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宮城県I様のダウナ(リフォーム前)

羽毛布団リフォーム事例[愛知県N様]ふとんのタナカのクイーンサイズの羽毛布団をセミダブルロング1枚とシングル1枚にリフォーム

羽毛の吹き込み作業

快眠屋では三重県内はもちろん、県外のお客様からも羽毛布団リフォームのご相談を多く頂戴しております。遠方にお住まいの方でも安心してリフォームのご依頼を頂けるように写真や動画を交えて1枚1枚丁寧に現状説明をさせて頂いております。布団を直接持ち込めないというお客様もお気軽に電話、LINE、メールでご相談下さい。

※遠方にお住まいで羽毛布団のリフォームをお考えの方はこちらのページをご覧ください。

13年使用したふとんのタナカ(じぶんまくら)の羽毛布団をリフォームしたい

リフォーム前のふとんのタナカの羽毛布団

愛知県のお客様(N様)から羽毛布団のリフォーム依頼を頂戴しました。ありがとうございます。

リフォームを検討されている羽毛布団はふとんのタナカのクイーンサイズ(冬用)で、当初はこちらをシングルサイズ1枚にリフォームしたいということでした。(後にサイズと枚数が変わります)

リフォーム後は寒がりのご主人がマンションの北向き寝室でご使用になるということです。

リフォーム前の状態

リフォーム前のふとんのタナカの羽毛布団
リフォーム前のふとんのタナカの羽毛布団
リフォーム前のふとんのタナカの羽毛布団

[メーカー]タナカふとん
[サイズ]210×210cm
[側生地]綿62%ポリエステル38%
[キルト]変形6×5マス立体キルト
[羽毛]ポーランドホワイトグースダウン90%
[充填量]2000g

こちらがN様が送って下さった羽毛布団です。使用年数は13年程度。シングルサイズに換算すると約1400g入りの布団という事になりますので、かなりたっぷり目に羽毛が入っています。

キルトは中央2列のマスが極端に大きく、端に行くにつれてマスが小さくなっていく変則の立体キルト。

リフォーム前のふとんのタナカの羽毛布団

側生地は綿68%ポリエステル32%のポリ混タイプで、タナカさんに限らず大手のメーカーでよく使われる類の生地です。ポリエステルを使用することで下手な綿100%の生地よりも、安価に軽くしなやかな風合いを作れるので、コストダウンを図りつつ、触り心地の良い布団を作るのに非常に有効な方法です。

ただしポリエステルを使用した生地は、綿100%の生地と比べて通気性が半分程度、場合によっては1/8程度しかないこともあり、湿気のコントロールが苦手で蒸れやすいという問題があります。羽毛自体は吸湿発散性に優れた素材でも、周りを通気性の低い生地で覆ってしまったら意味がないのです。

したがって寝床内の湿度を快適な状態にコントロールしつつ、軽さとしなやかさを求めるためには、やはりポリエステル混の生地では無理があり、綿100%の生地の中でも上質なものを使わなくてはなりません。

羽毛の状態を確認

リフォーム前のふとんのタナカの羽毛布団
リフォーム前のふとんのタナカの羽毛布団

こちらが布団から取り出した羽毛です。

品質表示によるとポーランドのホワイトグース90%が使用されているとのことですが、おそらく表示通りの羽毛と思われます。(羽毛布団の世界は闇が深く、表示と全く違う羽毛が入っていることもよくあります。羽毛診断の体感では30〜40%は詐称ではないでしょうか。)

リフォーム前のふとんのタナカの羽毛布団

左が新品の2.0グラムで、右が今回取り出した羽毛の2.0グラムです。どちらも同じ量ですが、ボリュームが大きく違います。また汗や皮脂の汚れでやや黄身がかった色になっています。このように劣化はあるものの、ダウンボール自体はしっかり原型を留めておりますのでリフォームをする価値は十分にあると判断させて頂きました。

洗浄・除塵結果

【取り出し羽毛量】

◆ 約1930g

解体して取り出せた羽毛はおよそ1930gでした。布団内部の生地やマチ布にこびりついた羽毛は取り出すことができないので、こういったロス分を加味しますとほぼ品質表示通りの量が入っていたのだと思われます。

【洗浄・除塵後の羽毛量】

◆ 約1670g

そしてプレミアムダウンウォッシュ(洗浄・除塵)後の羽毛量はおよそ1670gとなりました。マイナス260gですね。

リフォーム後

やや特殊サイズの本掛け布団(冬用)

リフォーム後のふとんのタナカの羽毛布団
リフォーム後のふとんのタナカの羽毛布団
リフォーム後のふとんのタナカの羽毛布団
リフォーム後のふとんのタナカの羽毛布団
リフォーム後のふとんのタナカの羽毛布団
  • [サイズ]170×220cm
  • [キルト]5×7マス立体
  • [充填量]1300g (補充羽毛なし)
  • [生地]スーパーソフトサテン

こちらがリフォーム後(1枚目)です。

当初のお話ではクイーンサイズからシングルサイズにリフォームというご希望でしたが、「ご主人の身長を考慮すると一般的なシングルサイズ(150×210cm)では丈が短くて寝返りをうった時に足元から隙間風が入ってくるかも?」とお伝えさせて頂いたところ、やはり丈を伸ばした方がいいという事になり、通常の210cmから220cmに変更する事になりました。

実は僕(177cm)も220cmを使っているのですが、わずか10cmの違いが大きな違いとなって寝心地に現れてきます。(180cmを超えてくると230cmほど欲しいですね)

また最終的には横幅もシングル(150cm)からセミダブル(170cm)に変更し、170×210cmで仕上げさせて頂く事に。

リフォーム後のふとんのタナカの羽毛布団

充填量は1300gです。これはシングルサイズに換算すると約1100gとなります。寒がりのご主人用という事でしたが、マンションにお住まいということと、ふとんのサイズが大きく隙間ができにくい(より暖かい)ということを考慮しての充填量です。

また側生地は、綿100%でポリエステル以上のしなやかさを出すためにサテン織の中でもほぼトップグレードのスーパーソフトサテンを使用しました。

肌掛け布団(夏用)

リフォーム後のふとんのタナカの羽毛布団
リフォーム後のふとんのタナカの羽毛布団
リフォーム後のふとんのタナカの羽毛布団
リフォーム後のふとんのタナカの羽毛布団
  • [サイズ]150×210cm
  • [キルト]6×8マス直
  • [充填量]370g (補充羽毛なし)
  • [生地]スーパーソフトサテン

本当なら先ほどのセミダブルの布団を仕立ててそれで完了となるはずだったのですが、今回は羽毛が370g余る事になりましたので、ご相談の結果、この残った羽毛を使ってシングルサイズの肌掛け布団を仕立てる事になりました。

夏用は冬用のように隙間風を考慮する必要はないので、通常のシングルサイズ(150×210cm)です。

リフォーム後のふとんのタナカの羽毛布団
リフォーム後のふとんのタナカの羽毛布団

当店の場合、リフォームでできないことは基本的にありません。(丸八真綿さんのような刺繍の生地を使いたいとなると無理ですが…)

サイズも厚みも枚数も自由にお決め頂けますし、枕やクッション、膝掛けを仕立てることも可能です。

また具体的な仕上げ内容も最初に全てを決めていただく必要はなく、洗浄・除塵後に羽毛がどの程度残るかが分かってからお決め頂いております。(結果次第で、仕上げのサイズや枚数を変更できるメリットがあります)

N様、この度は当店にご縁をいただきありがとうございました!急に冷え込みましたので活躍してくれることと思います!

今後もどうぞよろしくお願いいたします。

羽毛布団リフォームバナー

最近はインスタグラムの投稿が多めです。ブログほど濃い内容ではありませんが、フォローして頂けると喜びます。

また先日羽毛布団リフォームに特化したインスタグラムアカウントを解説しました。そちらもご覧いただけますと幸いです。