「 スペシャル企画 」
「 スペシャル企画 」
オリジナル羽毛布団
植村浩太朗が、安徽省六安市で出会った幻の羽毛。
食用ではなく、漢方用に長期飼育された、
超レアなステッキーダックダウンを使った布団です。
※追記|おかげさまでこちらの羽毛は完売いたしました。
<価格>
SL(150×210cm) | 54,000円(税抜) | 1100g入り |
SDL(175×210cm) | 68,000円(税抜) | 1300g入り |
DL(190×210cm) | 80,000円(税抜) | 1400g入り |
QL(210×210cm) | 100,000円(税抜) | 1550g入り |
※冬用(保温力●●●●●○)の厚みです
<羽毛>
ステッキーマスコビーダックダウン93%
ダウンパワー:約410以上
ダウン率:93%
産地:中国
※アイダーダックに似て、ステッキーな性質を持った特別な羽毛ですので、実際のダウンパワー以上に高い保温性を持っています。
<生地>
国産バティスト (Batist)
組成:超長綿100%
糸番手:80番手
重さ:94g/㎡
製造国:日本
※追加料金で生地を日本最軽量のソフトバティストに変更することも可能です。バティストよりもさらに軽くて柔らかく、通気度も1.5倍以上になります。(シングル+10,000円、セミダブル+12,500円、ダブル+14,000円、クイーン+17,000円)
<キルト>
変形5×6マス立体キルト (日本縫製)
・中央に縫い目がこないので保温性が高い
・襟元のキルトが細かいので羽毛が偏りにくい
・高耐久度のマチ布を使用しているので、長年使用してもマス間で羽毛が移動しにくい
産地を問わず、良質な羽毛を求めて
「中国六安市への旅」
「ポーランドだろうが中国だろうが、良いものはいいし、悪いものは悪い。我々専門店の仕事は、産地ブランドで羽毛の良し悪しを判断するのではなく、羽毛そのものの質を見極めた上で評価を下すこと。」
快眠屋はこの考えのもと、自店で扱う羽毛をセレクトしています。
そこでこの12月に、僕は中国の六安市に行ってきました。六安市と言えば中国有数の羽毛集積地。とびきりの羽毛を探すにはうってつけの街です。
安徽省六安市の郊外
六安市のマザーグース農場
世の中のほとんどのダック(アヒル)は食用のために飼育されています。その飼育期間は30日ほど。長くても50日程度です。若いダックの方が身が柔らかく美味しいので、農家はあえて鳥の飼育期間を短くしています。
しかしこのような生後間もないダックはお肉こそ美味しいのですが、羽毛に関してはダウンボールが未成熟なため、一粒一粒が小さく、保温性・耐久性・衛生面、全てにおいて問題があります。(あくまで当店基準の話です)
今回訪問した中国の羽毛原料メーカーの社長が、「今や日本の安い羽毛布団のほとんどがこのベビーダック(未成熟なダック)です」と言っていました。
私自身、かつて某有名通販番組で売られていた新品の羽毛布団から羽毛を取り出してチェックし、その品質に驚いた経験がありますが、今思えばまさにそれこそがベビーダックの羽毛だったというわけです。
その時の記事はこちら
→『寝具専門店がジャパネットたかたさんの羽毛布団を購入してみた』
そこで「もっとハイレベルな羽毛はないか?」とお願いして、社長自ら出してくれたのがこのステッキーダックダウン93%。
実物を見た瞬間、「最高じゃないですか!」と思わず膝を叩くほど素晴らしい羽毛でした。
話によると、これは食用ではなく、漢方用に飼育されている福建省の特別なダックで、飼育期間は別格の180日間とのこと。ポーランドのホワイトコウダグースよりも長い飼育期間です。(ポーランドのグースは110〜130日前後)
この動画を見て頂いても分かるように、先ほどのベビーダックとは別次元。
しかもこの漢方用に飼育されたダックの羽毛はダウンボールが大きい上に、羽毛同士が絡み合って熱を逃さないステッキーな性質を併せ持っているのですから、羽毛マニアには垂涎モノです。たまりません。
(単にダウンボールが大きいだけのダックダウンならそこそこ散見しますが、ここまでステッキーなものは滅多に見つかりません)
肝心の価格は、中国産というブランド力の低さゆえ品質からすると超格安。
綿100%かつ軽量な国産の超長綿生地を使い、キルトもマチ布も工夫して布団を作れば、この価格帯としては最高の羽毛布団に仕上がります。
ご提供できるのは在庫分の17kg限定となりますが、お手頃で快適で質の良い羽毛布団をお探しの方にはぜひオススメしたい自慢の逸品です。
綿100%かつ軽量の
バティスト生地を使用
羽毛布団の快適さを最も左右する肝心の生地は、ポリエステル85%でもなく、65%でもなく、超長綿100%の軽量生地を使用しています。化学繊維が混じらない純度100%のコットン生地です。
快適な羽毛布団作りを第一に考えた時、ポリエステル混の生地を使うという選択はあり得ません。
ポリエステル混の生地は安価で軽いというメリットがある一方で、通気性が著しく低いという致命的な欠陥があるからです。(単に安くて売りやすい布団を作るだけならポリエステル混生地は正解です)
ポリエステル100%の蒸れる生地
通気性が低いということはビニールに近いということですから、このような生地と羽毛を組み合わせると、せっかくの羽毛の吸湿発散性が台無しになり、蒸れる不快な布団に仕上がってしまいます。ビニール手袋の中で寝ているようなイメージですね。
快眠屋はエントリークラスの羽毛布団であっても、ポリエステル混の生地を使うことがないのは、我々が目指しているのは快適な羽毛布団だから。
単純な話です。
通気性の高いバティスト生地
その点、この羽毛布団に使用しているバティスト生地の通気度は一般的なポリエステル生地の約2倍以上。しかも綿100%でありながら94g/㎡とポリエステル生地並みの軽さを持っています。
生地が軽いと羽毛の膨らみを邪魔しないので、少量の羽毛でも十分な保温性が得られます。(=軽いのに暖かい布団に仕上がる)
そして生地が軽いということは生地が薄いということでもありますので、体温がすぐに羽毛に伝わり、暖まるのが早い布団に仕上がります。
快適な羽毛布団作りにはうってつけです。
ただしこのバティストにも欠点があります。それは織り方の性質上、サテン織に比べると生地の風合いが硬いというところ。もし硬さが心配なようでしたら、若干重くはなりますがソフトサテン(綿100%・114g/㎡)に変更することも可能です。
しかしながら、バティストは使い始めこそハリハリと硬さを感じますが、使い込むうちにその硬さはなくなり、1シーズンも使ってもらえばかなり柔らかくこなれていきますのでご安心ください。
実際に羽毛布団の歴史が古い欧州ではサテンよりもバティストが好まれておりますし、日本にある外資系6ッ星ホテルではバティストが使われています。
日本国内で縫製しています
日本製と表示されている羽毛布団の多くは、「生地は中国、縫製も中国、最後の羽毛の吹き込みだけが日本」というものです。最終仕上げ(羽毛の吹き込み)を日本で行えば日本製と表記ができるので、多くのメーカーは仕上げだけを日本で行なっています。
一方で快眠屋の羽毛布団は、生地も縫製も羽毛の吹き込みも全て日本で行なっています。
特に差が出るのは「縫製技術とマチ布の質」。
縫製が甘かったり、マチ布の質が悪いと、布団の内部で羽毛が片寄り、まともに使えなくなってしまいます。
ですがこれは布団内部の話で、外見からは判断がつきません。
メーカーは「目で見ても分からない」「使ってすぐには分からない」ところからコストダウンを進めていきますから、縫製やマチ布は真っ先に品質が落とされる部分なのですが、10年以上に渡って安心して使える羽毛布団を提供している快眠屋にとっては妥協できない部分です。