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ダウナ

快眠屋流、大塚家具DAUNAダウナのリフォームを徹底解説

大塚家具のダウナは日本では珍しい羽毛布団

ダウナ
ダウナ

どうも、快眠屋おのの植村浩太朗です。

ありがたいことに当店では日本全国からダウナのリフォームをご依頼頂いております。

大塚家具さんのダウナは軽くて、しなやかで、蒸れにくい羽毛布団である一方で、羽毛が大量に吹き出しやすい羽毛布団でもあります。このような特徴を持った羽毛布団は日本にはほとんどありません。

そのためダウナユーザーの方から頂くご相談は「羽毛が大量に出てきているのでリフォームして欲しい」という内容がほとんどです。

羽毛が出てこないようにリフォームすることは容易いことですが、専門知識がないままにダウナをリフォームしてしまうと、軽くて蒸れにくいというダウナのメリットまでも台無しにしてしまい、「確かに羽毛は出てこなくなったけど、ダウナの掛け心地とはかけ離れた仕上がりになってしまった・・・」と落胆する結果にもなりかねません。

ダウナをリフォームする際は、ダウナのメリットとデメリットがどこに由来するものなのかをきっちり把握し、その上でリフォームの内容を検討する必要があります。この記事では快眠屋流(植村浩太朗)の目線でダウナのリフォームについて解説しています。かなりの長文になっていますが、ダウナのリフォームをご検討されている方はぜひご一読ください。

※遠方にお住まいのお客様でダウナのリフォームを検討されている方はこちらのページも併せてご覧ください

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最大の特徴は生地にあり

兵庫県W様(ベストオブポーランド手選別ステッキマザーグース98%)

羽毛布団の掛け心地は主に生地で決まります。

これはダウナも例外ではありません。ダウナの最大の特徴はドイツ製の特殊な生地にあり、ダウナのメリットもデメリットもほぼ全てがこの生地に由来しています。長文になりますが、ダウナのリフォームを考える上で最も大切な部分ですのでぜひ最後までお読みください。

ダウナの生地スペック

ダウナ

[素材]綿100%
[織り組織]平織
[糸番手]推定80〜90番手
[打ち込み本数]295本
[重さ]88g/㎡
[通気度]推定5.0〜10.0cc

まずは基本スペックについて。非公表の部分もありますので一部は推定となりますが、恐らく上記の内容で概ね正しいはずです。少なくとも全くの検討外れということはないでしょう。(通気度はなかなか予測が難しいのでかなり幅を持たせています)

ダウナはサテン(朱子織)ではなく平織

ダウナの生地

羽毛布団の生地といえば日本ではサテン(朱子織)が主流ですが、ダウナの生地はヨーロッパに多い平織です。どちらが良い悪いということはなく、それぞれにメリット・デメリットがあります。

サテンのメリットは、しなやかで光沢があり、生地の強度が高いところ。デメリットは重さと羽毛が吹き出しやすいところです。一方で、平織のメリットは軽くて羽毛が吹き出しにくいところ。そしてデメリットは硬くて生地の強度が低いところです。(※一般的に平織はサテンよりも強度が高いと言われますが、細番手の平織は生地が薄いので強い引っ張る力が加わるとピリッと裂けやすいという特徴があります)

このようにサテンと平織はほぼ正反対の関係にあります。

ところがダウナの生地は軽いという点では平織の特徴そのままですが、非常にしなやかという点で一般的な平織生地とは実態が大きく異なります。

また平織は羽毛が吹き出しにくい傾向にあると書きましたが、実際にはダウナは羽毛が吹き出しやすい布団であり、これもまた平織の特徴と反するポイントです。

つまりダウナの生地は間違いなく平織ではあるものの、しなやかさや羽毛の吹き出しにおいては一般的な平織の生地とは性質が大きく異なるものであり、その部分にダウナの生地の秘密があります。

平織にも関わらず、なぜしなやかで羽毛が吹き出しやすいのか

ダウナの吹き出し

あくまで我々の推論ではありますが、恐らく「打ち込み本数」と「ダウンプルーフの強さ」に鍵があります。

生地のしなやかさと羽毛の吹き出しは、織り方や糸の太さ(番手)だけで決まるわけではありません。打ち込み本数とダウンプルーフの強さも生地のしなやかさと羽毛の吹き出しに大きく影響する要素です。全く同じ織り方、糸番手でも、打ち込み本数とダウンプルーフが変わってくると、最終的な生地の風合いも変わってくるのです。(この他にピーチスキン加工やマジックタッチ加工など、生地をソフトにする加工の影響もあります)

打ち込み本数について

打ち込み本数とは、1インチ四方サイズの生地に対して糸が何本使用されているかを表す数字です。打ち込み本数が多いほど大量の糸を使用しているということになり、より高密度で織り目の詰まった生地になります。(スレッドカウントとも言います)

ただし適切な打ち込み本数は生地の用途によって変わってまいりますので、打ち込み本数が多い(少ない)方がいいとは一概に言えません。

全く同じ太さの糸を使って、同じ織り方で生地を織った場合、打ち込み本数が多くなると、生地の表面はなめらかになり光沢は出ますが、大量の糸を使うためどうしても重くなりますし、価格も高くなります。また平織のように交差した糸同士が動きにくい織りの場合は、打ち込み本数が多くなると生地がカチッと固定され、しなやかさが失われます。(なめらかさとしなやかさは柔らかさという言葉で一括りにされがちですが、実際は別の話です。表面が滑らかでもしなやかさには欠けている生地もあれば、その反対もあります)

しかしながら羽毛布団に関しては、こういったメリット・デメリットを無視してでも、それなりに打ち込み本数の多い生地を使用する必要があります。これは羽毛と羽毛に混ざっている不純物(ホコリやゴミ)の吹き出しを防ぐためです。羽毛という素材は最高峰の断熱性を持つ一方で、ウールやシルクといった他の天然素材に比べると非常に吹き出しが起こりやすい素材のため、打ち込み本数の少ない生地、つまり織り目がゆるゆるの生地ではまともに使用することができません。

特にクオリティの低い羽毛は不純物が大量に混入しているため、打ち込み本数と後に説明するダウンプルーフが非常に重要な役割を果たします。

尚、打ち込み本数が多いかどうかは、単純にその数字だけでは判断がつきません。打ち込み本数が350本という生地があった場合、糸が100番手で平織なら多めという評価になりますが、同じ100番手でもこれがサテン織となると少なめという評価になります。またこれは羽毛布団用の生地という前提があっての話ですので、これが掛け布団カバー用の生地となるとまた話が変わってきます。

ダウナは打ち込み本数が少なめ

ではダウナの打ち込み本数はどうでしょうか。

ダウナの打ち込み本数は295本、重さは88g/㎡です。糸番手については公表されていませんが、打ち込み本数と重さから逆算すると恐らく80〜90番手と推測できます。

もし80番手と仮定した場合、我々が取り扱っている80番手の日本製バティスト生地の打ち込み本数は324本(重さ94g/㎡)ですから、この生地と比べるとダウナ(295本)は10%近く打ち込み本数が少ない計算になります。

また糸が細くなればなるほど生地にスキマが生まれやすくなり、そのスキマを埋めるために打ち込み本数を増やす必要が生まれますから、ダウナの糸がより細い90番手と仮定すると、実質的な打ち込み本数はさらに少ない=多くのスキマが空くということになります。

いずれにせよ、ダウナの打ち込み本数は我々のほぼ同番手の平織生地と比べると打ち込み本数が少ないというのは間違いなく、その部分が少なからずダウナのしなやかさと吹き出しやすさに影響していると思われます。

ちなみにダウナを100番手と仮定すると、打ち込み本数と重さの整合性が取れません。当店が扱う生地の中に日本製のソフトバティストという生地があり、この生地は100番手を使用していて、打ち込み本数は351本、重さは85g/㎡です。ダウナの打ち込み本数はこのソフトバティストよりかなり少ないので、もしダウナが100番手ならばソフトバティストよりも軽量でなくてはなりません。しかしダウナの重さは88g/㎡ですから、ソフトバティストより軽いどころかむしろやや重いくらいです。となるとダウナの番手は100番手未満と考えるのが自然で、80〜90番手と想定するのが妥当といったところでしょう。

ダウナは(恐らく)ダウンプルーフも弱め

ダウンプルーフ資料

上の段で、羽毛の吹き出しを防ぐには打ち込み本数が多い高密度の生地を使うことが必要と説明しましたが、それだけではまだ不十分です。

ほとんどの生地は、仕上げの段階で高温高圧のプレスをかけ、生地の織り目をギュッとつぶすことで、羽毛の吹き出しを防いでいます。この加工をダウンプルーフと言い、高密度な生地とダウンプルーフの両方が合わさって初めて羽毛の吹き出しを長期にわたって防ぐことが可能になります。(例外的存在としてノンダウンプルーフの生地や、ゴアテックスの生地があります)

そしてこのダウンプルーフも打ち込み本数同様、生地のしなやかさ、通気性、羽毛の吹き出しを左右する要素です。

ダウンプルーフを強くかければかけるほど羽毛は吹き出しにくくなりますが、その反面、生地が硬くなり、通気性も低下します。そしてダウンプルーフを弱くかければかけるほど、羽毛は吹き出しやすくなりますが、その反面、生地はしなやかで、通気性も高くなります。

確証はないものの、ヨーロッパはダウンプルーフを弱く、日本はダウンプルーフを強くかける傾向にあります。これは主に国民性の違いによるものです。日本では羽毛の吹き出し=不良品と扱われるため、メーカー側は快適性は二の次で、できる限り吹き出しが起こらないようにダウンプルーフを強くかけます。一方でヨーロッパでは、多少の吹き出しは問題視されることはないため、ダウンプルーフを弱く掛けて生地の通気性を確保します。

ダウナの生地の通気度についてはダウナはドイツ製であることと、実際の吹き出し状況から見ても、まず間違いなくダウナの生地はダウンプルーフが弱めに掛けられているはずです。

ダウナの快適さは羽毛の吹き出しやすさと引き換え

以上のことを勘案すると、ダウナの生地が平織にも関わらずしなやかで蒸れにくいのは、打ち込み本数が少なく、ダウンプルーフも弱いから。

そしてダウナが平織の生地にも関わらず羽毛が吹き出しやすいのも、打ち込み本数が少なく、ダウンプルーフも弱いから。と考えるのが妥当と思われます。

とどのつまり、メリットもデメリットも原因は一緒ということですね。

このように羽毛布団の生地は、しなやかさと通気性を優先すると吹き出しのリスクが高まってしまうし、かといって吹き出しを徹底的に抑える方向に行くと今度はしなやかさと通気性が悪化してしまうというように、どちらかを優先すれば必ず片方は蔑ろになります。ダウナの心地よさは、羽毛の吹き出しやすさと引き換えに実現していると言ってもいいかもしれません。

これはどちらが良い悪いという問題ではなく、羽毛布団のコンセプトの問題です。いくら快適でも羽毛の吹き出しが困るという方にとってはダウナは不適切ですが、羽毛が吹き出そうが、軽くてしなやかで蒸れにくい羽毛布団が欲しいという方にはダウナは非常に良い布団でしょう。使い手が何を優先したいか、それによって最適な選択肢は変わってまいります。

ダウナの生地とは異なりますが、我々もドイツ製の生地を使うことが多々ありますので、海外製の生地の難しさはよく分かっているつもりです。

リフォームではどんな生地を選ぶかが重要

このようにダウナの快適さや羽毛の吹き出しやすさは生地に主な理由があるわけですから、リフォームにおいてもどういった生地を使用するかが非常に大切です。

例えば、「軽さや蒸れにくさは二の次で、とにかく羽毛が吹き出しにくくて丈夫な布団にリフォームして欲しい」とお考えの方には、打ち込み本数が多めでダウンプルーフを強めにかけた日本基準の生地を使うことが求められますが、「羽毛が吹き出してもいいから、ダウナのように軽くて蒸れにくい布団にリフォームして欲しい」とお考えの方にはヨーロッパ基準の生地を使う必要があります。

あるいは「ダウナの掛け心地は気に入っていたけど、ダウナよりは吹き出しにくい布団にリフォームして欲しい」という方には、ヨーロッパと日本の中間に位置するような生地が良いでしょう。

そこで当店の場合、ダウナのリフォーム用としてコンセプトの異なる3種類の生地を用意しています。それぞれ特徴や価格は異なるものの、全て綿100%かつ平織の生地です。

(場合によってはこれら以外のサテン系の生地を使うこともありますが、基本的にはダウナと同じ平織の生地を使うことが多いです)

ダウナの掛け心地を再現したい場合はドイツ製のプレミアムバティスト

プレミアムバティスト

【プレミアムバティスト】
[素材]綿100%
[織り組織]平織
[糸番手]110番手
[打ち込み本数]348本
[重さ]75g/㎡
[通気度]5.0〜7.0cc

羽毛の吹き出しリスクを承知の上で、ダウナの掛け心地を再現したいという方にはプレミアムバティストを使用することをオススメします。こちらもダウナと同じくドイツ製で、平織の生地です。ただ再現というのは少し語弊がありまして、このプレミアムバティストは通気性こそダウナとほぼ同等(のはず)ですが、ダウナよりもずっと細い糸(110番手)を使用した上位グレードの生地ですので、ダウナよりもさらに軽く、ふっくらと仕上がります。つまり再現というよりはダウナをアップグレードした掛け心地になります。

リフォーム費用は生地の種類だけでなく、羽毛の傷み具合とどんな羽毛を何グラム補充するのかによっても左右されるので一概には申し上げられませんが、仮にこのプレミアムバティストを使用した場合、シングルなら8〜11万円前後、ダブルなら11〜14万円前後、クイーンなら13〜16万円前後に収まるケースがほとんどです。(補充羽毛も含めた金額です)

※ダブル(クイーン)1枚からシングル2枚へのリフォームや、冬用から春秋用へのリフォームというように、サイズや厚みの変更を伴うリフォームの場合はまた別です

ダウナの掛け心地をある程度再現しつつ、羽毛の吹き出しを抑えたい場合は日本製ソフトバティスト

ソフトバティスト

【ソフトバティスト】
[素材]綿100%
[織り組織]平織
[糸番手]100番手
[打ち込み本数]351本
[重さ]85g/㎡
[通気度]3.0〜4.0cc

ダウナの掛け心地は気に入っていたけど、あまりにも羽毛が吹き出すので苦労させられたという方には、日本製のソフトバティストをオススメします。

プレミアムバティストほどではありませんが、ダウナよりも細い糸(100番手)を使用しているため、ダウナよりも打ち込み本数が多いにも関わらずダウナより軽く仕上がっています。またダウンプルーフも日本基準よりは弱いものの、ダウナよりは強めに掛けているため、ダウナと比べると生地が丈夫で羽毛が吹き出しにくい仕上がりになっています。

ただその反面、どうしてもダウナと比べるとしなやかさは劣ります。特にリフォーム直後は生地が新品の状態でこなれていないため、長年使用して織り目がゆるんだダウナと比べると硬く感じられるかもしれません。ソフトバティストも使い込むうちにしなやかになっていきますが、この点をご理解ください。

リフォーム費用は、シングルなら6〜9万円前後、ダブルなら8〜12万円前後、クイーンなら11〜14万円前後に収まるケースがほとんどです。(補充羽毛も含めた金額です)

※ダブル(クイーン)1枚からシングル2枚へのリフォームや、冬用から春秋用へのリフォームというように、サイズや厚みの変更を伴うリフォームの場合はまた別です

とにかく羽毛の吹き出しを抑えたい場合は日本製バティスト

バティスト

【バティスト】
[素材]綿100%
[織り組織]平織
[糸番手]80番手
[打ち込み本数]324本
[重さ]94g/㎡
[通気度]1.5〜2.0cc

バティストは糸番手こそほぼダウナと同様と思われますが、ダウナと比べると打ち込み本数が多く、ダウンプルーフがかなり強いので、ダウナはもちろんソフトバティストと比べてもかなり硬さがあります(生地が動いた時にパリパリと音が鳴ります)。またそれに伴って通気性も低下し、一般的な日本の生地と同レベルになっているため、ダウナと比べると蒸れやすくなります。

しかしその反面、ダウナよりも生地の強度と羽毛の吹き出しにくさが大幅に上がっており、リフォームに使用する3種類の生地の中では最も羽毛の吹き出しが起こりにくく、破れにくい仕上がりになっています。

羽毛の吹き出しをできる限り抑えつつ、なるべく安価で、なおかつ軽くなるようにリフォームしたいという方にはこのバティストが最適です。(軽さを求めないということならサテン系の手頃な生地を使用するのもアリです)

リフォーム費用は、シングルなら5〜7万円前後、ダブルなら7〜11万円前後、クイーンなら8〜11万円前後に収まるケースが一般的です。(補充羽毛も含めた金額です)

※ダブル(クイーン)1枚からシングル2枚へのリフォームや、冬用から春秋用へのリフォームというように、サイズや厚みの変更を伴うリフォームの場合はまた別です

ダウナの羽毛について

ダウナ
ダウナ

ダウナにはポーランド産のホワイトマザーグースダウン95%が使用されているようです。最上級品ではないものの、確かに上質な羽毛が使われています。

ダウナの羽毛充填量はシングルで1000g前後、ダブルで1300g前後、クイーンで1500g前後と日本の羽毛布団と比べると少ないのですが、それにも関わらずきちんとボリュームがあるのはこの羽毛と上述の軽い生地のおかげです。

上質な羽毛ほど少ない量でボリュームが出ますし、また軽い生地ほど少ない羽毛量でボリュームが出ますので、上質な羽毛と軽い生地を組み合わせれば羽毛をたっぷりと使う必要はないというわけですね。(当店の羽毛布団も冬用で950〜1050gです)

リフォームすべきかどうかは羽毛の状態で判断すべき

ダウナ

リフォームをする上ではどういった生地を使用するかが重要と述べましたが、そもそもの話としてリフォームをする価値があるか?については生地ではなく羽毛の状態で決まります。いくらダウナが高品質な羽毛でも、使用頻度や使用方法、お手入れ方法によっては劣化が大きく進んでいる場合があり、そのような場合はリフォームをオススメしないこともあります。

https://youtube.com/shorts/I1RvkxyWRak?feature=share

こちらのYouTubeショート動画で紹介しているダウナはリフォームをオススメしませんでした。

リフォームができないダウナはありませんが、リフォームをする価値がないダウナは存在します。当店ではリフォームをお受けする前に必ず羽毛の状態を拝見し、リフォームする価値があるかどうかを診断させて頂きます。(診断結果は写真と動画を交えて説明させて頂きます)

リフォームをするのが良いのか、買い替えた方が良いのか迷っておられる方もお気軽にご相談下さい。

羽毛診断の詳細はこちら↓↓↓

補充羽毛の種類はどう選ぶべきか?

ポーランドプレミアムマザーグース

傷んだ羽毛を洗浄・除塵工程にかけると必ず羽毛が目減りします。どの程度羽毛が目減りするかは羽毛の傷み具合によっても変わってくるため、実際に洗浄・除塵作業を行なってみないことには分かりませんが、基本的に15〜25%程度は目減りします。1000gの羽毛が750〜850gになるイメージですね。

リフォームではこの目減りした分を補うために、新しい羽毛を補充する必要があり、この時にどんな羽毛を何グラム補充するのかによってリフォーム費用が大きく変わってまいります。(冬用から春秋用・夏用にリフォームしたいという場合や、クイーンからシングルにリフォームしたいという場合は補充羽毛が不要なこともあります)

羽毛は生地ほどダイレクトに掛け心地に影響してくるわけではないものの、耐久性や暖かさには関わってくる部分ですから、できるだけヘタリにくいようにリフォームしたいという方や、暖かさをキープした上で軽く仕上げたいという方は、生地だけでなく補充羽毛の種類と補充量にもある程度こだわる必要があります。

当店がダウナをリフォームする際に使用することが多いのが以下の4種類です。

  1. ポーランド・スーパープレミアムマザーグース95% DP470
  2. ポーランド・プレミアムマザーグース95% DP440
  3. ポーランド・レギュラーグース93% DP420
  4. ハンガリー(or中国)・レギュラーグース93% DP410

ダウナの羽毛と近い品質のものを使いたいという場合は2か3を、なるべく価格を抑えてリフォームしたいという場合は4を、お金がかかってもいいから少しでも良い仕上がりにしたいという場合は1をお選び頂くことになります。リフォームを検討されているお客様には、パターン別にお見積りをさせて頂きますので、ぜひお気軽にお尋ねください。

ダウナのサイズについて

ダウナ

ダウナの場合、シングルサイズは155×210cm、ダブルサイズは185×210cm、クイーンサイズ220×210cmと品質表示に記載されていますが、実際にサイズを測ってみると品質表示のサイズよりも小さい傾向にあります。少なくとも当店に送られてきたダウナはほぼ全てがその傾向にありました。

個体によって多少の違いはありますが、具体的にはシングルサイズだと約150×200cm、ダブルだと約180×200cm、クイーンサイズだと約210×200cmです。幅は5〜10cm、丈は10cmほど品質表示の数字より短い計算です。

上の写真はクイーンサイズのダウナを幅206cmのベッドフレームに置いたものですが、どう見ても幅220cmはありません。生地の端と端を引っ張った状態で計れば220cm前後にはなるものの、製品サイズとはそのような不自然な状態で測るものではありませんので、やはり自然な状態で広げると210cm前後という結果になります。

つまりダウナのサイズを忠実に再現しようと思うと品質表記サイズではなく、実測サイズで布団を仕上げる必要があるのですが、そうなると幅はまだしも丈がかなり短くなりますので、使用する人の身長によっては足が出てしまいます。また掛け布団カバーとサイズが合わないので、カバーがガバガバになってしまいます。

元々のサイズにこだわらないのであれば、一般的な日本規格で仕上げることをオススメいたします。(シングルなら150×210cm、ダブルなら190×210cm、クイーンなら210×210cm)

ダウナのキルトについて

マチ高

シングルだと4×5マスの立体キルト、ダブルやクイーンだと5×5マスの立体キルトがダウナには採用されています。マスの数やマスの形にはとくに特別な点はありません。ですがマチ高は一般的な羽毛布団と大きく異なります。

ダウナのマチ高はおそらく10〜11cm程度。これは一般的な冬用羽毛布団の高さと比べると別次元に高い数字です。(概ね5cm程度のことがほとんどです)

日本の羽毛布団の場合、冬用でもマチ高は5〜7cm程度、8cmを超えることは滅多にありません。西川でもマチ高が8cmとなると「ハイマチ」と区別され、ハイマチが採用されている羽毛布団は圧倒的少数です。当店の場合は羽毛のクオリティと生地の軽さによってマチ高を調整しますが、高くても8〜9cmがメインで、普通の立体キルトで10cmを越えることは基本的にありません。あるとしたら超軽量の生地にハイクオリティな羽毛を組み合わせて、充填量が1200〜1300gと多めの場合くらいですね。

ダウナ

マチ高を低く設定しすぎると、羽毛を締め付けることになり、羽毛本来のパワーが発揮されません。また生地に必要以上にハリが出てしまい。体へのフィット感(ドレープ性)が低下します。しかしだからといってマチ高を高く設定しすぎると、今度は羽毛に対して生地がブカブカになり、マスの中で羽毛が偏りやすくなってしまいます。

マチ高については「この高さで作っておけば間違いない」というものはありません。適正なマチ高は、羽毛の質と量、生地の軽さ、マスの数によって変わってくるからです。当店がご注文を頂いてから生地の裁断・縫製に取り掛かるのは最適なマチ高でキルトを設計するためです。(当店の場合1.5〜10cmの間で最適なマチ高を調整します)

マチ高が10cm以上でもそれに見合った羽毛の量が入っていれば、生地がブカブカになることも羽毛がマスの中で片寄ることもないのですが、ダウナの場合は羽毛がそれほど多く入っていませんので、経年劣化で羽毛のパワーが衰えてくると如実に生地がブカブカになり、ヘタリが顕著になります。

特にリフォームの場合は新品当時と比べると羽毛のパワーが低下していますから、ダウナと同じマチ高で布団を仕上げてしまうと、リフォーム直後の時点で生地がブカブカになってしまいますし、5年後、10年後はもっと悲惨な状態になります。

ダウナのリフォーム費用

リフォーム費用は主にこの3点で決まってまいります。

①ダウナのサイズ・枚数とリフォーム後の仕上がりサイズ・枚数
②どんな生地を使用するか
③どんな羽毛を何グラム補充するか

①はお客様のご希望次第ですので簡単に計算ができますが、②と③は実際にダウナの状態を拝見してみないと明確な答えが出せません。

例えば同じ15年使用したダウナでも、冬の間だけ使っていたのか、1年中使っていたのかによって当然傷み具合は変わってまいります。また掛布団カバーの洗濯頻度も、毎日のように洗っていたのか、それとも数ヶ月に1回しか洗っていなかったのかによって羽毛の状態が全く異なります。他にも天日干しだったのか陰干しだったのか、男性が使っていたのか女性が使っていたのか、布団本体の水洗いをしたことがあるのか、あるならその頻度は、というように羽毛布団の傷み具合を左右する要因は無数にあります。

このように同じダウナで同じ使用年数でも実際の劣化具合は大きく異なりますので、仮に新品当時の暖かさに戻していきたいというシンプルなご希望だったとしても、ダウナの状態によってリフォーム内容が変わり、それに伴ってリフォーム費用も変わってまいります。

本当にざっくりとしたリフォーム費用程度ならばこのような不特定多数に向けたブログ記事でもお伝えすることができますが、それなりに精度の高いお見積りをさせて頂こうと思うと、最低でもお客様のご希望や元々のダウナのサイズ・羽毛の充填量をお聞かせ頂く必要があり、ブログでは具体的な金額の提示ができません。さらに言えば事前にお見積りをさせて頂いても、実際に羽毛布団を送って頂いて、羽毛診断を行なった結果によっては、若干費用が変わったり、そもそもリフォームをオススメしないこともございます。

「この記事を読めば具体的な金額が分かると思ったのに!」と思っておられた方には大変申し訳ないのですが、ある程度具体的な概算金額を知りたいという方は、分かる範囲で結構ですので以下の内容を添えて、電話やメール、LINEにてお問い合わせ頂ければ幸いです。(当然のことですが、お見積りをさせて頂いたお客様にこちらから営業をかけることは絶対にありません)

【お持ちのダウナについて】
●使用年数
●サイズ
●羽毛の充填量
※いずれも分かる範囲で結構です

【リフォーム内容について】
●ご希望の使用感 (羽毛が吹き出ないようにしたい、軽くしたい、暖かさを元に戻したいなど)
●ご希望の仕上げサイズと枚数 (ダブル1枚をまたダブル1枚にしたい、クイーン1枚をシングル2枚にしたいなど)

遠方にお住まいのお客様はこちらのページも併せてご覧ください

まとめ

  1. ダウナの最大の特徴は生地にあり
  2. ダウナは羽毛の吹き出しやすさと引き換えに、生地のしなやかさと高い通気性を実現している
  3. リフォームの場合はどういった生地を選ぶかでリフォーム後の仕上がりが大きく変わってくる
  4. 羽毛は生地ほど話が難しくないので単純に予算で選べばOK
  5. ダウナは品質表示よりサイズが小さく、マチ高が非常に高いのでリフォーム時は要注意
  6. 羽毛の痛みは個体差が激しいのでリフォーム費用は個別に計算する必要がある
  7. まずはお気軽にご相談下さい

ダウナのリフォーム解説は以上です。ご不明な点がございましたらお電話、LINE、メール、なんでも結構ですのでお気軽にご相談ください。私(植村浩太朗)がとことん説明させて頂きます。

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リフォーム事例

ダウナのリフォーム事例を一部ブログで紹介しております。内容についてはこの記事と被っている部分もありますので、それほどきっちりとお読み頂く必要はありませんが、リフォーム前とリフォーム後のビフォーアフターを写真や動画でご覧いただけますので、もしよろしければ参考になさってください。