LINEで気軽にお問い合わせLINEで気軽にお問い合わせ オンラインショップオンラインショップ

Press enter to begin your search

〒515-0505 三重県伊勢市西豊浜町4951-3 フリーダイヤル:0120-12-3359

info@kaiminyaono.com

営業時間:AM10:00~PM6:30

定休日:水曜日

快眠屋おの<公式サイト> / ブログ  / 理想の羽毛布団生地【ドイツ製プレミアムバティスト】
プレミアムバティスト

理想の羽毛布団生地【ドイツ製プレミアムバティスト】

ドイツ製プレミアムバティストPREMIUM BATISTEのスペック

プレミアムバティスト

プレミアムバティストはドイツの老舗名門ファブリックメーカー「sanders/KAUFFMANN(サンダースカウフマン)」のトップグレード生地です。2020年から取扱いをスタートし、今では当店で最も人気のある生地です。詳しくは後述しますが、平織の生地の中では最もバランスに長けた生地だと我々は考えています。

【素材】綿100% (超長綿)
【織り】平織 (ひらおり)
【通気度】6.6cc/sec.㎠
【重量】80g/㎡
【糸番手】110/110番手
【打ち込み本数】361本
【メーカー】sanders/KAUFFMANN

sanders/KAUFFMANN
sanders/KAUFFMANN
sanders/KAUFFMANN

<2023年1月工場訪問時に撮影(転載禁止)>

理想の羽毛布団生地とは?

羽毛布団の生地の良し悪しは主に以下の項目のバランスで決まります。(綿100%というのが大前提なので、今回素材については触れていません)

①しなやかさ

②軽さ

③通気性

④羽毛の吹き出しにくさ

⑤強度(裂けにくさ)

そして上記の5つの項目は下記項目のバランスによって決まります。

❶織り方 (平織 or サテン織)

❷糸の太さ (番手)

❸打ち込み本 (糸の密度)

❹ダウンプルーフ加工の強さ

❺仕上げのソフト加工の方法

①しなやかさ

プレミアムバティスト

①のしなやかさは身体へのフィット感と、使用時の違和感の少なさ、ストレスの少なさに影響します。ゴワゴワと硬い生地や、パリパリと音が鳴る生地では布団に仕上げた時に身体にフィットせず、隙間風が入ってきますし、何より使っていて不快です。もちろん中には硬めが好きという方もいらっしゃるでしょうが、基本的にはしなやかな生地ほど質が良いということになります。

しなやかさは、織り方と、糸の太さと、打ち込み本数と、ダウンプルーフ加工の強さと、仕上げのソフト加工の全体のバランスで決まります。

例外はありますが、基本的には平織よりもサテン織の方がしなやかになります。糸は細い方がしなやかになります。打ち込み本数は少ないほどしなやかになります。(打込み本数が多くなると生地の表面はなめらかになりますが、表面のなめらかさと生地自体のしなやかさは別の概念と考えた方が良いです。)ダウンプルーフ加工は弱い方がしなやかになります。仕上げのソフト加工はメーカーの技術力次第の部分が大きく、一概に評価できません。

②軽さ

プレミアムサテン

②の軽さは、布団全体の重量はもちろん、羽毛の膨らみやすさにも影響します。生地が重いと羽毛がつぶれてしまうので、重い生地を使って布団のボリューム(≒暖かさ)を出そうと思うと、その分たっぷりと羽毛を詰め込む必要があります。しかし、生地が軽いとその逆で少ない羽毛の量でボリュームが出ます。つまり軽量の生地を使うほど羽毛の充填量を減らすことができるため、「軽いのに暖かい」という本来なら矛盾するような掛け心地を実現することができます。

また、羽毛の量を減らせる=価格を抑えることができる=資源を無駄にしない、というメリットも得られます。

基本的にはサテン織よりも平織の方が軽くなります。糸は細い方が軽くなります。打込み本数は少ないほど軽くなります。

③通気性

スーパーソフトバティスト

③の通気性は快適性に直結します。通気性が高い生地ほど羽毛の吸湿発散性を活かすことができるので、蒸れにくい爽やかな暖かさが手に入ります。逆に言えば通気性の低い生地ほど、ジメジメと蒸れる暖かさになります。私たち人間は過度の湿気を嫌う生き物ですから、睡眠時のストレスを減らすためには、できるだけ通気性の高い生地を使うことが望ましくなります。(ただしむやみに通気性が高くしてしまうと④の吹き出しの問題が発生します)

一般的に「羽毛布団は吸湿発散性に優れた布団」と言われていますが、本当に吸湿発散性に優れているかというと残念ながらそうではありません。現代で売られている羽毛布団のほとんどは、ポリエステル85%綿15%というようにポリエステルを使用していますが、このような生地は羽毛の吹き出しとの兼ね合いで通気性をかなり低く設定せざるを得ないため、ビニールに近いものとなり、吸湿発散性に優れているどころかむしろ蒸れやすい布団の代表格と言えます。

では綿100%の生地ならどうかというと、ポリエステルを使った生地よりはマシなのは間違いありません。ただ綿100%の中にも通気性が高いものと低いものがあります。日本で販売されている生地の99.99%以上は通気性が低めで、1.0〜2.0cc程度です。一方でドイツやオーストリアの生地は2.0〜8.0ccとかなり高いものがあります。(ポリエステルを使った生地は0.5〜1.0ccが基本)

基本的には、サテン織よりも平織の方が通気性が高くなります。また打ち込み本数が少ないほど通気性が高くなります。ただし最も通気性に影響するのはダウンプルーフ加工の強弱です。ダウンプルーフ加工を強くかけるほど通気性が低下し、弱くかけるほど通気性が高くなります。

④羽毛の吹き出しにくさ

ダウナの吹き出し

④の羽毛の吹き出しにくさは、①〜③のように快適性に関わる部分ではなく、布団として問題なく使用できるかどうかという根本的な部分に関わってきます。ある意味、最も重要な要素です。仮に他の要素が100点だとしても、生地から大量に羽毛が吹き出してくるようではそもそも羽毛布団として成立しません。

尚、ここでは分かりやすく羽毛の吹き出しにくさと表現しましたが、実際に吹き出すのは羽毛(ダウンボール)ではなく羽毛のクズ(ダウンファイバー)や羽根のクズ(フェザーファイバー)です。

基本的には平織よりもサテン織の方が吹き出しやすいです。打ち込み本数が少ないほど吹き出しやすいです。ダウンプルーフ加工が弱いほど吹き出しやすいです。

つまり、サテン織で、打ち込み本数が少なくて、ダウンプルーフ加工が弱い(通気性が高い)生地が最も吹き出しが起こりやすくなります。反対に、平織で、打ち込み本数が多くて、ダウンプルーフ加工が強い(通気性が低い)生地が最も吹き出しが起こりにくくなります。

⑤強度(裂けにくさ)

大塚家具ダウナリフォーム前

生地の強度は、羽毛布団の耐久性を左右する要素です。強度が低い生地は、経年劣化で生地が裂けやすく、寿命が短くなる傾向にあります。

基本的には、平織よりもサテン織の方が強度が高いです。糸が太い方が強度が高いです。打ち込み本数が多い方が強度が高いです。一般的には平織の方がサテン織よりも丈夫と言われますが、ハイクオリティな羽毛布団に使用するような極細の糸を使った場合は話は別です。サテン織と比べて平織は生地が薄くなるので、ふとした拍子に強い引っ張る力が加わると、汗や皮脂が染み込んだ部分がピリッと裂ける傾向にあります。

全てが完璧な生地は存在しない

ダウナの生地

多分最初からここまで隅から隅までご覧になった方はいらっしゃらないと思いますが(文章量が多いので)、もしいらっしゃったとしたらあることに気付いたはずです。「あれ?全部を完璧にするの無理じゃない?」

そう、①しなやかさ、②軽さ、③通気性、④羽毛の吹き出しにくさ、⑤強度は一部相反する要素のため、全てを完璧に同時成立させることは絶対に不可能なんです。

例えばしなやかさを限界まで追求するためには平織ではなく、サテン織を採用する必要がありますが、こと軽さに関してはサテン織では絶対に平織に勝てません。この時点でしなやかさと軽さを完璧に成立させることはできなくなります。(柔らかさが100点なら軽さは80点程度が限界です)

また蒸れにくい羽毛布団を目指す場合、通気性を高くする必要がありますが、そうなるとどうしても吹き出しリスクは高まります。(質の良い羽毛を使えば通気性の高い生地でも吹き出しリスクは抑えられますが、それは羽毛のおかげであって、生地単体で通気性と吹き出しにくさを完璧に両立させることはできません)

羽毛の場合はとにかくお金さえ出せばパーフェクトなものが手に入るので話が分かりやすいのですが、生地の場合はどれだけお金を積んでも完璧なものは手に入らないというわけです。

したがって羽毛布団の生地を選ぶ際は、自分にとっての優先順位を決める必要があり、その優先順位に従って最適な生地を選ぶ必要性があります。

プレミアムバティストは快眠屋がセレクトする理想の生地の一つ

プレミアムバティスト

【素材】綿100% (超長綿)
【織り】平織(ひらおり)
【通気度】6.6cc/sec.㎠
【重量】80g/㎡
【糸番手】110/110
【打ち込み本数】361本
【メーカー】sanders/KAUFFMANN

(※以前より生地重量と打ち込み本数が若干変わっています)

まず大前提として綿100%の生地です。超長綿の中でも極上のグレード。ただし特にエジプト綿やスーピマ綿といった綿花の産地は決まっていません。

2023年の1月に工場を訪問して話を聞いたところ、品質に関して言えば特に細かく産地にこだわる意味がなく、アメリカ、インド、メキシコ、トルコ、ブラジル、パキスタン、オーストラリアなど温暖で湿潤な地域の綿花を臨機応変に使用するようです。(同じくドイツのWEIDMANNも産地にこだわる意味がないと同様のことを言っていましたね)

原料となる綿花は自然素材ですから有名産地であったとしても品質にばらつきが出ます。どこか特定の産地にこだわると年度によっては結果的に品質を落とさざるを得なくなり、自分の首を絞める結果になるということですね。

綿花の産地がどうこうよりも、原料をどのようにフィニッシュするか(仕上げるか)の技術面の方がよほど重要だそうで、彼らとしてはこのフィニッシングに全力を注いでいるという印象でした。(尚、産地を限定して生地を作ってもらうことも可能だそうですが、最終製品としての質は変わらず、それでいて30%以上価格が上がるということでした)

出会いは2020年1月のハイムテキスタイル

ドイツサンダース社羽毛布団生地

実はプレミアムバティストに出会うまでは、sanders/KAUFFMANNのエクストラライトバティスト(旧称スーパーソフトバティスト)が平織生地のベストだと考えていました。

エクストラライトバティストの糸番手は120/150番手で超極細です。しかも重量は68g/㎡と世界最軽量。通気度も日本の生地の3〜4倍ほどあり、極めて蒸れにくい仕上がりです。また平織の生地はその織り方の性質上、どうしてもサテン織の生地と比べるとパリパリと硬さがあるのですが、日本製の平織生地(ソフトバティストやバティスト)と比べるとまだソフトな傾向にあります。(ただ硬さについてはロットによるバラツキが非常に激しい印象です)

そもそも羽毛布団の生地の世界では、細い糸を使ったものほど質が良いというのが常識ですから、sanders/KAUFFMANNの中で最も細い生地を使っていて、なおかつ価格も一番高額ということから、エクストラライトバティストよりも優れた生地はないと考えていたわけです。

ただプレミアムバティストとの出会いで、必ずしも糸番手と軽さが正義ではないということに気付かされます。

以下、その理由を説明していきます。

しなやかさは80〜90点

実際のしなやかさ、風合いはスペックだけでは分からないので、これは我々の主観的評価となりますが、プレミアムバティストのしなやかさは平織としては最高峰。文句なしの出来栄えです。全くの無音というわけではないものの、非常にしなやかで、なおかつ表面もなめらかです。100点満点で評価すれば80〜90点前後でしょうか。(90〜100点クラスはハイクオリティなサテン織生地でないと到達できない世界です)

ロット差によっては逆転現象が起こる可能性はあるものの、基本的にしなやかさに関してはエクストラライトバティストよりもプレミアムバティストの方がやや上、控えめに見ても同等です。

なぜ糸番手が太いプレミアムバティストの方がしなやかさと滑らかさで優れているのか。上述のように織物(生地)は細い糸を使った方がしなやかに仕上がるというのが常識ですから、普通に考えるとこれはおかしなことです。

理由はフィニッシング(仕上げ加工)にあります。

sanders/KAUFFMANNでは生地の仕上げに、表面を目の細かいサンドペーパーで優しく削り、生地の風合いをよりしなやかにする作業を行なっています。これはプレミアムバティストもエクストラライトバティストも同様です。

ただしエクストラライトバティストはその糸の細さゆえに、生地の厚みが世界で最も薄く、非常にデリケートな生地です。そのためこの仕上げ加工を強くかけると生地が破れるリスクがあり、ほどほどにしておかなければなりません。

一方でプレミアムバティストはどうかというと、こちらも110番手の平織生地ですから普通の生地と比べれば薄くて軽いのは間違いありません。ですが流石にエクストラライトバティストと比べると丈夫で、糸番手に対する打ち込み本数も多めです。そのおかげで仕上げ加工をしっかりと施すことができ、よりソフトな風合いに仕上がっているというわけです。

軽さは90点

プレミアムバティストの生地重量は80g/㎡です。日本最軽量のソフトバティストが85g/㎡ですから、80g/㎡という数字は超軽量と言って差し支えないレベルかと思います。実際にお使い頂いてるお客様からは「軽くて暖かくて最高」というお言葉を多数頂戴しています。ただし68g/㎡のエクストラライトバティストの存在を考えると、100点とは言えないので90点が妥当でしょう。(尚、マイナーチェンジ前のプレミアムバティストは75g/㎡でした)

ただし軽さと強度の両立は不可能ですから軽さが正義とは限りません。軽さを追い求めると生地は薄くなり、その分強度が下がります。使いはじめは問題ありませんが、汗や皮脂が染み込んでくるとふとした拍子にパリッと裂けます。平織は強度が高いと言われますし、実際に我々もそう説明していた時期があったのですが、超細番手の平織はサテン織に比べて強度は劣ります。

尚、WEIDMANNにも同じく110番手の平織生地があります。こちらは77g/㎡と微妙に違いがあります。3gの差は打ち込み本数によるものでしょう。WEIDMANNの打ち込み本数は351本で、プレミアムバティストは361本です。打ち込み本数を減らすと生地は軽くなりますが、その反面羽毛が吹き出しやすくなったり、強度が低下するので一長一短ですね。とはいえ重さに関しては同じ生地でも個体差でも多少違いは出るので、ほぼ誤差のようなものです。体感で軽さの違いを感じ取るのは不可能でしょう。

通気性は90〜100点

生地に通気性が高くなればなるほど、羽毛の吸湿発散性を引き出すことができ、蒸れにくい爽やかな暖かさが手に入ります。反対に通気性が低くなればなるほど、羽毛のビニールで包む状態に近づいてしまい、ジメジメとした蒸れる暖かさになります。これは質の良い羽毛を使えばなんとかなるという問題ではありません。

一般的なポリエステル生地の通気度は0.5〜1.0cc程度、綿100%の生地の通気度は1.0〜2.0cc程度です。通気性が良いとされているゴアテックスの生地は2.0cc程度です。中国製の生地だろうと日本製の生地だろうと、日本国内向けに作られている生地はほぼ上記の数字と思って間違いありません。

一方でプレミアムバティストの通気度は生産ロットによって多少の違いはあるものの概ね6.6cc前後です。ポリエステル系の6〜10倍、綿100%の3〜6倍の通気性があります。理論上はもっと高い通気性に設定することも可能ですが、そうなると超大量に羽毛が吹き出し、そもそも羽毛布団として成立しないため、プレミアムバティストの6.6ccは快適さを追求した場合の限界理論値でしょう。

以上のことを踏まえると、プレミアムバティストの通気性に関してはロット差を考慮しても90〜100点と評価するのが妥当でしょう。

ただ例外はあるものの、基本的には通気性を上げればあげるほど吹き出しリスクが高まる傾向にあるので、かならずしも通気度が高い方が良いとは限りません。予算の関係で使用する羽毛のクオリティが限定される場合は、通気度が低い生地を使った方が良いこともあります。(詳しくは次の項目で)

尚、エクストラライトバティストの通気度はカタログスペック上は5.0ccですから、プレミアムバティストより低めです。

羽毛の吹き出しにくさは50〜60点

日本で販売されている羽毛布団の生地(綿100%)を90点とすると、プレミアムバティストの羽毛の吹き出しにくさは50〜60点前後でしょうか。お世辞にも高い点数ではありません。しなやかさと高い通気性の引き換えになっているとお考えください。

糸番手に対する打ち込み本数がそれなりに多いので、6.6ccという通気度を踏まえるとまだ吹き出しにくい部類に入るのですが、そうはいっても低グレードの不純物が多い羽毛と組み合わせると吹き出しが起こります。

ダウン率85%のダックダウンは論外、世間一般で高品質な羽毛とされているダウン率90%のグースダウンでも厳しいですね。プレミアムバティストを使いつつ、ダウン率95%以上のマザーグースダウンの中でも、さらにファイバーの少ない特別クラスのものが理想です。ここで変な羽毛を使ってしまうと吹き出しが多くなります。近年の大塚家具さんのダウナの吹き出しが激しいのは、生地が非常に吹き出しやすいものな上に、組み合わせる羽毛が若干微妙だからでしょう。

ひとくちにダウン率95%のマザーグースダウンといっても、原料によって本当に不純物(ファイバー)の量が違います。ファイバーの量は表面上のスペックだけでは絶対に分かりません。一見、「私、最高級品なんです」という顔をした高額な羽毛でも、いざ蓋を開けてみるとファイバーがめちゃくちゃ多いなんてこともザラにありますので、ドイツ製の生地を使用する場合は羽毛原料の目利きが非常に重要です。

尚、10年ほど前にオーストリア・ヘッフェルの最軽量生地(sanders/KAUFFMANNのエクストラライトバティストと同等品)を使って、中国地方のとある寝具メーカーにサンプルの羽毛布団を作ってもらったところ、1年前後の使用でそこそこの量のファイバーが吹き出した記憶があります。使った羽毛はその寝具メーカーの中で最もグレードの高いポーランド産マザーグース95%だったのですがダメでしたね。その頃はまだまだ僕も未熟で、羽毛のことをよく分かっていませんでした。

今も流石に吹き出しがゼロというわけにはいきませんが、当時よりも使用する羽毛のクオリティを厳しく見ているので、よほど過酷な使い方をしない限り大きなトラブルにはならないはずです。特にベストオブポーランドなら間違いありません。

尚、エクストラライトバティストは通気度こそプレミアムバティストより低めですが、羽毛の吹き出しリスクはほぼ同等な印象です。普通なら通気度が低い生地ほど吹き出しは起こりにくいのですが、糸の太さに対して打ち込み本数がやや少ないので、その分吹き出しリスクが上がっているのだと思われます。

強度は70点

最後の評価基準は強度です。これこそ完全に主観ですが、プレミアムバティストの強度は70点前後でしょうか。上述のように、細番手の平織生地は綿100%の中では比較的強度が低い傾向にあり、太い糸を使ったサテン生地(60番手など)と比べると裂けやすいと言えます。ただその反面、圧倒的な軽さがあったり、蒸れにくい通気度の高さがあったり、平織なのにしなやかというメリットがあるので、ある程度致し方ない部分ではあるんですよね。。

ただ、他のドイツ製の平織生地と比べて強度が低いということはありませんし、シルクに比べれば圧倒的に丈夫ですから、そこまでご心配いただく必要はありません。

具体的に何年使用できるかは実際の使い方や使用頻度によって大きく変わってくるのでなんとも言えませんが、仮に自分が使うとしたら10〜20年は破れることなく使用できる自信があります。我々の女性スタッフなら20〜30年は余裕でしょうね。さらに言えば10年に1度のリフォームが、10年問題なく使えるようなら

ですが、掛布団カバーを滅多に洗濯しない=布団本体の生地に汗と皮脂が強く染み込んでいるという場合や、冬用の布団なのに夏も春秋も使っている(使用頻度が多い)場合は、どうしても強い力で引っ張ると裂ける要因になってしまうのでご注意ください。

尚、エクストラライトバティストはプレミアムバティストよりも生地が薄く軽い分、さらに強度は低めです。

平織生地の総合部門ではプレミアムバティストが優勝

世界最軽量のエクストラソフトバティストは非常に素晴らしい生地です。この生地を使った羽毛布団が間違いないクオリティであることに疑いはありません。

ですが、しなやかさ、軽さ、通気性、羽毛の吹き出しにくさ、強度のバランスを総合的に考慮するとプレミアムバティストの方が優れていると今の我々は考えています。(価格もプレミアムバティストの方がかなりリーズナブルです)

他の要素を犠牲にしてまでもとにかく軽さを優先したいという場合は、エクストラソフトバティストを検討して頂く価値があると思いますが、総合的な性能をお求めの方にはプレミアムバティストを強くオススメいたします。

そしてプレミアムバティストではしなやかさに問題があると感じられる方や、できるだけ強度が高い方が良いと考える方は、そもそも平織ではなくサテン織のプレミアムクラスをオススメいたします。当店では、日本製、ドイツ製、それぞれのプレミアムレベルのサテン生地も用意しておりますので、お気軽にお申し出ください。

プレミアムバティストのお客様事例

岐阜県 H様

岐阜県H様プレミアムバティスト|中国ステッキー

*サイズ:150×210cm
*生地:プレミアムバティスト
*キルト:立体キルト(5×6)
*羽毛:中国産手選別ステッキーマザーグースダウン95%
*充填量:750g
*価格:125,000円+税

シャルマン製羽毛布団のリフォームがご依頼のきっかけでした。ですがかなり羽毛の劣化が進んでいたということもあり、ご相談の結果リフォームではなく新品に買い替えられることになりました。使用した羽毛はコストパフォーマンスに優れた中国産手選別ステッキーマザーグースダウン95%です。お布団の厚みは保温力●●●●○○(春秋〜冬用)で仕上げさせて頂きました。

長野県 H様

H様プレミアムバティスト|ポーランドステッキー

*サイズ:170×210cm
*生地:プレミアムバティスト
*キルト:特殊二層キルト
*羽毛:ベストオブポーランド手選別ステッキーマザーグースダウン98% 2019ver.
*充填量:1250g
*価格:337,500円+税

奥様からご主人へのプレゼントということでご注文を承りました。使用した羽毛はアイダーダックダウンを除いては最高となる、ポーランド産手選別ステッキーマザーグースダウン98% 2019ver. です。最高の羽毛と生地を使って、寒がりのご主人が少しでも暖かく眠れるようにと保温力●●●●●●の厚みで仕上げさせて頂きました。

北海道 K様

北海道K様プレミアムバティスト|ポーランドステッキー

*サイズ:150×210cm
*生地:プレミアムバティスト
*キルト:立体キルト(5×6)
*羽毛:ベストオブポーランド産手選別ステッキーマザーグースダウン98% 2019ver.
*充填量:750g
*価格:207,500円+税

こちらのK様も当初は羽毛布団リフォームのご相談でしたが、送って頂いた羽毛布団の状態を詳しく説明させて頂く中で、新品に買い替えられることに。中国とポーランドの羽毛の違いや、生地の違いをお話しさせて頂いたところ、せっかくならということで最上質のポーランド産手選別ステッキーマザーグースダウン98% 2019ver. をお選びいただきました。お住まいの地域や住宅事情も加味して、お布団の厚みは保温力●●●●○○(春秋〜冬用)で仕上げさせて頂きました。

商品詳細ページ

<快眠屋のインスタグラム>

インスタグラム バナー