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ソフトフィットオーバーレイ

整圧ふとんから20年ムアツProレギュラー+ソフトフィットオーバーレイにお買い替え

オーダーメイド枕

どうも。快眠屋おのの植村浩太朗です。

今日は2名の方にオーダーメイド枕をお作りさせて頂きました。ありがとうございます。

オーダーメイド枕からオーダーメイド枕へのお買い換え

そのうちのお一人(Y様)は他店様で購入されたオーダーメイド枕からのお買い換えです。

実は既にオーダーメイド枕をお持ちのお客様が、当店で新たにオーダーメイド枕を購入されるケースは珍しくありません。

常々申し上げていることですが、オーダーメイド枕は「はい測定完了!あなたに合う枕はこれです!」という簡単な話ではなくて、測定データ以外にも考慮しないといけないことが沢山あります。どれだけ快適な仕上がりになるかは「測定方法」よりも「作り手のノウハウ」に依存する部分が大きいので、誰に作ってもらうかが重要だとお考え下さい。

Y様はオーダーメイド枕を4年ほど前に購入し、その後何度かメンテナンスに行かれたそうですが、その時に思うことが色々とあったようで今回当店で枕を作らせて頂くことになりました。(ご期待に添えられるように頑張ります)

17年使用した整圧ふとんをご持参

Y様がお使いの敷布団は整圧ふとんでした。(床に敷いて使っているのではなく、畳ベッドの上に敷いておやすみになっておられるとのことです)

整圧ふとんは西川(旧・西川産業)のフラッグシップシリーズで、ムアツふとんを元祖とする「点で支える系」のウレタン敷布団です。

この整圧ふとんをY様は「自宅の敷布団に合わせて欲しいから」ということで実際に持ち込んで下さいました。きちんとカウンセリングをすれば実物を見ずともある程度ご自宅の敷き寝具の硬さは想像がつきますが、そうは言ってもやはり実物に勝るものはないので敷き布団を持ってきて頂けると我々としても有難いです。

整圧ふとんは横向き寝には厳しい

Y様は横向き寝がメインです。身長と体重は148cmの38kgなのでBMI(肥満指数)は約17.3です。

肩幅はそれほどありませんが、女性なので男性と比べると相対的に骨盤幅は広めです。またお痩せになっているのでウエストが細く、側面はかなり身体の凹凸差があります。

そんなY様が横向きでストレスなく寝ようと思うと整圧ふとんでは無理があります。正確に言えば、整圧ふとんだけでなく、ほぼ全ての敷布団で無理があります。敷布団だと硬過ぎて、骨格の歪みと血行不良のいずれか、あるいは両方が起こるからです。

肩の圧迫イラスト
西川スヤラ

(上の写真は西川のSUYALAスヤラで厚みは9cm)

敷布団の厚みは8〜10cm前後が基本です。(今回の整圧ふとんは9cmでした)

横向き寝のストレスを減らすには「肩とお尻を沈めて背骨のラインを水平にすること(姿勢の課題)」と「肩とお尻の部分に強くかかる荷重を分散して血行不良を防ぐこと(体圧分散の課題)」が必要ですが、8〜10cm前後の厚みで肩とお尻の出っ張りを完璧に沈めようと思うと、肩とお尻が床に近づいていくので、床の硬さが身体に伝わってしまい圧迫による血行不良が起こります。(俗に言う底付き感)

敷布団を設計する上で最優先されるべきは底付き感をなくすことですから、8〜10cm程度の厚みで床の硬さを感じないようにしようと思うと必然的に硬く仕上げざるを得ません。(柔らかくなればなるほど身体が床に近づいて底付き感が出やすくなる)

メーカーが「柔らかめ」と表示していても実際は結構硬めに仕上がっているのはそのためです。

BMIが標準〜高めで、仰向き寝がメインで、身体の凹凸差が小さい場合は敷布団程度の厚みと硬さでも問題なく乗り切れることも多いのですが、Y様のように痩せていて、横向き寝がメインで、身体の凹凸差が激しい人はいわば真逆の存在ですからかなり厳しい。。。

身体に合わない敷布団

整圧ふとんは上の写真のような固綿系の敷布団と比べるとまだマシなものの、それでも厳しいことには変わりありません。

メーカーは「うちの敷布団は横向き寝にも対応してます!横向き寝用のカッティングが入っています!スリットも!」と言いますが、敷布団の場合はそもそものベースが薄いし硬いので、何らかの工夫があったとしてもその効果は知れています。

いくら伸縮性のある生地を使っていても子供用の服を大人が着るのは難しいですよね。それと同じことです。

尚、厚みの制約は敷布団が敷布団である限り絶対に切り離せませんから、オーダーメイドの敷布団なら解決できるかというとそうではないという点も覚えておいて下さい。(えらそうなことを言っていますが、かくいう我々もかつてはメーカーの言うことを鵜呑みにして商品を販売しておりました、、、)

20年ムアツマットレスproレギュラー

ちなみに敷布団を硬めに仕上げる理由は他にもあります。それは耐久性と重さの問題です。

基本的にウレタンは硬くなればなるほどヘタリにくくなります。これはつまり硬めの寝心地に仕上げさえすればあまり質の良くないウレタン(低密度で弾性も普通のウレタン)でもそれなりに耐久性を確保できるということ。安価な高反発ウレタン系のマットレスが軒並み硬いのはそのためかなと個人的には思っています。(※とはいえ「硬い=安い」という法則が常に成り立つわけではないので誤解なきよう)

オーバーレイで敷布団の限界を補う

Y様に整圧ふとんに寝てもらうとやはり肩と骨盤が沈まずに骨格が歪んだ状態。また体圧測定の結果を見ても、肩と骨盤が圧迫されて血行不良を招いている状態でした。

この状態では次第に横向き寝が辛くなってくるので、うつ伏せ気味に寝たり、上半身と下半身をひねりながら寝たりと不自然な姿勢で寝る羽目になり、結果的に身体の痛みやコリを引き起こす原因になります。

事情をお伝えすると、Y様も薄々敷布団に問題があるのではと思われていたようで、よく納得して頂けました。

そこで我々がY様に提案させて頂いたのがこの二案です。

①今の整圧ふとんの上にソフトフィットオーバーレイを重ねる

②整圧ふとんを比較的ソフトな敷布団に買い替え、さらにその上にソフトフィットオーバーレイを重ねる

(※畳ベッドの高さがかなりあり、その上に分厚いマットレスを乗せてしまうと小柄なY様には厳しい、、、という事情とご予算の関係でこの二案になりました)

ソフトフィットオーバーレイ

いずれの場合もソフトフィットオーバーレイ(以下、オーバーレイ)の存在がキモですね。オーバーレイを使わずに済むのであればそれがベストですが、上述のように敷布団だけでは厚みが足りない&硬すぎるので致し方ありません。

Y様も迷われたものの、整圧ふとんが17年経っていることもあり、「どのみち近いうちに整圧ふとんを買い替えないといけないのであれば②にします」と②を選ばれました。

20年ムアツProレギュラーとオーバーレイの組み合わせ

オーバーレイの土台となる敷布団は、20年ムアツProレギュラーをご提案させて頂きました。この敷布団はムアツシリーズの中で最もソフトなモデルです。

20年ムアツマットレスproレギュラー
20年ムアツマットレスproレギュラー

Proレギュラーは3つのレイヤーに分かれていて、トップレイヤーにソフトな高弾性ウレタンが使われています。

オーバーレイに使用しているウレタンも超ソフトな高弾性ウレタンなので、高弾性ウレタンを重ねると相乗効果で寝返りもよりスムーズになります。

「オーバーレイをムアツの上に重ねたらムアツの点で支える効果がなくなってしまうじゃないか」とご心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、血行不良を最小限に抑えることができて、寝姿勢がキレイになっていれば、点で支えようが面で支えようがどちらでもOKです。点で支えることにこだわるあまり健康を害してしまっては意味がありませんので、点で支える云々はあまり気にしない方がいいですね。

枕も大事ですが土台の敷布団・ベッドマットレスはもっと大事

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枕は頚椎を支える重要な寝具です。高さが合っていないと肩こりや痛み、頭痛が起こることすらあります。

ですがあくまで目標は体全体の姿勢を整えることにありますので、身体の大部分を受け持っている敷布団やベッドマットレスが身体に合っていない状態で枕だけをあーでもないこーでもないと試行錯誤しても大きな効果は望めません。

人間工学的視点から枕と敷寝具をフィッティングしてくれるお店に行かれることをオススメします。

Y様、この度は当店をお選び頂き誠にありがとうございました。