大阪よりウッドスプリングベッドのご相談
最近リフォームの話が続きましたので、ここらでベッド・マットレス関係の話をひとつ。
先日大阪の方からベッドのフィッティングの予約を頂きました。ご来店下さったのは20代の新婚さんと、奥様のご両親の4名様。
新婚さんの奥様がウェブで色々情報収集をしていたところ、「私、なんだかすごい店を見つけたかも!?」と当店を発見して頂き、はるばる三重県までお越し下さったそうです。(照)
ご来店の主な目的はお若い二人が新生活で使うベッドについてのご相談でしたが、ご両親もちょっと興味がありそうなご様子。ということでそれぞれ二手に別れてご両親にもベッドのフィッティングを体験して頂きました。
睡眠・寝具・身体に関するお悩みは?
さて、僕の担当はお若い二人。
ご主人は学校の先生です。かなり体格がしっかりしていて、腰痛でお悩み。マットレスを自分に合ったものに変えることで少しは楽になったらいいなとのこと。
そして奥様はご主人よりもかなり深刻な状態。おそらく自律神経の乱れでしょうか、めまいや頭痛、首こり肩こり、身体の痛みでお悩みな上に、寝ている姿勢によっては、首や頭の中を血液が流れる音が感じられて気分が悪くなると、そう仰っていました。
睡眠と自律神経には密接な関わりがあります。睡眠の乱れは心の乱れ。心の乱れは自律神経の乱れです。
こういった仕事をしていると、「最初にいらした時は顔色も悪く、生気がなかった方が、寝具を購入された後、次にご来店された時にはとっても元気になっていて、声も大きいし、喋り方もハキハキ。え、これが本当にあの人なの?(失礼な言い方でゴメンなさい)」と思ってしまうくらいのポジティブな変化を目の当たりにすることがよくあります。
寝具だけで全てが解決するかのような無責任な宣伝はどうかと思いますが、きちんと眠れていない人は生活習慣だけでなく、「結婚当時に買った20年前の敷布団を使い続けている」というように寝具環境に問題があることが多いのもまた事実です。
寝具環境を整えていくことで、睡眠が整い、睡眠が整うことで心も整っていきます。
ただ間違った寝具選びをしていたら何にもなりません。快眠屋ではお客様のご予算やライフスタイルに合わせて、最適なご提案をさせて頂きます。
提案させて頂いたマットレス
ご主人は仰向き寝メイン。BMI高めのガッチリ体型です。こういった体型の方は、単純に硬いだけのマットレスだと、お尻には良くても背中周りへの圧迫が強くなって負担がかかるので、「お尻は沈みすぎない、でも背中は圧迫が取れるようなソフトさが必要」といったちょっと複雑な寝心地が求められます。
まず最初に試して頂いたのはFITLABO(フィットラボ)のオーダーメイドマットレス(厚み18cm)。
写真は厚み9cmタイプ
こちらは名前の通り場所によって硬さを変えて寝心地を作る、オーダーメイドタイプのマットレスです。ただオーダーメイドと言っても、主に仰向き寝用に寝心地をオーダーメイドするマットレスだと個人的には思っています。
横向き寝が多い方にはベストの選択ではありませんが、今回のご主人の寝方や体型にとっては非常に良い選択だと思います。サポートパッドという寝心地の調整機能も備わっていますしね。
ナチュールフレックス(板バネ)+箱ベッドタイプ1
シルバーネスH140ハード
そして次にご主人に提案させて頂いたのはナチュールフレックスという板バネ(ウッドスプリング)と、シルバーネスH140ハードの組み合わせです。
FITLABOのオーダーメイドマットレスと比べると、非常に伸張性と弾力が強い素材を使用しているので、より身体の凹凸に馴染みやすい寝心地です。仰向き寝と横向き寝のバランスも良し。好みは別として、理屈的にはこちらがオススメです。
ご主人にはこの2つをゴロゴロ寝比べて頂きました。
そしてその間に奥様のフィッティングを進めていきます。
奥様は横向き寝がメイン。BMIは標準より低めの痩せ型体型です。これまではかなり薄めの敷布団でおやすみになっておられました。
そもそも厚みが薄い敷布団は硬い柔らかいを論じる以前の話でございます。。。これでは姿勢の歪みと、血行障害が起こりますから、ぐっすり眠れないのも納得です。
ご主人の場合はFITLABOのオーダーメイドマットレスから先に体験して頂きましたが、奥様の場合は明らかにそれが合わないだろうと最初から分かっていたので、まずはナチュールフレックスとシルバーネスの組み合わせから体験して頂きました。
ご主人の時もそうさせて頂いたように、まずはナチュールフレックスの上に直接寝てもらい、姿勢をチェック。横向き寝が多い方の場合、ポイントは肩とウエストと骨盤の3つ。
板の厚みを変えたり、抜いたり、重ねたり。
背骨がまっすぐになるように、身体の凹凸に合わせてナチュールフレックスの硬さを調整していきます。
姿勢が整ったら次は上に乗せるマットレスの厚みと硬さを選びます。
ご主人の場合はシルバーネスH140のハードを提案しましたが、快眠屋的発想だと奥様はミディアム一択。
(横向き寝が多い方はラテックスコアの厚みが適度に分厚いマットレスの方が肩へのプレッシャーが軽減してストレスなく眠れます。ただこのあたりのバランスは難しいので、できれば伊勢の店頭まで実際に来てもらってフィッティングをするのがベストです。)
そこで奥様用に合わせたナチュールフレックスとミディアムの組み合わせに寝てもらったところ、奥様の目から涙がポロポロ。。。
(え!やばい!ダメだった!?)
「めっちゃ気持ち良い。こんな寝心地初めて。感動して泣けてきました。」
(おおおおおおおおー、よかったー!)
「家の布団のヤバさが分かりました。ぜんっぜん違う。なあこれヤバくない!?(ご主人に語りかける)」
念の為FITLABOのオーダーメイドマットレスも体験して頂きましたが、やはり奥様としてはイマイチとのこと。奥様の心はもうアイツ(ナチュールフレックス)に決まったようです。
結論は二人ともナチュールフレックス
納品時の写真
ご予算のことも考慮しながらお二人が下した結論は、ナチュールフレックスとシルバーネスH140の組み合わせでした。
見た目は全く同じですが、土台のナチュールフレックスの設定もご夫婦で随分と違いますし、上のトップマットレスの硬さも違います。
この辺りは長年ウッドスプリングを販売してきた私どものノウハウがものを言うところ。実際に自宅で長期間使って、色んなマットレスと組み合わせてきたからこそ分かる部分です。
納品時の写真part.2
理想はナチュールフレックスに最適な箱ベッドと組み合わせるのが理想ですが、今回はご予算の関係でベッドフレームは普通のすのこベッドをお客様でご用意していただくことになりました。
T様、はるばる伊勢までお越しいただき本当にありがとうございました( ´▽`)