フリーダイヤル

0120-12-3359

快眠屋おの

◆ 住所: 〒515-0505
  三重県伊勢市西豊浜町4951-3
◆ 営業時間: AM10:00~PM7:00
◆ 定休日: 水曜日
◆ TEL: 0596-37-6010
◆ Email: info@kaiminyaono.com

FACEBOOK

Press enter to begin your search
快眠屋おの<公式サイト> / ブログ  / 羽毛布団の中身の量は1300グラム必要!?寝具専門店が正しく解説

羽毛布団の中身の量は1300グラム必要!?寝具専門店が正しく解説

 

「羽毛布団の羽毛の量はシングルサイズで1300gは絶対に必要」は果たして本当か?

ネット界隈をサーフィンしていると、しばしば上のような寝具専門店さんによる表現、主張を見かけます。

なぜこのような羽毛の量が問題とされるのでしょうか?

それは羽毛の量が羽毛布団の厚み=ボリュームに直結する重要な要素であり、このボリュームこそが羽毛布団の保温力を左右するものだからです。(実際はもう少し複雑)

最近の食品やお菓子は、値段は据え置きなのに内容量が減っているそうです。量が減って値段はそのまま。実質的な値上げですね。

羽毛布団も例外ではありません。量販店や通販系では値段はそのままなのに、数年前に比べて羽毛の量が減っているというケースが多いようです。

単純に考えると羽毛の量が減る=膨らみが弱くなる=保温力が低下するということですので、「そんな中身の少ない羽毛布団では暖かくない!羽毛布団を買うときはきっちり中身の量を確認すべきだ!」という注意喚起的な意味合いで世の寝具専門店さんは「羽毛は1300g必要だ!」と主張されているのでしょう。(量販や通販系だと1000gや1100g入りが最近増えている)

確かにその主張には納得できる部分もあります。量販や通販系の値段重視の羽毛布団は、当然のことながら使用される羽毛もそれほど品質が良くありませんので、1000gや1100gでは「一般的な」冬用としてはボリューム的に物足りない可能性があります。

いやしかし、だからと言って「羽毛は1300g以上必要だ!」という主張に全面賛同するわけにはまいりません。1300gというように具体的な数字を挙げることは、一般消費者の方にとって分かりやすく、スッと頭に入ってきやすいのですが、同じ1300gでも羽毛の質によってその意味合いが大きく変わってくるからです。

 

例えばダウンパワー450クラスの羽毛と、ダウンパワー300クラスの羽毛を考えましょう。

ダウンパワーとは羽毛1gあたりの体積≒膨らむ力を数値にしたものです。つまり計算上だと、ダウンパワー450の羽毛は、ダウンパワー300の羽毛に比べて1.5倍のボリュームが出るということ。

これを羽毛布団に置き換えると、ダウンパワー450の羽毛が1000g入った羽毛布団と、ダウンパワー300の羽毛が1500g入った羽毛布団はほぼ同じボリューム=厚みということです。(ダウンパワー300の羽毛が1300gなら、ダウンパワー450の羽毛は約870gで同等の膨らみとなります。)

基本的には厚み=空気の量=断熱力となり、厚みによって暖かさが左右されますから、これらの布団の基礎的な保温力はほぼ同じ計算になります。(※実際は身体へのフィット感やキルトによっても保温力は左右されます)

この時点で羽毛布団の良し悪しをグラム数だけで語ることは無理だとお分かりいただけるはずです。

また羽毛布団の厚みはダウンパワーだけでなく、生地の軽さにもかなり影響されます。1㎡あたり85gの生地と140gの生地では想像以上に膨らみに差が出ます。

となると当たり前の話ですが、単純に羽毛のグラム数だけで「この布団は寒い!」「暖かい!」というように判断することはとてもできません。

使用されている羽毛のダウンパワーと生地の軽さ、そしてキルトの3つの条件が分かってようやくある程度の予想が付けられるというわけです。

(しかしダウンパワーに関しては検査の段階でカサ増しできるので、ダウンパワー430!と表示されていても本当にそのパワーがあるのかどうかは実物を見てみないと分からないという………ひどい話。)

 

ちなみに上の写真は、左側が850g入りの羽毛布団、右側が1300g入りの羽毛布団です。450gも羽毛の量が違うのに、850gの方が厚みはボリューミーです。

左側はダウンパワー460の羽毛と、68g/㎡の生地を組み合わせたもので、右側はダウンパワー350の羽毛と、136g/㎡の生地(綿100%の60サテン)を組み合わせたものです。羽毛と生地が違えばここまで差が出ます。

 

さらにいえば、冬用の羽毛布団と言っても一体何を基準に冬用と判断すれば良いのでしょうか。住宅事情が違えば寝室の温度も違うでしょう。人によって暑がり寒がりといった体質も違うでしょう。となれば自分にとっての冬用の厚みと、他の人にとっての冬用の厚みも違うはずではないでしょうか。

ご主人は暑がりだけど奥様は寒がりという場合は、それぞれに合った厚みを選ぶべきです。

 

【例 31歳男性、暑がり、真冬の室温13℃の場合】

ダウンパワー440クラスの羽毛で、側生地が80g/㎡という超軽量のものなら、600gでも暖かく眠れます。キルトは立体5×6マスでマチ高は7cmです。普通600gというと、春秋用のかなり薄めの布団というイメージですが、良い羽毛と軽い生地、そして寝室環境といった条件さえ揃えば僕にとっては600gでも冬用ということになります。

大手寝具メーカーが冬用として販売しているダウンパワー440の1200g入り羽毛布団だと、暖かすぎて汗をかいてしまう、蒸れてしまうわけですね。

お子さんの場合も同様です。お母さんやお父さんは良かれと思って、大人と同じ掛け布団を掛けてあげているかもしれませんが、多くの子供にとってその布団は暖かすぎます。何度掛けても布団をはいでしまう、布団を蹴飛ばしてしまう。そんな時は寝具を見直してあげましょう。我々が扱っているような羽毛や軽量の側生地であれば、400〜800gもあれば十分でしょう。

 

【例 33歳女性、寒がり、真冬の室温11℃の場合】

ダウンパワー440クラスの羽毛で、側生地が69g/㎡という超軽量のものなら、950gでも十分なボリュームが得られますので暖かく眠れます。キルトはオリジナルⅡという少し変形のキルトで、マチ高は8cmです。

何百グラムだから大丈夫!というように紋切り型に考えるのではなく、それぞれの条件に応じて最適なグラム数を充填することが羽毛布団の本質ではないでしょうか?快眠屋はそのように考えます。

 

もうすぐ平成も終わりです。でも寝具については昭和の時代からあまり変化がないように思われます。住宅事情や空調技術が変われば、それに伴って寝具の役割も変わってくるはずなのですが、イマイチその変化を感じられません。2017年のこの時代に、10年前20年前と同じことをしていていいはずがない。時代に即した寝具の提案ができる店になりたいものです。