羽毛布団リフォーム|福井県のお客様から大阪西川の羽毛布団リフォームのご相談
当店のHP・ブログをご覧になった福井県のお客様 (Y様) から、羽毛布団リフォームのご相談を頂きました。
遠方にお住まいの方も、布団を店舗まで送って下さればLINEや電話、メールで詳しく説明や見積もりをさせて頂きますので、どうぞご遠慮なくご相談下さい。
【お預かりした羽毛布団】
メーカー:大阪西川
使用年数:20年以上
サイズ:シングルサイズ
側生地:綿100%
キルト:3×5マス立体
冬用:ホワイトグース95% 1300g
今回Y様が送って下さったお布団は大阪西川製のもので、当時のカタログ価格では定価が230,000円となっている押しも押されぬ高級品です。
羽毛は手摘みのホワイトグースダウン95%。それも大阪西川が最高級品として位置付けていたスノーグース®︎を使用したものでした。
また生地は非常にしなやかで軽い超々極細のサテン生地。一般的には60番手程度の細さの糸でも細番手と表現されますが、そんなレベルは遥かに超えています。
Y様は肌にぴったりと吸い付くようなこの布団の掛け心地を大変気に入っておられ、再びこの気持ち良さを取り戻したいということでした。
さて、肝心の布団の状態はというと、流石にスノーグース®︎と言えど20年以上使用されているわけですから、かなりくたびれてしまっております。。。
布団の厚みを測ってみると、4つに折った状態で約30cm強。新品の時は40~50cmはあったでしょうから、やはり冬用というには物足りない厚みです。
中身を開けて羽毛の状態をチェックしてみると、外見からも予想される通り、かなり劣化が進んでいる様子です。
リフォーム後
取り出し羽毛:1,240g
プレミアムダウンウォッシュ後:約990g(1000gとして計算)
補充羽毛:DP440 ホワイトマザーグース95% 400g
使用した側生地:エクストラソフトサテン(97g/㎡)
キルト:5×6変形立体
冬用:1400g仕上げ
リフォーム総額:98,000円+税
生地は元々のものと同ランクのものを使い、DP440以上のマザーグースダウン95%を400g補充しました。
その結果、すごい価格になりました。。。ですが同クラスのものを新品で購入することを思えばお値打ちです。
また以前のキルトは3×5マス立体キルトでしたが、このキルトには肌沿いが良く、ボリュームが出やすいというメリットがある一方で、マスが大きいのでマスの中で羽毛が偏りやすいというデメリットがございます。
今回羽毛をリフレッシュして、新たに元気な羽毛を補充したとはいえ、今後も羽毛の劣化は徐々に進んでいきます。このことを考えると従来と同じ3×5マスで仕上げることに不安が残りますので、今回は変形5×6マス立体キルトで仕上げました。
羽毛が偏りやすい襟元はマスを細かくすることで偏りを防ぎます。また両サイドもマスを細かくし、フィット感を高める一方で、中央部はマスを大きくし、空気の抜けを軽減します。
厚みも約45cmとリフォーム前に比べて随分ボリュームアップしました。
Y様、福井から遠い三重県の当店をお選び頂き、ありがとうございました( ´ ▽ ` )