羽毛布団リフォーム事例［東京都T様］ワイドキングサイズの大塚家具ダウナを特殊サイズの布団2枚にリフォーム
ここ最近の陽気もあってか、にわかに羽毛布団のリフォーム依頼が増えてまいりました。ありがとうございます。
快眠屋では三重県内はもちろん、県外のお客様からも羽毛布団リフォームのご相談を多く頂戴しております。遠方にお住まいの方でも安心してリフォームのご依頼を頂けるように写真や動画を交えて１枚１枚丁寧に現状説明をさせて頂いております。布団を直接持ち込めないというお客様もお気軽に電話、LINE、メールでご相談下さい。
※遠方にお住まいで羽毛布団のリフォームをお考えの方はこちらのページをご覧ください。
目次
約６年使用したダウナをリフォームしたい
東京にお住まいのお客様(T様)からダウナのリフォームのご相談を頂戴しました。ありがとうございます。
T様のご要望は260×210cmのダウナを、160×225cmにサイズ変更した上で、薄手の肌掛布団と、厚手の本掛け布団の2枚に仕上げて欲しいということでした。このような特殊なリフォームだと受けられないという業者様もあるようですが、当店の場合は全く問題ありません。特別対応というわけでもなく、極普通の内容として対応させて頂きます。
ダウナのリフォームについては下記リンク先のページで詳しく解説しておりますので、ダウナのリフォームをご検討されているお客様はまずこちらのページをご覧頂けますと幸いです。
＜過去のダウナのリフォーム事例＞
リフォーム前の状態
T様のダウナは260×210cmのワイドキングサイズ。ダウナのダブルやクイーンはよくリフォームしますが、ここまで大きいサイズは珍しいです。
［メーカー］大塚家具
［サイズ］260×210cm
［側生地］綿100%
［キルト］7×5マス立体キルト
［羽毛］ポーランドマザーグースダウン95%
［充填量］1400g
英語の品質表示には「DAUNA REGULAR」と書かれているものの、羽毛充填量は1400gですから一般的なダウナのレギュラーと比べるとやや薄手です。(ダウナのレギュラーは220×210cmのクイーンサイズでも1400g以上入っています)
使用期間は約6年ということもあり、顕著な汚れや吹き出しはなく比較的良好な状態です。ただ上の写真からも分かるように襟元付近のマスにはほとんど羽毛が入っていません。羽毛が隣のマスに移動してしまっている状態です。こうなると使い勝手が悪くなりますから、リフォーム後はこういったトラブルがないように仕上げたいものです。(実際そうします)
羽毛の状態を確認
ダウナから取り出した羽毛がこちらです。
傷んだ羽毛は汗や皮脂でダマのようになっているものですが、T様の羽毛はほとんどベトつきがなく、羽毛本来のフワフワ感が残っています。新品比べると差はあるとはいえ、良好な状態です。
左がダウナ、右が新品。(新品はポーランド・プレミアムマザーグース95%です)
最近見たダウナの中では最も傷みの少ない状態です。文句なしにリフォームすべきでしょう！
洗浄・除塵結果
【取り出し羽毛量】
◆ 約1360g
ダウナを解体して取り出せた羽毛は1360gになりました。取り出し時のロスを踏まえると妥当な量です。
【洗浄・除塵後の羽毛量】
◆ 約1150g
そしてプレミアムダウンウォッシュ(洗浄・除塵)後の羽毛量はおよそ1150gとなりました。リフォーム内容によっては新しい羽毛は補充せずに、洗浄・除塵後に残った羽毛だけで布団を仕上げることもあるのですが、今回のリフォーム内容ですと1150gでは羽毛が足りないので新しい羽毛を補充して仕上げます。
リフォーム後
◆肌掛け
- ［サイズ］160×225cm
- ［キルト］7×8マス立体
- ［充填量］400g
- ［生地］ソフトバティスト
◆本掛け
- ［サイズ］160×225cm
- ［キルト］変形5×6マス立体
- ［充填量］1150g
- ［生地］ソフトバティスト
こちらがリフォーム後の状態です。
サイズが通常のシングル(150×210cm)よりもかなり大きい160×225cmということを踏まえて、肌掛けは400g、本掛けは1150gで仕上げています。洗浄・除塵後に残った1150gの羽毛に新しい羽毛を400g補充し、それを2枚の布団に分割したイメージです。
基本的にはそれぞれ単独で使うことを想定していますが、ひょっとすると2枚重ねて使うこともあるかもしれないということで、布団のズレ防止対策として上写真のように留めボタンを12ヶ所付けさせて頂きました。
新たに補充した羽毛はポーランド・プレミアムマザーグース95%を使用しました。ダウンボールが大きく、密度が高く、ファイバーの混入が少ない良質な羽毛です。
掛け心地を大きく左右する生地は、日本製のソフトバティストをお選び頂きました。ダウナの生地よりも糸が細く、高密度に織り上げた生地です。日本の一般的な羽毛布団生地と比べると通気性が高いのですが、ダウナよりは低めです。ダウナは軽さが売りですが、そのダウナの生地よりも軽く、吹き出しが起こりにくく、丈夫というメリットがあります。ただその反面、生地のしなやかさはダウナに劣ります。
※生地の質感確かめたいということでしたので、事前にクォーターサイズの布団サンプルをお送りして、プレミアムバティストとの感触の違いを比べて頂きました。往復の送料をご負担いただく必要はございますが、ソフトバティストやプレミアムバティストのサンプルをご希望される方はご連絡ください。(生地だけだと布団に仕上げた時の感覚がイマイチよく分からないので、当店ではよりリアルな風合いを感じてもらうために小さめの布団に仕上げたものを生地サンプルとして用意しています)
T様からは「リフォーム前よりも遥かに快適で、ぐっすり眠ることができました」と嬉しいお言葉を頂戴することができました。今後もどうぞよろしくお願いいたします。
最近はインスタグラムの投稿が多めです。ブログほど濃い内容ではありませんが、フォローして頂けると喜びます。
また先日羽毛布団リフォームに特化したインスタグラムアカウントを解説しました。そちらもご覧いただけますと幸いです。
