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大塚家具ダウナリフォーム前

羽毛布団リフォーム事例[東京都Y様]10年使用した大塚家具ダウナのヘタリと吹き出しが気になるというご相談(シングル3枚→シングル3枚)

三重県内はもちろん、県外のお客様からも羽毛布団リフォームのご相談を多く頂戴しております。遠方にお住まいの方でも安心してリフォームのご依頼を頂けるように1枚1枚丁寧に現状説明をさせて頂いております。布団を直接持ち込めないというお客様もお気軽に電話、LINE、メールでご相談下さい。

※遠方にお住まいで羽毛布団のリフォームをお考えの方はこちらのページをご覧ください。

約10年使用したダウナをリフォームしたい

大塚家具ダウナリフォーム前

今回ご依頼下さったのは東京都のお客様(Y様)です。当店のブログやウェブサイトがきっかけでご縁を頂きました。ありがとうございます。

<過去のダウナのリフォーム事例>

リフォーム前の状態

大塚家具ダウナリフォーム前

Y様が送ってこられたダウナは全部で3枚。いずれもほぼ10年前後使用したもので、ヘタリと羽毛の吹き出しが見られる状態でした。

リフォーム内容としては「ダウナの掛け心地をある程度残しつつも、吹き出しが起こりにくい布団にリフォームして欲しい」というものです。ダウナ関連では最も多い依頼内容ですね。

スペック

大塚家具ダウナリフォーム前

[メーカー]大塚家具
[サイズ]155×210cm
[側生地]綿100%
[キルト]4×5マス立体キルト
[羽毛]ポーランドマザーグースダウン95%
[充填量]1050g

ダウナその1

大塚家具ダウナリフォーム前
大塚家具ダウナリフォーム前
大塚家具ダウナリフォーム前

ダウナその2

大塚家具ダウナリフォーム前
大塚家具ダウナリフォーム前
大塚家具ダウナリフォーム前

ダウナその3

大塚家具ダウナリフォーム前
大塚家具ダウナリフォーム前
大塚家具ダウナリフォーム前

全て同じ冬用のダウナ(シングルで1050g入り表記)です。

ただ3枚目は他の2枚に比べると全体的にヘタリが顕著ですね。また3枚目だけはカバーを掛けたまま送って頂いたのですが、写真のようにカバーの内側に大量のファイバーが付着している状態でした。

大塚家具ダウナリフォーム前

羽毛の状態は概ね良し

大塚家具ダウナリフォーム前
大塚家具ダウナリフォーム前

こちらはダウナから取り出した羽毛と、新品の羽毛を比較したものです。左から順に新品、その1、その2、その3です。全て2.0グラムで比較していますが、やはり10年以上経っているだけあって新品とは差がありますね。

220506Y様羽毛診断 GIF用_1

最も状態の良い「その2」と新品を比較してもその差は明らかです。(※新品には当店のポーランドプレミアムマザーグース95%を使用しました)

とはいえ、この状態なら十分にリフォームは可能です。きっちりとリフォームをすればまた10年以上はゆうに使えます。ある程度年数が経った羽毛布団の場合は羽毛をキレイにリフレッシュしてから新しい生地に充填しますが、今回はまだ購入して数週間ということもあり、羽毛の洗浄・除塵はせずにリフォームをさせて頂きました。リペア方式(側生地交換)というやつですね。

品質表示を鵜呑みにはできない

【取り出し羽毛量】

[その1]1090g
[その2]1100g

[その3]1140g

それぞれのダウナを解体して取り出せた羽毛はこのようなグラムになりました。(全部で3330g)

品質表示には1050g入りと記載されていましたが、最も少ない「ダウナその1」でも1090gと40gほど多めで、「ダウナその3」にいたっては90gも多い結果です。

羽毛布団を解体する際、全ての羽毛を取り出すことはできません。マチ布や生地に強く絡みついてしまった羽毛は解けないからです。平均的に数十グラム程度はロスが生まれるのですが、このロス分を考慮すると実際はもっと多くの羽毛が入っていた計算になりますので、実際には今回のY様のダウナは1100〜1200g前後の羽毛布団だったと推測できます。

実は品質表示と実際の量が異なるケースは珍しくなく、我々のように羽毛の量を計量・記録しているとしばしば遭遇することです。ただここまで誤差があるのは流石にレアですね。

【洗浄・除塵後の羽毛量】

2850g

そしてプレミアムダウンウォッシュ後の羽毛量はおよそ2850gとなりました。

それぞれ個別に洗浄・除塵することもできるのですが、今回は仕上がりを均一にしたいということでしたので、3枚まとめて羽毛を洗浄・除塵作業を行いました。(まとめるとリフォーム総額が安くなることがあります)

リフォーム後

大塚家具ダウナリフォーム後
大塚家具ダウナリフォーム後
大塚家具ダウナリフォーム後
大塚家具ダウナリフォーム後
  • [サイズ]155×210cm
  • [キルト]変形5×5マス立体
  • [充填量]1150g
  • [生地]ソフトバティスト
  • [補充羽毛]600g (ポーランドプレミアムマザーグース95%)

こちらがリフォーム後の状態です。

元々の品質表示には1050g入りと記載されていましたが、実際に羽毛を計量すると1100〜1200g入りの羽毛布団ということが分かりましたので、Y様とのご相談の結果、今回は3枚とも1150gで仕上げることになりました。洗浄除塵後に残った2850gに新品の羽毛を600g補充し、それを3等分したわけですね。

大塚家具ダウナリフォーム前大塚家具ダウナリフォーム後

リフォーム前とリフォーム後を見比べて頂くと、見違えるようにボリュームが戻ったことがお分かり頂けると思います。

またキルトは中央に縫い目がこないようにダウナの4×5マス立体から、変形の5×5マス立体に改善いたしました。生地もダウナ以上に軽量で、吹き出しが起こりにくい日本製のソフトバティスト生地を使用しています。これで吹き出しのリスクはかなり軽減するはずです。

ソフトバティスト

Y様、この度は当店をお選び頂き有難う御座いました!今後のメンテナンス等もどうぞよろしくお願いいたします。

羽毛布団リフォームバナー

最近はインスタグラムの投稿が多めです。ブログほど濃い内容ではありませんが、フォローして頂けると喜びます。

また先日羽毛布団リフォームに特化したインスタグラムアカウントを解説しました。そちらもご覧いただけますと幸いです。

編集後記 (包丁を研ぐ)

前回の記事では魚を買う場所について書きましたが、どれだけ極上の魚を手に入れようが、その魚を美味しく食べるにはうまく捌く技術を手に入れなければなりません。ある程度の技術がなければ歩留まりが悪化し、可食部分が減ってしまいますし、断面がグチャグチャな魚は食感も悪く美味しくないからです。

そこで最近は包丁研ぎに勤しんでおります。夜中、子供が寝た後に台所でせっせと研いでおります。と言ってもカメラと一緒で誰かに師事したわけでもないので完全に独学です。素人の趣味の域にも達していない有様ですが、YouTubeの動画を流しながら見様見真似でなんとかやっております。

砥石は誰もが知っているあの「刃の黒幕」。ひとまず1000番を買いましたが、その後仕上げ用に5000番を買い足しました。

自分の包丁研ぎなんて赤ちゃんのよちよち歩きみたいなもので、きちんと研げているのかすら怪しいものですが、それでもなんとなく研ぐ前と後の切れ味の違いは分かります。たまにきちんと研いだつもりが「研ぐ前より切れ味が悪化しちゃった!?」なんてこともありますが、上手く研げた時の切れ味は素人が感動するには十分なもので、もうシャープナーには戻れないと感じているほどです。

カメラとレンズも沼ですが、包丁と研ぎの世界も沼ですね。一体世界には底なし沼がいくつあるのやら。。。。