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K様羽毛布団(R100/PMG95)

東京都内タワーマンションで使うギフトの羽毛布団

お母様からのご相談

愛知県にお住まいのお客様(K様)から羽毛布団のご相談を頂きました。

この度東京にお住まいの息子さんがご結婚されるそうで、その結婚祝いとしてクイーンサイズの羽毛布団をプレゼントしたいということです。

「できれば生地はサテン系で、羽毛も予算の範囲内でなるべく良いものを使いたい。ただ息子の家は新しいタワーマンションの最上階と聞いているがどんな厚みの布団がいいのかよく分からない」というご相談でした。

できることなら息子さんご夫婦に直接ご希望をお聞きするか、お母様経由で息子さんご夫婦の体質や住環境についてお聞きしたいところですが、どうやら息子さんはかなりご多忙でなかなかそういった時間も取れないとのこと。

築浅のタワーマンションなら分厚い羽毛布団は基本的に不要

T様羽毛布団(プレミアムバティスト/ポーランドマザー))

我々が羽毛布団を考える時、どういった羽毛・生地を使うかということも大切ですが、まず何よりもどの程度の厚みで仕上げるかというところに重きを置きます。基本的に羽毛布団の保温性は「どれだけ空気を含めるか」、すなわち布団自体のボリューム(厚み)で決まりますので、どれだけ最高級の素材を使っていようが、肝心の厚みが体質や住環境に適していなければ快適な眠りは手に入らないからです。

基本的な考えとしては、マンションの場合は比較的薄め(保温性低め)に、戸建住宅の場合は比較的厚め(保温性高め)に仕上げます。当然例外はあるので一概には決めつけられないものの、家全体が外気に面している戸建住宅に比べて、マンションは外気温の影響を受けにくく、冬場でもそれほど室温が下がらないことが多いからです。特にマンションの中住戸の場合は尚更ですね。

ただしマンションの場合も築年数が古く十分な断熱性能が確保されていないケースがありますし、最近は戸建住宅でも下手なマンション以上に断熱性・気密性に優れている住まいも出てきています。例えば一条工務店やウェルネストホーム、スウェーデンハウスなどで建てられたお住まいは通常の戸建て住宅と一緒に考えてはまずいでしょう。

またHEAT20で言うところのG2〜3レベルを達成しているような戸建て住宅の場合もやはり同様で、通常の戸建住宅と同じように羽毛布団を選んでしまうと冬場暑すぎて寝られないなんてことになりかねません。(※冷暖房器具の使用の有無、頻度など住まい方によっても変わってくるのであくまで目安とお考えください)

つまりこのような住まいの場合、二層立体キルトの羽毛布団の出番はほとんどないでしょうし、立体キルトであったとしても上質な羽毛をたっぷりとパンパンに詰め込んだ羽毛布団も出番はないはずです。

冬用だとしても保温力3〜4程度の厚みがベター

当店の羽毛布団は保温力1〜6の6段階で布団の厚みが区分けされています。保温力6がもっとも暖かく、保温力1がもっとも涼しいとお考えください。

  • 保温力1の厚み
  • 保温力2の厚み
  • 保温力3の厚み
  • 保温力4の厚み
  • 保温力5の厚み
  • 保温力6の厚み

平均的な戸建住宅で、冬場の室温が10℃前後まで低下するという場合は布団の厚みも保温力5以上が求められますが、今回のK様のように都内のタワーマンションの場合は普通に暮らしていて室温が10℃前後まで低下するということは考えにくいです。

そうなるとよほど冷え性な方を除いては、冬場でも保温力4程度、場合によっては保温力3で十分なケースがほとんどです。もし万が一、保温性に物足りなさを感じられた場合でも、掛け布団カバーの素材を変えたり、薄手のブランケットを加えることで解決が可能です。また当店のオリジナル羽毛布団であれば、ご購入後に羽毛を増量することも可能です。(羽毛布団の構造上、後からの羽毛の追加は比較的容易ですが、反対に減らすことは困難です)

実際にご購入頂いた羽毛布団

[サイズ]QL (210×210cm)
[生地]日本製スーパーソフトサテン
[キルト]7×7マス立体
[羽毛]ポーランドプレミアムマザーグース95%
[充填量]900g

K様羽毛布団(R100/PMG95)
K様羽毛布団(R100/PMG95)
K様羽毛布団(R100/PMG95)
K様羽毛布団(R100/PMG95)

お母様とのご相談の結果、厚みとしては保温力3より若干厚手に仕上げています。当初は「そんなに薄くて大丈夫かしら?」と心配されていましたが、色々とお話をさせて頂いた結果この厚みとなりました。

(厚みを決めた後に息子さんと話をする機会があったそうですが、息子さんも「分厚い布団はいらないよ」と仰っていたようで、お母様も「薄くしておいてよかったわ」と安心されていました)

過ぎたるは及ばざるが如しという言葉もあるように、度が過ぎた暖かさはかえって眠りを妨げ、健康を害してしまいます。

当店としては、よりよい材料(羽毛と生地)を使った上で、その材料を使用する人に合わせてどう活用するかが羽毛布団選びのポイントだと考えています。価格が安いものにはそれなりの問題はありますが、だからといって「高級=快適」とは限らないということをご理解ください。

さて、今回使用した生地と羽毛はお母様のご希望に沿ったものです。当店は平織の生地も多くございますが、サテン系の生地も豊富ですので、軽さや通気性よりも柔らかさや光沢にこだわりたいという方にはサテン系をオススメします。

K様羽毛布団(R100/PMG95)

こちらは合わせてご購入頂いた掛け布団カバーをセットした状態です。(コットンサテン掛布団カバー)

カバーを掛けた状態で送ってほしいということでしたのでそのようにさせて頂きました。この布団なら春・秋・冬とある程度バランス良くお使い頂けると思います。

K様、この度は当店にお声がけ頂きありがとうございました。今後もよろしくお願いいたします。

吹き込み作業

言い訳のようで恐縮ですが、ここ数年は以前よりも時間が取れず、ついついブログの更新が滞ってしまいがちです。その代わりと言ってはなんですが、インスタグラムをちょくちょく更新していますので、そちらをフォローしていただけると幸いです。