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羽毛布団を洗う時はプロのノウハウを持っているところに頼みましょう。

羽毛布団リフォームのご相談です。
現在クイーンサイズのベッドでご夫婦でおやすみです。冬は婚礼の時に用意されたダブルサイズの羽毛布団を使われていたそうですが、やはり二人で寝るには小さいということで4〜5年前にシングルサイズの羽毛布団を追加購入されたそうです。
しかしそれはそれで使い勝手が悪かったようで、今回はこのダブルサイズとシングルサイズの羽毛布団を使って、クイーンサイズの羽毛布団1枚にリフォームができないかというご相談です。
羽毛の傷み具合を確認するために、ダブルとシングルそれぞれの布団から羽毛を抜き出しました。

一枚目ががダブルを二つ折りにした写真。二枚目がシングルの写真です。
ダブルはかれこれ15年ほど使用、シングルは先述したように4〜5年ほど使用されているとのこと。
羽毛を抜き出してみると、シングルの方はまだそれほど使用していないということもあり、若干のピリングやファイバー、汚れは見受けられましたが、まだ羽毛は十分使用できる状態でした。
しかしその一方でダブルサイズはダウンボールが完全に壊れ、ほとんどファイバーといった状態。。。
15年ほど使われているとは言え、ここまで傷んでいるケースは珍しかったので、どうしてだろうと不思議に思っていると、どうやら奥様には心当たりがあるご様子です。

聞けば、ダブルサイズの羽毛布団は家庭の洗濯機で洗ったことがあるそうです。
『えええ〜このサイズの布団を洗濯機に詰め込むのは大変だったんじゃないですか?』
『めちゃくちゃ大変でした。でも全部詰め込んじゃえばこっちのものだと思って、ギュッと押し込みました(笑)  そしたらしばらくしたら洗濯機からピーピーって音が鳴り始めてストップしちゃったので、慌ててお風呂場まで移動させました(笑)』
『えええええええ〜!水を吸った布団はめちゃくちゃ重たかったでしょう!奥様見かけによらずめちゃパワフルですね〜(笑)』
『すっごい重かったです!でも外に干したらちゃんとフワってなったので、私もできるじゃん!って自分を褒めてました(笑)』
ご主人は奥様が羽毛布団を洗濯されていたことをご存知でなかったようで、僕と一緒に驚いていました(笑)
 
以前にも同じように羽毛布団を洗濯してしまった方がいらっしゃいました。その方はコインランドリーでしたが、その方の羽毛も完全にファイバー化し、ボロボロになっていました。
もちろん15年という年月が経っていますから、洗濯をしていなかったとしてもある程度羽毛の傷みは進行していたでしょう。ですが洗濯をすることによってさらにその傷みを加速させてしまったことに間違いはありません。
本来なら賞賛されてしかるべき『夫をキレイな布団で寝かせてあげたい』という奥様の愛情が、今回は裏目に出てしまったという悲劇的なケースです。。。
昨今コインランドリービジネスが普及し、布団を手軽に洗える環境が整ってまいりました。そのこと自体は素晴らしいことだと思います。しかし布団と一口に言ってもその素材や性質は様々です。コインランドリーでガンガン洗ってもそれほど問題ない合繊素材の布団もあれば、羽毛や羊毛といった動物性の繊維のように大いに問題がある布団もあります。また洗う頻度も重要です。全く洗わないのも考えものですが、洗いすぎると素材の性能や耐久性が低下します。

そこで今回はダブルサイズの羽毛は使用せずに、シングルサイズの羽毛をプレミアムダウンウォッシュし、その洗浄後の羽毛に新しい羽毛を補充するという方法でクイーンサイズの布団にリフォームすることになりました。
粉々になった羽毛はどれだけ洗浄しても、汚れたファイバーからキレイなファイバーになるだけですから。。。

シングルサイズから取り出した羽毛は約1100gでした。
洗浄後は約900gまで目減りしましたので、DP420のホワイトグースを700g補充して1600g入りでクイーンサイズの羽毛布団をお仕立てしました。
生地は軽量のバティスト生地。最初は硬めの感触ですが使用するにつれてフワフワになっていきます。
またキルティングは、もともとのシングルサイズが3×5マスとボリュームが出やすい反面、マスの中で羽毛が偏りやすいという欠点を持っていましたので、今回は7×5マスとバランスの取れたキルティングにしました。
O様、いつもありがとうございます( ´∀`)