「 夏 の 必 需 品 」
「 夏 の 必 需 品 」
kaiminyaオリジナル
どうも、快眠屋おのの植村浩太朗です。
「今年は近江ちぢみは作らないんですか?」「いつ頃販売スタートですか?」とお問い合わせを頂いた皆様、たいへんお待たせいたしました。
まだ一部仕上がっていない分があるものの、ようやく快眠屋オリジナルの近江ちぢみを使ったクールパッドが完成しました。(近江ちぢみのクールケットはこちら)
敷パッドにとって一番大切な生地は両面ともに麻100%の近江ちぢみ。そして中綿も吸汗性に優れた麻100%の麻わたをたっぷり使用しています。
ジメジメと蒸し暑い日本の夏に向けて設計した、快眠屋渾身の敷パッドです。
※動画は2022ver.のものですが、使用方法、お手入れ方法は2024ver.も同じです
・価格 (税込)
シングル 35,200円 / セミダブル 39,600円 / ダブル 42,900円
・生地
近江ちぢみ(緯糸ラミー100% / 経糸リネン100%)
・中綿
ラミー麻わた100%
・中綿量
シングル400g セミダブル480g ダブル560g
・色
シルバーグレー、フォレストグリーン、ビスケット、ラベンダー
・自然素材の中で最も熱伝導性が高い
・吸汗性が高い上に、すぐ乾く
・肌に張り付かず、通気性が高い
・清涼感が長時間持続する
・洗濯する度に、シボが蘇る
・天然の抗菌防臭効果
滋賀県の湖東は、鈴鹿山系から流れ込む愛知川の美しい水と、琵琶湖から湧き上がる多湿な気候に恵まれ、昔から麻の製織・加工業が盛んな地域です。
「近江ちぢみ」とは、この湖東地域に伝わる独自のちぢみ加工を施した、夏向きの織物のことを指します。
最大の特徴は布面全体に渡る細かなシボ(凹凸)。この無数のシボのおかげで通気性が高まり、生地が肌にベッタリと張り付くことがありません。
この近江ちぢみの中でも、麻100%のものを本麻(ほんあさ)近江ちぢみと呼びます。
近江ちぢみの高い通気性と、麻の優れた熱伝導性・吸放湿性が組み合わさった本麻近江ちぢみは別格の心地よさ。
この極めてナチュラルな清涼感は、合成繊維の寝具ではなかなか真似できるものではありません。
リピーターのお客様や、1枚購入した後にさらに家族分を追加でご購入頂くお客様も多く、本麻近江ちぢみを使った夏物寝具は快眠屋でもっとも人気がある商品です。
本麻近江ちぢみは高級品です。そのため大手寝具メーカーが百貨店や一部の寝具専門店向けに卸している敷パッドともなると、今やシングルサイズの販売価格で5万円ほど。
かつては我々もこういった商品を仕入れて販売していましたが、流石にこの価格帯になってくるといくら快適でもそう簡単には手が出ないというお客様が大多数でした。
そこで少しでも多くの方に本麻近江ちぢみを使って頂けるようにと7年前にスタートさせたのが、滋賀の麻工場に直接依頼してオリジナルの本麻近江ちぢみを織ってもらい、出来上がった製品を全量買取するというプロジェクトです。(近江ちぢみの元となる生地は今年も藤居織物の藤居ご兄弟に織って頂きました)
メーカーから完成品を少量ずつ仕入れるのではなく一気に大量の在庫を抱える事になりますので、我々のような零細企業にはリスクが大きいのですが、その甲斐あってハイクオリティな近江ちぢみ製品をお安く提供できるようになり、以前とは比べ物にならないほど多くの方にお買い求め頂けるようになりました。
とは言え「天候不順・人手不足による麻原料の不作」「世界的な麻需要の高まりに加えて、「エネルギー・人件費高騰」「円安」の影響があり、麻製品はここ数年で大きく値上がりしています。
中には「麻が高すぎる」という理由で、麻100%から撤退し、麻とポリエステルを混紡し、麻の割合を減らすメーカー・ブランドも出てきているようです。
この影響は我々の近江ちぢみも例外ではなく、昨年よりも今年は大きく製造コストが上がったため、大変恐れながら価格を改定させて頂くことになりました。(シングルサイズで昨年の約7%アップです)
麻の世界は分業制で、製品になるまでに沢山の作業工程を踏む必要があり、それに伴って数多くの職人の方々にご協力頂いております。そういった方々に真っ当な対価を支払うためということでどうかご理解頂けますと幸いです。
今年の製造コストを踏まえますと、さらに価格を上げさせて頂きたいところではあるのですが、より多くの方にお使い頂きたいという思いもあり、褒められたことではありませんが、今年は我々の利益を圧縮して対応させて頂いております。
① オモテもウラも麻100%の近江ちぢみ
近江ちぢみは高級品のため、オモテ面だけに近江ちぢみを使用し、ウラ面には綿100%の生地やポリエステル65%綿35%の安価な生地を使用することも多いのですが、我々のクールパッドシーツはコストを抑えられていることもあり、オモテもウラも近江ちぢみを使用しています。
オモテ面だけが近江ちぢみの場合はオモテ面しか使えませんが、両面とも近江ちぢみなら洗濯をする毎にオモテとウラを交互に使うことで耐久性が大幅に伸び、通常の2倍ほど長く使用して頂くことが可能です。
② 不快なチクチク感、ゴワゴワ感はありません
当店の近江ちぢみには、経糸に60番手のリネン麻糸、緯糸に80番手のラミー麻糸を使用しています。
25番手や40番手の麻糸に比べると非常にやわらかい上に、「整理加工」という工程で余分な毛羽立ちを丁寧に取り除いていますので、低グレードな麻にありがちなチクチク感やゴワゴワ感がありません。
麻のシャリ感と近江ちぢみのシボを十分に感じつつもしなやかな感触で、多くの方にご満足頂ける風合いに仕上がっていると自負しています。
③ 中綿も麻100%です
私たちのクールパッドシーツ、クールケットは中綿も麻100%にこだわっています。なんといっても麻の吸湿性は綿の1.5倍、吸水性に至っては綿の4倍です。
品質表示をよくよく見てみたら「生地は麻だけど中身は綿だった」ということはありません。
麻わたの量はシングルで400g。あまりにも量が多いと嵩張るので洗濯が大変ですし、かといって量が少なすぎると吸湿・吸水量が低下するので、バランスを考えてこのグラム数で仕上げています。
④ 天然の抗菌性があり、雑菌の繁殖を抑えます
ラミー麻にはリネン麻にはない天然の抗菌性があり、雑菌の繁殖を抑える効果があります。
クールパッドシーツもクールケットも中綿はラミー麻100%、生地はラミー麻50%リネン麻50%。ラミー麻を中綿にも生地にも使用することで非常に清潔にお使い頂くことが可能です。
⑤ ご自宅で洗濯が可能です
理想は手洗いですが、ご家庭の洗濯機でも洗濯が可能です。コンパクトに畳んでから洗濯ネットに入れて、中性洗剤を使用し、たっぷりの水で洗って下さい。(蛍光漂白剤や柔軟剤は使用しないようにお願いいたします)
洗濯機の設定は手洗いモードやおしゃれ着モードなど、極力負担の少ないモードでお願いします。
尚、麻は汚れが落ちやすく乾きやすいので、脱水は短めでOK。脱水が終わったらピシッと伸ばした状態で陰干しして下さい。
こまめに洗濯をして頂くと生地が長持ちする上に、近江ちぢみのシボ(凹凸)が復活して最高に気持ちがいいですよ。できれば週に1度以上を目安に洗って下さい。
当店でウールベッドパッドをご購入頂いている方は
「お使いのマットレスor敷布団→ウールベッドパッド→BOXシーツ(省略可)→近江ちぢみクールパッドシーツ」
の順番でご使用ください。
またウールベッドパッドをお持ちでない方は
「お使いのマットレスor敷布団→BOXシーツ(省略可)→近江ちぢみクールパッドシーツ」
の順でお使いください。
・必ずご使用前に洗濯をして下さい
新品の段階では糊がきいているため、吸湿性・吸水性が低下しています。
一度洗濯してからお使い頂くことで近江ちぢみ本来の快適さをご体感いただけます。
・洗濯方法について
麻は洗濯を好む素材です。洗濯せずに使い続けていると吸湿性・吸水性の低下や、生地が裂けるなど、劣化を早める原因となります。
できれば週に1度を目安に洗濯してください。
洗濯の際は上述のように、ネットに入れて中性洗剤で洗ってください。麻の心地よさを損なってしまいますので、柔軟剤や漂白剤を使用しないで下さい。洗濯機は手洗いモードでお願いします。(ドラム式の方は水量を増やしてたっぷりの水で洗ってください)
・干し方について
洗濯後は濡れた状態で放置せず、ビシっと伸ばした状態で陰干しして下さい。
長時間直射日光に当てると、生地が劣化する原因となります。
またタンブラー乾燥は大きく縮む原因となるため、自然乾燥でお願いいたします。
・縫い糸が切れた場合
強い力がかかったり、長期間使用していると、摩擦でキルティングの糸が切れることがございます。その場合は上からミシンを当てて下さい。