MAAMのオーストリア製高級羽毛布団を「超軽量ドイツ製平織生地」でリフォーム
目次
MAAMのオーストリア製羽毛布団
和歌山県のお客様(Y様)から羽毛布団リフォームのご相談を頂戴いたしました。県外のお客様ですと、布団だけを送っていただいて、オンラインで診断・見積もりをさせて頂くことが多いのですが、今回は遠路はるばる、片道2時間半の道のりを車でお越しくださいました。ありがとうございます。
早速持ち込んでくださった羽毛布団を拝見しようとバッグを開けると、初手から明らかに一般的な羽毛布団とは異なる感触です。羽毛の弾力がダイレクトに伝わってくるような、この独特の風合い・感触は日本の羽毛布団ではなかなかありません。
布団を広げて確認すると、やはりオーストリア製のインポートもの。生地は綿100%の超軽量バティストが使われています。
この旨をY様にお伝えすると「これは20年ほど前にMAAMマームで買ったものなんです」とのこと。ああ、MAAMさんでしたか。MAAMさんなら納得です。
ご丁寧に使われていたおかげで顕著な傷みはありませんが、20年も経っていると流石に生地は劣化します。特に汗や皮脂が染み込みやすい襟元部分は汚れやすく、いつピリッと裂けるか分からないリスクを孕んでいます。
また、上の画像は今回の羽毛布団から取り出した羽毛ですが、やはりこちらも汗や皮脂でダマのように固まりつつあり、ボリュームが失われつつある状況です。(ちなみにこちらはチェコのピルスナー地域のホワイトグース93%のようで、カウフマンの羽毛かと推察しています)
日本で流通している生地でリフォームすると仕上がりが大きく異なる
こうした欧州製の羽毛布団をリフォームする場合、最も気をつけないといけないのは生地の選定です。
日本で一般的に流通している生地とは織り方とダウンプルーフ加工の強さが異なるため、何も知らずに日本の標準的な生地を使用してリフォームをすると、リフォーム前と掛け心地が大きく変わってしまうからです。
今回のMAAMの羽毛布団に使われていた生地は平織生地の中でもトップクラスにハイグレードなもので、日本の生地と比べて「極めて軽く、通気性が高い」のが特徴です。
この点はY様もお気にされていて、「この掛け心地が気に入っているので同じような生地を使って欲しい」とのことでした。
ドイツ・sanders/kauffmannの平織生地でリフォーム
そこで、今回のリフォームではドイツ・sanders/kauffmannの平織生地(エクストラライトバティスト)を使用いたしました。
綿100%の生地としては世界最軽量。
生地が極めて薄く、通気性も非常に高いので、暖まるスピードも早く、蒸れにくい仕上がりです。
その反面、他の生地と比べると若干強度は低めですが、Y様の羽毛布団を拝見する限り、かなり丁寧にご使用になっておられますのでまず問題ないでしょう。(お子さんや男性がハードに使う可能性がある場合は強度の面でプレミアムバティストの方が無難です)
BEFORE − リフォーム前
AFTER − リフォーム後
ほぼ全てを完全再現し、間違いのない仕上がりになりました。納品はもう少し先になりますが、お喜びいただけること間違いなしです。
Y様、この度は当店にご縁をいただきありがとうございました。
快眠屋では、今回のMAAM様の羽毛布団だけでなく、大塚家具様のダウナや、その他の欧州製羽毛布団のリフォームに関しても、高いレベルでリフォーム・リメイクが可能です。安心してお任せください。ご相談はLINE、お電話、メールなんでも結構です。
























