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カバーの重さにも気を配ってみてください


【掛ふとんカバーの重みで羽毛ふとんがつぶれてしまうという悲しいケース】

先日冬用のカバーをご購入下さった方から、「すっごく軽いし、めちゃくちゃ温かいし、とにかく気持ち良いの。なんでもっと早くから使わんかったんやろ。」というお褒めの言葉を頂きました。

これまではどんなカバーをお使いになっていたのでしょうか。わたし、気になります!

そしてそのカバーを処分して欲しいということでしたので、早速チェック。月の友さんで購入されたものでした。

残念ながら、最も肝心であろう肌に当たる裏地は全てアクリル&ポリエステル100%。これでは水蒸気と汗の処理がスムーズにいかず、身体の周りの湿度が上がりすぎてしまいます。また化繊系のカバーを使うと静電気が発生しやすいので、ふとんから羽毛(ファイバー)が飛び出しやすくなるリスクも。

それに何より最大の欠点は、とにかく「重い」ということ。

店に持ち帰ってカバーの重さを計量器で量ってみたところ、圧巻の約2500g。これは横綱級です。先日お買い上げ頂いたカバーが約850gですから3倍近くも重いということになります。

そりゃ軽くて暖かいと喜んで頂けるのも納得というものです。

これほどまでに重いカバーを羽毛ふとんに掛けてしまうと、カバーの重みでふとんがつぶれてしまいます。ふとんが潰れると当然のことながら保温力が低下するので、暖かいカバーを掛けたはずなのに「あれー?思ったよりもそんなに暖かくない?」ということにもなりかねません。

また掛ふとんが重くなってしまうとスムーズな寝返りが妨げられ、肺と心臓への負担も大きくなってしまいますから、あえて重いカバーを使う理由ってなかなか見当たらないんですよね。

※ちなみに弊店のバティスト100とかさ高18cmクラスのダウンを使った羽毛ふとんは、総重量でもわずか1700gと非常に軽いので、月の友さんのこのカバーは羽毛ふとんよりも重いということになります…うちの店基準では1000gオーバーでもアウトですから2500gが途方も無い数字ということがご理解いただけるかと…

ふとん自体は上質なものをお使いでも、カバーやシーツ類は化繊だったり、コットンでもゴワゴワだったりとベッドリネンに関してはあまり気をはらわない方がチラホラいらっしゃいますが、ふとんの性能を最大限に引き出せるかどうかはカバー次第ということをご理解下さい。


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