アレルギーをどう捉えるか
2歳のお子さんが喘息を発症したので、寝具を全て見直したい
というお父様が金曜日に来店されました。
お子さんの退院予定が日曜(つまり今日)なのでそれまでのお届けをご希望です。
つまり猶予は中一日しかないということです。焦る。
またお父様は非常にご多忙なため、来店されてからお帰りまでの滞在時間はわずか1時間強。
当店の場合、マットレス1つ決めるのでさえ1~2時間かけて頂くのが普通なので、
家族全員分の寝具一式をわずか1時間でお決めになるお父様の決断力には脱帽の極みです。
さて寝具のアレルギー対策として問題になるのはハウスダストとダニです。
アレルギー用の寝具の中綿はポリエステル100%など化学繊維のものがほとんどですが、
それは化学繊維は自然素材に比べ、繊維の一本一本が非常に長くて強いので
ホコリになりにくい上に、家庭での洗濯が容易だからなんですね。
また側生地に関しても中からホコリが出ないように
非常に高密度に織られた生地が使われます。
ところが
中綿がポリステル → 吸湿性に乏しくムレやすい
高密度に織られた側生地 → 通気性が悪くムレやすい
というように、
アレルギー対策を施そうと思うと、ハウスダスト対策としては有効でも、
快適に眠るための道具としては非常に不快なものになってしまいます。
ましてや代謝が高く、発汗量の多い子供にはなおさら。
となれば、アレルギーの子供には化学繊維のふとんだ!と一概に決めつけるのではなく、
アレルギーの程度によって通気性や吸湿性のバランスを図ることこそが
我々眠りのプロとしての仕事なのではないかと快眠屋は考えています。
そこでチョイスさせて頂いたのは以下のラインナップ。
時間の制約かつ皆様のフィッティングができないという条件があったのと、
まだ発症したばかりなのでアレルギーの程度が分からないということで、
選択肢がかなり限定されてしまったんですが、
その中では出来る限りベストな組み合わせを選びました。
ベッドフレーム…寝床を底上げしてホコリを吸引しにくくする、掃除もしやすくなる
ラテックスマットレス…ホコリが出にくい、干す必要がない、どんな体型の人でも合いやすい
ウォッシャブルウールベッドパッド…洗濯と吸湿性の両立
コットンニットのBOXシーツ…接触冷感が少なく、吸湿性と通気性に優れ、ホコリが出にくい
ゴアテックス羽毛ふとん(肌掛けと合掛け)…ゴア加工によりホコリが出にくい、合成繊維に比べ保温力が高い(寒いお部屋ということだったので)、ポリエステルのふとんに比べムレにくい
パシーマキルトケット…医療用ガーゼを使っていて、ホコリも出にくく吸湿性も高い
アレルギー対策の要点は抑えつつも、ある程度の吸湿性や寝心地を確保。真綿(シルク)も間に合えばアリだったんですけどね。。。
そしてベッドフレームと一部の商品だけは間に合いませんでしたが、
昨晩なんとか退院までにお届けすることが出来ました。
N様、ありがとうございました!木曜日もよろしくお願いします!
いやしかし、どんなご要望にも最短最速で最良の答えをはじき出せるようにならねば!
とガツンと思い知らされました。精進しよう。まだまだだ。
オーダーメイド枕・布団・ベッド・寝具専門店【快眠屋おの】
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