吉林省への旅③~人生初の訪中~
ホルトバージグースの農場を見学した後、我々は今回アテンドをして下さった張社長の会社に向かったの
だが、その前に張社長のご好意で地元のグース料理をご馳走していただくことに。
意外に思う方もいるかもしれないが、あくまで羽毛は食肉用の鳥から得られる副産物であり、羽毛を取るために鳥を育てているのではなく、肉を食べるために鳥は育てられているという大前提があるのだ。
つまりグースもダックも、食肉としての消費量が減れば飼育量も減るわけで、そうなれば当然だが副産物として得られる羽毛の採取量も減少する。
なぜ吉林や黒龍江ではこれほど多くのホルトバージグースや吉林グースが育てられているのか。
これは中国東北地方でグースが好んで食べられているからに他ならず、もし中国東北地方の方々がグースを食べなくなってしまったら、グースの飼育量は減少し、良質な羽毛を手に入れることは難しくなるだろう。
羽毛とは、我々人間の食文化と表裏一体の産物なのである。
だが、ここまで偉そうなことを言っておきながら、実は僕自身グース料理は未体験。
今年の1月にマインツのレストランでグースのシュニッツェルを見つけ、これはチャーンス!と注文しようとしたのだけど、生憎その日はグースがないと断られてしまったのだった。
写真はご馳走して頂いたグース料理や地元の郷土料理的なもの。
他の方はそれほど食が進んでいなかったようだが、僕はグースをバクバク食べた。うまいうまい。多分その日最もグースを平らげた男だったはず。
ただ惜しむらくは、こちらの料理も冷たい状態だったこと。これがアツアツだったらもっと美味しかっただろうに。。。
そして食事の後はグースの屠殺場、加工工場、本社の見学。
(マシンピッキングではなく、人の手で採取された羽毛。丁寧に手で摘むのでダウンの傷みもファイバーも少なくなる。※ライブハンドピックではありません。)
品質としては最高クラスのホワイトグースダウン。羽毛に産地は関係ない。ただ質が良いかどうか、それだけである。
今回の出張で新たに発見したグースダウンは、来春には皆様に提供させて頂ける予定です。
特に、柵も網もない自然そのものの環境で、自由に飛び回り、自由にえさを探し、自由に巣に帰るという、ほぼ野鳥と言っても差支えがないグースから採れるダウンはまさに別格。早くこのダウンで布団が作りたいいいいいい!!!!!!
また入荷次第ブログでもご紹介させて頂きます。