羽毛布団リフォーム事例1
ダブルサイズ → ダブルサイズ の羽毛布団リフォームです。
15年ほど使用された羽毛布団です。
側生地は綿100%で恐らく60サテンクラス。
キルティングは変則立体キルトでした。
中の羽毛はグースダウン。充填量は品質表示タグが擦り切れていて現時点では不明。
日当たりの良い部屋でお使い&カバーをこまめに洗濯されていたということで、15年も経っているとは思えないくらい側生地はキレイで、ある程度ボリュームも残っていました。
とはいえ、立体キルトのひとマス分が大きすぎて、中の羽毛が片寄ってしまっています。
またここ1~2年は以前のような暖かさがないため、毛布を2枚併用して冬を乗り切っておられたそうです。
※以前は毛布1枚で大丈夫だったとのこと。
では中の羽毛を一部抜き出して傷み具合をチェックしていきます。
①ファイバー(羽毛が千切れてできるゴミ)の量:Cランク
②ピリング(羽毛が完全に絡んで団子状になっている状態)の量:Bランク
③羽毛のベトつき具合:Dランク
④羽毛の汚れ:Cランク
総合評価としては、Cランクです。
この程度の傷み具合でしたら、手を抜かずにきちんとリフォームをすれば再び暖かく使えるようになりますし、同じようなクラスの羽毛布団を新品で買うよりもリフォームの方が割安なので、リフォームをオススメします。
ですが、いくらリフォームが出来る状態だとはいえ、実際にかかる価格との兼ね合いもありますから、リフォームをするかどうかのご判断は見積もりをご覧になってからで結構です。
※羽毛布団の診断をしたからといって、必ずリフォームや買い替えをしないといけないなんてことはありませんのでご安心ください。
【実際の流れ】
お客様のご希望やご予算をお伺いしながらリフォームの内容を詰めていきます
例えば、今よりも軽くしたい、もっと暖かくしたい、暑すぎるので保温性を下げたいなどなど……。
どんなことでも結構です。できないこともあるかもしれませんが、お客様のご希望に添えるようにします。
今回のお客様のご要望は、ある程度暖かくはしたいけれど重たくなるのは嫌だというものでしたので、まず軽さを追求するために軽量の平織り生地を使うことをご提案しました。
軽くて薄い平織りの生地は、中の羽毛が膨らみやすくなり、熱も中の羽毛に伝わりやすいのです。サテン生地と比べると最初は少し硬く感じますが、半年も使ってもらうとかなりしなやかになりますのでご安心を。
そして保温力を上げたいのであれば、キルティングは二層式(デュアルキルト・ツインキルト)にするのも1つの方法だとお伝え。ですが実際に二層式のサンプル布団と、通常の立体キルトのサンプル布団を掛け比べて頂くと、やはり二層式は重く感じる(実際に重い)ようでキルティングは立体キルトで行くことに。体感は大切ですね。
最後に大切なのが補充羽毛の種類と補充量です。
当店ではパック価格で一律で300g補充!というように決まっているのではなく、洗浄後の羽毛の量や傷み具合に応じて補充する量を決めています。
そのため、見積もりの時点では洗浄後の羽毛の量が分からないので、補充羽毛に関してはおおよその量を決めておくというイメージです。
とはいえ、我々もプロなので大きな誤差が出てくることはほとんどありません。
あるとしたら、品質表示に記載されている中身の量と実際の中身の量が大きく違う時ですね。
今回はDP390のグースダウンを400g分補充、もしくは入れ替えというカタチで見積もりを出し、場合によって量を変更するということでご注文を承りました。
リフォームが完了しましたら、またブログでご紹介させて頂きます
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