納品事例|ダブルサイズの冬用羽毛布団をオーダーメイドでお仕立て
冬用の羽毛布団のご相談を頂きました。これまでも木綿布団の打ち直しなどで当店をご利用頂いているお客様です。お嬢さんとお越しになり、お二人で使用される羽毛布団をお探しのようです。
一般的な寝具店や量販店の寝具売場では、羽毛布団がズラーっと並んでいて、その中から予算に応じて適当なものを選ぶということが多いかと思いますが(お客様もそのおつもりだったようです)、当店の場合はまずお客様のご要望をお伺いしてから、そのご要望に合わせてオーダーメイドで羽毛布団をお仕立てすることがほとんどです。
枕やマットレスが人によってぴったりなものが違うように、羽毛布団も使う人の体質・住環境によって違います。この違いに対応しようと思うと、お一人お一人に合わせてイチから羽毛布団をお作りするしかないというのが今の私たちの考えです。(偉そうなことを言っておきながらかつては私たちも一般的な販売方法を採っていました)
『Sクラス|ポーランド』
サイズ:ダブル(190×210cm)
羽毛:ポーランド産ホワイトマザーグース95% 1300g
側生地:ソフトバティスト
キルト:変形6×6マス立体
こちらがご予算とご要望に合わせてお仕立てさせて頂いた羽毛布団です。お二人でおやすみになられるということでしたのでクイーンサイズにすることもご提案させて頂きましたが、これまで特に不自由がなかったということでダブルサイズで仕上げました。
厚みは保温力●●●●○、標準的な冬用の厚みです。
襟元と足元はキルトのマスを細くすることで偏りを防ぎつつ、胴体部分はマスをある程度大きく取って保温性を確保しています。
生地は綿100%では国内で最も軽いソフトバティスト生地。
軽くて、通気性が良くて蒸れにくいのが特徴です。
羽毛はポーランド産ホワイトコウダ種のマザーグースダウン95%を使用しました。羽肢の密度が高く、羽毛の核が大きいのでちょっとやそっとでは壊れない羽毛です。これはダウンパワーだけでは分からない違いですね。
またIDFLのヘルシーダウンプログラムの認定も受けています。これはダウンパワーやダウン率とはまた違う評価基準で、アレルゲンとなりうる不純残留物が羽毛に残っているかどうかを検査するものです。
羽毛自体は人間の髪の毛に近い成分でできていますので、羽毛そのものにアレルギーを発症する人はほとんどいらっしゃいません。問題となるのは羽毛に付着しているゴミや汚れですのでこの不純残留物をきちんと取り除きさえすればほぼ安心というわけですね。(稀に羽毛自体にアレルギー反応を示す人もいます)
そして羽毛の充填量は1300gです。ダブルの冬用としてはちょっと少ないのではと思われるかもしれません。西川などの高級ラインは1600〜1700gですから。
ですが今回のように質のいい羽毛と軽い生地なら1300gでも十分にボリュームが出ます。必要以上に羽毛を詰め込むことほど無駄なことはありません。お金も余分にかかりますし、重くなります。
もちろん質の悪い羽毛ならもっともっとたっぷり詰め込む必要がありますが、本来なら「この羽毛とこの生地の組み合わせならこのグラム数だ」という適正量があるわけですから、何でもかんでも一律に何グラムというのはいささかおかしな話です。
とはいえメーカー品の羽毛布団はここまで考えてつくるわけにはいきませんので、それもあって快眠屋はご注文をいただいてから一枚一枚布団をご用意するようになったというわけです。
A様、ありがとうございました( ^∀^)
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