夏用に引き続き、今回は秋冬用の羽毛布団を
目次
東京からのリピーター様
[サイズ]DL (190×210cm)
[生地]ドイツ製プレミアムバティスト
[キルト]6×6マス立体
[羽毛]ベストオブポーランド手選別ステッキーマザーグース98%
[充填量]950g
こちらは東京都のお客様(I様)から御注文いただいた羽毛布団です。
I様には今夏に薄手のタイプ(保温力1)をご購入いただいているのですが、その掛け心地が良かったということで今回はやや厚手の保温力4(春秋〜冬用)のご注文を頂戴いたしました。ありがとうございます。
気密性や断熱性に優れたマンションの場合はそもそも寝室自体がそれほど寒くないことが多く、いわゆる冬用の布団に仕上げてしまうとかえって暖かすぎて眠りの質が悪くなってしまいますので、冬用よりやや薄手のこれくらいの厚みがベターです。非常に暑がりの人であればもう一段階厚みを薄くしてもよいくらいです。(※これは高気密・高断熱の戸建て住宅にも同じことが言えます。)
尚、もし万が一暖かさに物足りなさを感じられた場合でも、あとから羽毛を追加することが可能ですのでご安心ください。
バランスに優れた欧州製の平織生地
側生地はドイツ製のプレミアムバティストを使用しています。綿100%としては超軽量の75/㎡。通気度も約6.6cc/㎠.secと良好で蒸れ感がほとんどありません。またサテンよりもハリハリと生地が硬くなりやすい平織でありながら、比較的安定して風合いがソフトに仕上がってくる点もこのプレミアムバティストの特徴ですね。(羽毛布団の生地は全く同じものでも生産ロットによって風合いが変わってしまうことも多いので…)
これまでオーストリア製の平織生地や、同じくドイツ製の平織生地を扱って参りましたが、今のところ「軽さ・通気度・柔らかさ・耐久性・価格」のバランスが最も良い平織生地と言えます。同じ番手で、同じ平織の生地でも仕上がりって全然違うんですよねぇ…。
ネックは組み合わせる羽毛のクオリティが低いと、ファイバーの吹き出しが起こりやすいというところ。欧州では吹き出しが問題視されることはさほどありませんが、ここは日本ですのでやはり吹き出しは抑えたいものです。よってトップグレードの羽毛と組み合わせる必要性があります。
その名に恥じないビッグダウン
使用した羽毛はベストオブポーランド手選別ステッキーマザーグース98%。とにかく羽毛の粒が大きく、それでいて絡みの強いビッグステッキーダウンです。
ダウンパワーこそ440ですが、実際に他のダウンパワー440や460の羽毛と比べると圧倒的な差があります(ベスト・オブポーランドが別格に良いです)。「ダウンパワーはある程度の羽毛の良し悪しを示す指針にはなりえても、それだけで羽毛の良し悪しを判断できるものではない」という実態を体現している羽毛ですね。
機械選別ではなく手作業で最終選別を行うので、ネックフェザーやスモールフェザーはもちろん、ダウンファイバーのような微細な不純物の混入も非常に少ないのも特徴です。
不純物が少ない羽毛ほど吹き出しのリスクが下がりますので、通気度の高いプレミアムバティストに組み合わせるにはうってつけの羽毛と言えます。
I様、この度はありがとうございました。超軽量のダブルガーゼ掛布団カバーとの組み合わせできっと心地よくおやすみいただけることと思います。今後のメンテナンス等よろしくお願いいたします。
尚、言い訳のようで恐縮ですが、ここ数年は以前よりも時間が取れず、ついついブログの更新が滞ってしまいがちです。その代わりと言ってはなんですが、インスタグラムをちょくちょく更新していますので、ぜひそちらをフォローしていただけると幸いです。
編集後記
実はつい先日長男が生まれまして、ここ2ヶ月ほどバタバタとした日々を送っております。と言っても僕がやれることは帰宅してからミルクをあげたり、オムツを変えたり、沐浴の補助をしたりという程度なので、24時間育児中の妻には頭が上がらないのですが。。。
その影響で、10月発行を目指していたダイレクトメール秋冬号も作成が遅れに遅れ、この時分になってようやく発送準備に取りかかれるようになりました。
来週末にはお手元に届けられるようにがんばりますので、拙い内容で恐縮ですがどうぞよろしくお願いいたします。