったというとってもお洒落な50代の女性です)

オーダーメイド枕のご相談にいらっしゃった時に「快適に眠るためには寝床の中が蒸れないような寝具を使う必要がある」という説明をさせて頂いたのですが、その時に「春になったら今の布団をリフォームしてもらおうかな」と仰られていたんですね。

 

遠方のお客様へ|羽毛布団リフォームの流れ

 

<ふとんのタナカさんで一度リフォームをした羽毛布団>

ふとんのタナカさんのリフォーム済み羽毛ふとん ふとんのタナカさんのリフォーム済み羽毛ふとん ふとんのタナカさんのリフォーム済み羽毛ふとん

【メーカー】ふとんのタナカ(じぶんまくら)
【サイズ】ダブルロング
【羽毛】リフォーム品のため不明
【羽毛量】表記なし
【側生地】表記なし
【キルト】立体5×5マス

こちらは大手寝具チェーン店のふとんのタナカさんで一度リフォームをされたお布団です。リフォーム品のため、品質表示のタグはほぼ完全に空欄。。。I様の話では10年近く前にリフォームをしたものだそうな。

とてもボリュームがあって、パンパンに膨らんでいるお布団ですので、「こんなにフカフカの布団ならさぞ快適に眠れるのでは?」と読者の方は思われるかもしれません。また「こんなにボリュームがあるのにどうしてリフォームの必要があるの?」とも思われるかもしれません。

 

<羽毛が必要以上に入りすぎていて暑い>

ふとんのタナカさんのリフォーム済み羽毛ふとん

今回のリフォームは古くて傷んできた布団を新品同様に復元する、というものではなく、不快な布団を快適にするためのリフォームです。

どういうことかと言いますと、こちらのお布団はI様ご夫妻のお住まいや体質にとっては「ボリュームがありすぎる → 暖かすぎる → 蒸れて汗をかく」布団なのです。

ふとんのタナカさんのリフォーム済み羽毛ふとん羽毛がパンパンに詰まっている

羽毛布団は羽毛がたっぷり入っていてボリュームがあれば快適というような単純なものではありません。

暑がりで汗っかきな方がボリューム満点の布団を使えば、暖かすぎて汗をかきます。また標準的な体質の方でもお住まいが暖かければ、同様に汗をかきます。

こういったケースにおいては、一般的に冬用として販売されている布団よりも厚みがやや薄めの布団を使った方がちょうど良いんですよね。(当店でいうところの、保温力●●●●○○の厚みの布団ですね。)

どんなに高級な素材を使っていても、肝心の布団そのものの厚みが適切でなければ快適には眠れないのです。

この辺りの話はこちらの記事をお読みください。

羽毛布団はどれだけ素材が良くても仕立て方が間違っていたら台無し

 

中の羽毛の状態は?>

ふとんのタナカさんのリフォーム済み羽毛ふとん

恒例の羽毛チェック。

元々使われていた羽毛が良い品質のものだったのでしょう。トータルではそれなりの年数が経っているはずですが、ファイバーはほとんどありません。また羽毛の粒自体もしっかりしています。

こんなに良い羽毛なのに、どうしてここまで詰め込んでしまったのか。。。良い羽毛なだけに尚更悔やまれます。

ただあえて言うなら、布団が暖かすぎて寝汗をかいていらっしゃったため、玉ダウンという団子状に固まった羽毛が沢山出来てしまっていました。

ふとんのタナカさんのリフォーム済み羽毛ふとん左が玉ダウン(5~6個のダウンが絡まって団子状になったもの)、右が通常のダウン1

羽毛が汗や皮脂でベトついてくると、布団の中で羽毛がくっついて雪だるま式に大きくなり、玉ダウンになります。玉ダウンは非常に厄介です。なぜならこれは洗浄しても解れないから。玉ダウンが増えすぎるとリフォームが難しくなります。

 

<この布団をどうリフォームするか?>

【取り出し羽毛】約2000g
【プレミアムダウンウォッシュ後】約1700g(−300g)

布団解体後に取り出せた羽毛は約2000g。実際はもう少し多めに入っていたはずなので本来の充填量は2100gくらいでしょうか。ダブルサイズで、この羽毛の質で、この生地の軽さなら、やはりこれは入れすぎです。

そこで今回の快眠屋のリフォームでは、この洗浄後に残った1700gに新たに300gの羽毛を追加して2000gにし、その2000gをシングル2枚の布団に分けてお仕立てすることをオススメさせて頂きました。

以前はダブルのベッドでおやすみになられていましたが、今は別々のベッドでおやすみなられていますので、シングル2枚にするのがベストです。

 

<実際の仕上がり>

I様リフォーム後羽毛布団 I様リフォーム後羽毛布団 I様リフォーム後羽毛布団 I様リフォーム後羽毛布団

そして仕上がったお布団がこちら。ダブル1枚から、シングル2枚に仕立てました。

I様リフォーム後羽毛布団

写真を見てもらってもお分かり頂けるように、元々の羽毛布団をかなりダイエットさせた仕上がりになっています。

I様リフォーム後羽毛布団

羽毛の量は1000g、キルトは立体5×6マスで仕上げ、カラダへのフィット感を高めています。

ファイバーが少ない上質な羽毛でしたので、側生地は本来リフォームには使わないソフトバティストを使いました。

ソフトバティスト生地

ソフトバティストは通気性に優れている上に、非常に軽い生地ですので、本当なら全ての布団に使いたいところなんですが、通気性が高いのでファイバーが多い羽毛と組み合わせるとそのファイバーが生地から吹き出してしまうんですよね。リフォームでは使わないというのはそういう理由です。

ただ今回は羽毛が良かったので例外的に使用いたしました。

この厚みなら暖かすぎず、寒すぎず、ちょうど良い暖かさでおやすみ頂けるはずです。しかも通気性が良いスペシャルな生地を使用していますので、ムレ感も軽減。

 

<リフォーム内容>

I様リフォーム後羽毛布団

【補充羽毛】DP420以上 ロシア産ホワイトグース93% 300g
【新側生地】ソフトバティスト
【キルト】5×6マス
【仕上げ羽毛量】1000g

【リフォーム総額(2枚分)】101,500円+税

 

<あとがき>

今回のエントリーでは、羽毛が必要以上に入っていたという話が出てきましたけれど、これは致し方ない部分もあるのですよ。

というのも基本的に世の中の羽毛布団のリフォームはコース料金になっていて、どんな布団であってもそのコースの内容に沿って一律にリフォームされるのが当たり前だからです。特に大手さんは扱う枚数が多いのでそうせざるを得ない。

例えばこんなリフォームコースがあったとしましょう。

<プレミアムコース 40,000円(税抜)>
生地:綿100%(サテン)
キルト:二層立体キルト
補充羽毛:ポーランド産ホワイトグース300g

このコースを選んだ人は、元々の羽毛の質や量に関係なく、全て一律で300gの新羽毛が補充されます。補充羽毛が150gで十分な人も、300gじゃ足りない人もみんな同じです。

となると当然、羽毛を詰め込みすぎてパンパンになってしまう人も出てくるでしょうし、反対に補充羽毛が足りなくてスカスカの布団に仕上がってしまう人もいるでしょう。

コース料金にはコース料金のメリットもあるのですが、快眠屋がコース料金を採用せず、1枚1枚見積もりをさせて頂いているのは、こういったことが起こらないようにしたいからです。

愛着のある布団を大切に使い続けたいという方はぜひ快眠屋にご相談ください。

遠方のお客様も布団を送ってくだされば、写真や動画を用いてレポートをいたしますのでご安心ください。

 

<快眠屋の羽毛布団リフォームの詳細はこちら>

羽毛布団リフォーム

 

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