旦那さんから奥様にオーダーメイド枕のプレゼント
本日オーダーメイド枕をお作りさせて頂いたお客様は30代の女性です。
今年の春に奥様からのプレゼントということで旦那さんのオーダーメイド枕をお作りさせて頂いたのですが、今回はそのお返しで旦那さんから奥様へのプレゼントということでした。ご夫婦揃って枕をお作りさせて頂くことができて大変光栄です。ありがとうございます。
起床時の首・腰の痛みでお悩み
お話をお伺いすると、奥様は起床時の首と腰の痛みでお悩みでした。夜お風呂上がりにストレッチをするとマシだそうですが、朝起きて体を動かすとズキっと痛みがあるようです。以前は整体に月イチペースで通っていたものの、今は小さなお子さんがいらっしゃるので半年に1回くらいのペースとのこと。
また枕はニトリさんで購入したシンプルな長方形の枕(中身はポリエステル綿)で、マットレスはNELLマットレスのダブルサイズをお使いです。
首の痛みや腰の痛みは原因不明のことも多いので寝具だけで全てが解決するかというとそうではありませんが、自分に合った寝具を使うことで痛みがなくなったり、軽減するケースは珍しくありません。
①ストレスのない自然な姿勢を作る
②圧迫を軽減して血行不良を防ぐ
③寝返りがスムーズにできる状況を作る
④背中〜腰の保温をキッチリして冷えを防ぐ
この4つを正しく意識して寝床を作り上げることができれば就寝中の身体の負担はほぼ確実に軽減します。(ただこれがとても難しい、、、)
奥様の体型は高身長・細身
奥様は身長170cmでBMIは18とかなり細身で、さらに身体の凹凸差も大きめです。硬めのマットレスに仰向きで寝ると腰のウラに大きくスキマができるタイプですね。
腰のウラにスキマができるということは、マットレスが腰椎を全くサポートしていないということですから、腰に負荷がかかって腰痛の原因になります。
また凹凸差が大きい人の場合、負荷がかかるのは仰向き寝だけではありません。横向き寝もかなり厳しいものがあります。いや、むしろ横向き寝の方が負荷が大きいですね。
肩幅とウエスト幅と骨盤幅の落差が激しい人は、横向き寝で寝た時に骨格が歪みやすい上に、肩と骨盤(大転子)にかなり強い圧迫が生まれます。こうなると背骨(椎間板)の負担が大きくなるのはもちろん、血行不良と筋肉の緊張を招くので、まともに横向きで眠ることができず、身体を捻ったり、半うつ伏せ気味になりながら寝ることになります。正しい寝姿勢どころではありません。
凹凸差が大きい人は凹凸差が小さい人よりも負荷がかかりやすく、マットレス選びが難しいのです。横向き寝メインの場合は尚更ですね。
奥様の体型は高身長・細身
奥様の場合、NELLマットレスでは反発が強すぎて身体の凹凸をうまく吸収できないので、もっと表面がフレキシブルで弾力性に優れたマットレスの方が望ましいのですが、まだ購入して1年前後ということなので買い替えも現実的ではありません。(仮に対策とうつとしたらソフトフィットオーバーレイが有効です)
そのため今回はNELLマットレスで使うことを想定して枕の高さを仕上げさせて頂きました。枕の最適な高さは体型だけでなく、マットレスの沈み込みにも影響を受けるので、どんなマットレスと一緒に使うのかを考えることがとても大切です。
高さの次に大切な中材は、5種類の中で最も柔らかいつぶわたをお選び頂きました。つぶわたはパイプ系の中材に比べてヘタリが早いという欠点がある一方で、首周りのプレッシャーを和らげてくれて血行不良を招きにくいというメリットがあります。定期的にメンテナンスにお越し頂けるのであれば非常にオススメの素材です。
これで少しでも起床時の痛みが緩和すれば良いのですが、、、。
T様、この度はありがとうございました!今後のメンテナンスもぜひお任せくださいませ。