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吉林省への旅②~人生初の訪中~

 
早朝6時。
昨日は暗い時間に吉林に入ったからよく分からなかったが、明るいとビルが立ち並んでいるさまが良く分かる。とりあえず記念に?ホテルの部屋からパシャリ。
 

 
 
腹は減っては戦はできぬということで、農場に向かう前にホテルの朝食会場で腹を満たす。
朝食はビュッフェスタイルなのだが、昨夜のこともあり、見た目からは味付けが全く判断できないため、現地の料理を取ろうにもたじろいでしまう。
 
こ、こ、こ、これしょっぱそうに見えるけど実は甘いとかないよね?ね?ね?
 
とりあえず目玉焼きやソーセージ、ベーコンなど当たり障りのないものからお皿に乗せていくことにする。後になって分かるが、これは英断だった。
 
しかしそれではつまらんですよね!せっかく中国に来たんだから!これもあれもそれもチャレンジじゃい!!!!
 
。。。。。。。。。
 
打率としては二割くらいかな。。。。涙
 
 


 
写真二枚目は張さんに通訳してもらって、調理スタッフさんに作ってもらったワンタンメン。麺はちょっと残念だったが、スープが非常に美味しく、しかも暖かい料理だったので気に入る。基本ヒエヒエの料理ばかりなので(なんのためのIHヒーターなのだ!)、暖かい料理はそれだけで有り難く感じたのだ。
 
 
朝食が終わった後は、いよいよ今回の訪中の最大の目的であるホルトバージグースの農場と、その羽毛の加工工場の視察に出発。メルセデスのGLに乗り込む。
 
 

 
 
吉林の中心は「どえらい都会やん!三重県負けた!」と圧倒されたが、車を30分も走らせるともうこんな感じ。
 
 

 
 
おっ、スキー場もあるんですね。さすが極寒の地。
ちなみに僕はこう見えてスキーもスノボもやりません。
意外に思えるかもしれませんが、運動音痴なんですよ。
 
たしか大学二年生の冬だったでしょうか、友人に連れられてスノボに行ったのですが、初日に木の葉滑り?を練習した時点で「あ、これ僕には無理やわ。」と気付き、それからはソリで遊んでいたという楽しい思い出があります。
 
 


 
 
さらに車を走らせること30分。
ここで車から降ろされたら絶対死ぬな。。。という意味不明な妄想が沸き起こるほど、完全なる大自然のど真ん中。
思ったより積雪がないので不思議に思ったが、吉林は乾燥しているので日本の日本海沿岸部や北海道のように雪がとんでもなく積もるということはないそうな。
 
ちなみに張さんは富山県で8カ月ほど暮らした経験があり、こんな雪見たことない!と富山の積雪量にビックリされたとか。
 
 

(道中に個人農家で飼われているグースを何度か目撃し、テンションが上がる。)
 
 
そしてそして吉林のホテルを出発して二時間強!
とんでもない悪路の先に、ようやく目的のホルトバージグースの農場に到着!
 

 
ホルトバージグースとは簡単に言えばハンガリー原産のグースである。
現在は今回訪れた吉林省と黒竜江省、内モンゴルで主に飼育されていて、高い品質の割にはリーズナブルな価格で入手できるため、コストパフォーマンスが非常に高い。
 
さあ車を降りて、このグースちゃんに会いに行こうではないか!
 
バタム(車のドアを閉める音)
 
 
寒ーーーーい!!!!!!
 
さむいさむいさむい!!これはアカン!雪もちらついてるしこれはアカン!
 
あっ、そうや!僕には姉ちゃんが持たせてくれた耳当てがあったんや!
 
装着!!
 
。。。。。。
 
ふぅ、あったかい。
 
 




 
 
これらのグースは全てホルトバージのマザーグース(もちろんオスもいます)。
 
夏場は気温が35℃まで上がり、真冬は氷点下35℃まで下がるというこの厳しい環境で、しかもストレスなくのびのびと育てられているグースの羽毛は、そりゃ良いに決まっているよねとしか言いようがない。
 
中国というとマイナスのイメージがどうしてもつきまとうため、中国というだけで敬遠される消費者の方も多いと思うし、実際に中国の羽毛の大部分はお世辞にも良いものとは言い難い。それは間違いない。
 
だが今回訪問した農場で育てられているグースや、このグースを全量買い取りしている羽毛原料メーカーの極めてハイレベルな工場設備を実際にこの目で見ると、やはり羽毛の良しあしは単純に産地で決まるのではなく、その飼育環境や加工精製工程によって決まるのだと思い知らされる。。。
 
 
その③に続く