【kaiminyaオリジナル羽毛2022】ベストオブポーランド手選別ステッキーマザーグースダウン98%
目次
ベストオブポーランド手選別ステッキーマザーグース98% (ホワイトコウダ種)
ダウン率 | 98% |
ダウンパワー | 480 |
フィルパワー | 980 |
ヘルシーダウン※ | 認証済み |
※ヘルシーダウンプログラムとは国際的な羽毛検査機関であるIDFLと、アレルギー源や有害要素の検査機関であるAIRMIDが共同で行う、世界で最も厳しい洗浄基準を満たした羽毛の認証プログラムです。ヘルシーダウンプログラムの認証は、その羽毛が最高の洗浄度およびアレルゲンフリーレベル水準を満たすことを証明します。
ポーランド全土から集められた最上質のマザーグースダウンの中から、さらに人が手作業で大粒のものだけを選り分けたものが、こちらのベストオブポーランド手選別ステッキーマザーグースダウン98%です。アイダーダックダウンを除いては当店で最もクオリティの高い羽毛となります。
絡みが強い手選別のステッキーダウンです
ステッキーダウンとは、羽毛に粘りがあり、羽毛同士が絡み合うという特性を持った羽毛のことを指します。一般的にステッキーダウンはダックダウンに多く、グースダウンにはほとんど見受けられませんが、こちらの羽毛はマザーグースダウンの中から大粒のものだけを手作業で選り分けることで、非常にレベルの高いステッキーダウンに仕上がっています。羽毛マニア垂涎の羽毛です。
ステッキーダウンのメリットは、羽毛同士が絡み合って熱を逃さないので通常の羽毛に比べて保温性に優れているということ。そして簡単にバラけてしまう羽毛とは違い、生地からの吹き出しが抑えられるため、通気度の高い蒸れにくい生地と組み合わせても吹き出しのリスクがないということです。
(ステッキーダウンについてはこちらのページで詳しく解説しています)
ダウンパワーと品質が一致しない理由
圧倒的なクオリティを誇る一方で、検査上のダウンパワーだけで見ると480dpとそれほど高くありません。世の中には同じ480dpで安価なものもございますので、ダウンパワーだけで羽毛の良し悪しを判断してしまうと、この羽毛は割高な羽毛だということになってしまいます。しかしながら同じ480dpでも実際の品質は大きく異なります。
なぜダウンパワーだけで判断ができないのか?その理由にお答えします。
理由① 絡みの強いステッキーダウンだから
上述の通り、この羽毛はステッキーダウンです。ステッキーダウンは極めて高い保温力を持つ一方で、羽毛同士が絡み合うのでボリュームが抑えられ、本来の性能よりもダウンパワーが低く出やすいという特徴があります。
理由② ダウンパワーの検査方法に問題があるから
現行の検査方式ではダウンパワーを測定する前に羽毛にスチームを当てる工程があります。この時、密度が低い羽毛は短時間でスチームの効果が全体に行き渡るので、ダウンパワーが底上げされやすいのですが、ダウンボールの密度が濃く、高品質な羽毛の場合はスチームの効果が十分に浸透する前に検査をすることになり、不利な状態でダウンパワーを計測することになります。
つまり核が大きく、羽肢の濃い羽毛ほど本来の性能よりもダウンパワーが低くなり、あまり質の良くない羽毛ほど本来の性能よりもダウンパワーが高くなる傾向にあるというわけです。
結論 ダウンパワーを鵜呑みにしてはいけない
以上の理由から、当店ではダウンパワーだけで羽毛の優劣を判断することはありません。羽毛の形状や、密度、不純物(ゴミ)の少なさ、そして絡みの強さなどを総合的に判断して良し悪しを評価しています。
ポーランド直輸入の羽毛
ポーランドの羽毛原料メーカーに話を聞くと、日本で販売されている「ポーランド産マザーグースダウン」の90%近くが偽物だということです。まあ流石に90%というのは言い過ぎだとしても、半数以上が怪しい商品であるのは間違い無いでしょう。
奇妙な話ですが、実はポーランドの羽毛メーカーから直接羽毛を仕入れるよりも、台湾や中国の羽毛メーカーからポーランド産(とされる)羽毛を仕入れる方が安いこともあるのです。
普通に考えれば、ポーランドから直接日本に運んでくるのに比べて、中国や台湾といった第三国を経由して日本に入ってくる方が手間も時間もかかりますから、羽毛の値段も高くなりそうなものです。ですが実際は逆なわけです。
なぜこんな現象が起こるのか。
アジアの羽毛メーカーの中にはポーランドの羽毛に他国の羽毛を混ぜて、カサ増しした状態で販売しているケースがあるからです。
「ポーランドを出たときは1000kgだった羽毛が、台湾や中国を出る頃には倍の2000kgになっている」
笑えない話です。
ただこれはまだかわいい方で、中には100%違う国の羽毛をポーランド産と偽ったり、中古羽毛を混入させる業者も存在するようなので、まさに羽毛の世界はブラックボックスです。
そのためポーランドの羽毛原料メーカーの中には、自分たちの商品を守ろうと、中国や台湾には輸出しないという方針を貫いているメーカーもあります。
私どもが扱っているポーランド産の羽毛は、まさにその羽毛原料メーカーから仕入れているポーランド直輸入品。混ざり物のないピュアポーリッシュです。その分価格は高くなりますが、こういった事情をご理解頂けますと幸いです。
ヘルシーダウンプログラム認証済み羽毛
羽毛は人間の髪の毛に近い成分(ケラチン)でできているため、私たちが羽毛そのものにアレルギー反応を示すことはほとんどありません。しかしそれにも関わらず、ダウンジャケットや羽毛布団などの羽毛製品にアレルギー反応を示す方が多くいらっしゃいます。それは羽毛にはホコリやダニの死骸、糞尿、飼料、バクテリアなどの不純残留物が付着していることがあるからです。
しばしば羽毛の清潔さをアピールするのに、透視度検査の結果が用いられますが、これは必ずしもその羽毛にアレルギーの原因となる不純物が付着していないことを証明するものではありません。透視度が1000mm以上でも不純物が付着していることがあるのです。
そこでアレルギーを起こす不純物の多寡を調べる検査が、イギリスのairmid社が行うヘルシーダウンプログラムです。この検査はダウンパワーやダウン率などの検査とは全く別方向の検査で、バクテリアやカビ、タンパク質、真菌の量を調べます。
世界的な羽毛検査機関であるIDFLは、このヘルシーダウンに認定された羽毛でアレルギー反応を示すことはまずあり得ないという見解を出しています。(羽毛そのものにアレルギーを持っているケースは別です)
組み合わせるべき生地
ドイツSANDERS社製 プレミアムバティスト
素材 | 綿100% |
織り | 平織 |
通気度 | 6.6cc/sec.㎠ |
番手 | 75g/㎡ |
製造国 | ドイツ |
2020秋に入荷したドイツ・SANDERSの平織生地です。平織でありながら非常に風合いが柔らかく、それでいて圧倒的な軽さと通気性を誇ります。価格的には同じくSANDERSのスーパーソフトバティストの方が高額ですが、生地の柔らかさ、通気度、軽さを総合的に考えると、こちらのプレミアムバティストがベストです。
(ベストオブポーランド手選別ステッキーマザーグース98%とプレミアムバティストを組み合わせた布団の詳細は下のリンクから)