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ミルフィエレメントとナチュールフレックスの比較

【ウッドスプリング】ミルフィエレメントとナチュールフレックスの違い【比較】

ミルフィエレメントとナチュールフレックスのどちらを選ぶべきか

しばしば「ミルフィエレメントとナチュールフレックスのどちらがよいか?」というお問い合わせを頂きます。

これがもし「ナチュールフレックスとRELAX2000のどちらがよいか?」というお問い合わせなら「使う人によってどちらが良いかは変わってきます」という回答になってしまうのですが、ミルフィエレメントとナチュールフレックスの比較なら話はそう複雑ではありません。

ナチュールフレックスミルフィエレメント



A.「予算が許すならナチュールフレックスにしましょう」

ミルフィエレメントはナチュールフレックスの下位互換的存在です。使用している素材も沈み込みの調整幅もナチュールフレックスに軍配が上がりますので、ご予算さえ許すのであればナチュールフレックスをご検討ください。

具体的な違い

スラット(木板)の違い

スラットの違い

ナチュールフレックスには5.5mm厚と9mm厚の二種類のスラットが用意されています。5.5mmはしなやかで柔らかく、9mmはどっしりと硬い。これらのスラットはどこでも自由に差し替えができるので、身体を沈ませたい場所には5.5mmのスラットを使用し、身体を沈ませたくない場所には9mm厚のスラットを使用するというように、スラットの種類によってピンポイントで寝心地を調整することができます。

一方でミルフィエレメントの場合はスラットが7mm厚の1種類ですので、スラットの種類で沈み込みを調節するということはできません。

スラットの違い

またミルフィエレメントのスラット(7mm厚)は、ナチュールフレックスの5.5mm厚に比べると厚みがある分しなりが弱く、若干硬い感触になっています。組み合わせるマットレスの芯材の厚みが7〜10cm前後と薄い場合は、スラットの硬さを身体で感じ取ってしまうリスクが高まります。特に横向き寝における、肩や骨盤の不快な圧迫・突き上げが問題となります。気にならない方ももちろんいらっしゃいますが、ご検討の際はご注意ください。

ただし、スラットに溝が入っているという点はミルフィエレメントのメリットです。平坦なナチュールフレックスのスラットに比べわずかに通気性がよく、カビが生えにくくなっています。ですが過度な期待は禁物です。結局ミルフィエレメントもマットレスを敷きっぱなしにしているとカビが生えますので、定期的にマットレスを折り畳んで湿気を飛ばす必要があるというのはナチュールフレックスと同様です。

余談:調整方法について

ミルフィエレメント悪い調整例

横向き寝における肩の圧迫を軽減するため、上の写真のように肩部分の表面のスラットを2本連続(場合によっては3本連続)で抜くという調整方法が推奨されることもあるようです。(ボディドクターのナチュラルウッドスプリングも同様です)

確かに肩部分のスラットを抜くことで肩が沈むようになり、一見肩の圧迫は軽減できるように思えます。ところが本国ではこういった調整は推奨されていません。それどころか行なってはいけない調整方法と言われています。実際に寝てみるとよくわかるのですが、表面のスラットを連続で抜いてしまうとその部分の支えが完全になくなってしまうため仰向き寝の時に背中が不自然に沈み込み、それによって寝姿勢が崩れてしまうからです。

横向き寝がメインの方でも、仰向き寝の時間がゼロなわけではありませんから、仰向き寝と横向き寝のバランスを上手く取りながらウッドスプリングのフィッティングを行う必要があります。木を見て森を見ずということになってはいけません。

詳しくはこのページで解説しています

もし表面のスラットを2本連続で抜かないといけないような状態なのであれば、そもそものウッドスプリングの種類とマットレスの選択に問題があります。この場合は無理にそのウッドスプリングとマットレスにこだわるのではなく、違う組み合わせを検討すべきでしょう。横向き寝に重きをおきつつ、仰向き寝とのバランスを考慮するならRELAX2000コンフォートショルダーver.がベストです。(ナチュールフォームだと仰向き寝の際に背中が大きく落ち込み姿勢が悪くなります

専用受板(ベースフレーム)の違い

ナチュールフレックス専用受板(ベースフレーム)

ナチュールフレックスには専用受板(ベースフレーム)というものがあり、この専用受板を組み込んだベッドフレームとナチュールフレックスを組み合わせることで、寝心地(寝姿勢)の調整幅が大きく広がります。

裏面のスラットを抜いて調整

ナチュールフレックス調整

一つ目は、裏面のスラットを抜くことで適度な沈みを作れること。肩幅とウエスト幅の差が大きい人は、肩部分の裏面のスラットを抜くことである程度肩の負担を減らすことができます。(ウエスト幅と骨盤幅の差が大きい人は骨盤部分の裏面のスラットを抜きます)

先程、表面のスラットを連続で抜いてしまうと露骨すぎてトラブルの元になるという話をしましたが、この裏面のスラットを抜くという間接的な方法であればスラットを連続で抜いても全体のバランスはそこまで大きくは破綻しません。(といっても3本連続が限界かと思います)

木のくさびで調整

ナチュールフレックス木のくさび

そして二つ目は、木のくさびが使用できるということです。(中と小は当店のオリジナルくさびです)

専用のベースフレームには木のくさびをセットするためのレール(溝)がついていて、木のくさびを使うことで特定の部分を持ち上げることが可能です。

ナチュールフレックス木のくさび
ナチュールフレックス木のくさび
ナチュールフレックス木のくさび

たとえば写真のように脚を心臓と同じか、それよりも上に持ち上げることで就寝中の血液循環がスムーズになります。また本来なら隙間が開いてしまうはずの太ももからふくらはぎにかけてのエリアをマットレスが支えることができるようになるので、股関節周りの緊張緩和も期待できます。(※ただし違和感を覚えてしまう方もいらっしゃるので全ての方に有効なわけではありません)

反面、ミルフィエレメントにはこういったベースフレーム、くさびといったオプションアイテムは存在しません。正確に言うとハンガリー本国には似たコンセプトのアイテムがありますが、日本では導入に至っていない状態です。

ラテックスコア(芯材)の違い

次にシステムの根幹を支えているラテックスクッションの違いについて。

ラテックスクッションは場所によって長さが違うなどの差はありますが、外見的な違いはそこまでありません。しかし中身は似て非なるものです。

ミルフィエレメントのラテックスコアが石油の含量が多い合成ラテックスであるのに対して、ナチュールフレックスのラテックスコアは非常に純度の高い天然ラテックスです。天然か合成かという違いだけで優劣が決まるわけではありません。しかしこれまで私たちが見てきた限りでは「合成ラテックスはラテックスの最大の魅力である点弾性に乏しい」、すなわちボヨンだとかプルンだとか、そんな類の擬音語で表現される感触に乏しい傾向にあり、できれば天然ラテックスをオススメします。(ぜひ実物を触りにお越しください)

※ラテックスの原料はゴムの樹の樹液ですが、天然ゴムの含有量が80%以上のものを天然ラテックスと言い、80%未満のものを合成ラテックスと言います。合成ラテックスは主に石油と天然ゴムを混ぜて製造します。

ミルフィエレメントとナチュールフレックスの比較
ミルフィエレメントとナチュールフレックスの比較

これらがそれぞれのラテックスコアを取り出して撮影したもの。ナチュールフレックスに比べるとミルフィエレメントは随分と形がひしゃげているのがお分かりいただけるでしょうか。特に角の部分が丸みを帯びるように変形しています。またピンホールの形状もミルフィエレメントは真円ではなくレモン型に潰れていますね。

ミルフィエレメントとナチュールフレックスの比較

こちらは両者を拡大して撮影したものです。(どちらもラテックスをカットした断面側ではなく、皮膜面側同士で比べています。) 写真ではなかなか分かりにくいかもしれませんが、ミルフィエレメントはわずかに粗さが目立つ印象を受けます。

この辺りの違いが最終的に耐久性の違いとして現れてくるのは想像に難くなく、ミルフィエレメントの方がヘタリが早いのは間違い無いでしょう。

まとめ

冒頭と同じ結論で恐縮ですが、やはり高額なだけあってほぼ全ての面でナチュールフレックスが上回っています。

ご予算が許せばナチュールフレックスを、予算的にナチュールフレックスが厳しいという方はミルフィエレメントをご検討ください。

ただし総合的な寝心地バランスはどんなマットレスと組み合わせるのかによっても変わってまいります。重要なのはどんなウッドスプリングだろうと、自分に合ったマットレスと組み合わせること。ご購入をお考えの方は気軽にご相談ください

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