羽毛布団リフォーム事例[埼玉県H様]まだ2年しか使っていないダウナから羽毛が吹き出して困っているので、吹き出さないようにリフォームして欲しい
三重県内はもちろん、県外のお客様からも羽毛布団リフォームのご相談を多く頂戴しております。遠方にお住まいの方でも安心してリフォームのご依頼を頂けるように1枚1枚丁寧に現状説明をさせて頂いております。布団を直接持ち込めないというお客様もお気軽に電話、LINE、メールでご相談下さい。
※遠方にお住まいで羽毛布団のリフォームをお考えの方はこちらのページをご覧ください。
目次
約2年使用したダウナをリフォームしたい
もはや「ダウナのリフォーム専門店なのでは?」と思ってしまうくらい、ダウナのリフォーム依頼を頂戴しております。ありがとうございます。現状ではさまざまな業務に追われ、ブログでの紹介が全くできていませんが、時間を見つけてダウナのリフォーム事例を更新していく予定です。
尚、ダウナのリフォームについてはこちらのページで詳しく解説しておりますので、ダウナのリフォームをご検討されている お客様はまずこちらのページをご覧頂けますと幸いです。
<過去のダウナのリフォーム事例>
さて、今回ご紹介させて頂くのは、埼玉県のお客様(H様)が送って下さったダウナです。まだ2年しか使用していないということですが、羽毛の吹き出しが気になるということでリフォームのご相談を頂戴いたしました。
通常ですと羽毛の吹き出しというのは、①経年劣化で生地の織り目がゆるくなった、もしくは②経年劣化で羽毛がボロボロに壊れてファイバーが増えたのいずれか、あるいはこれら両方が原因となるのですが、今回はまだ2年しか使用していませんので経年劣化というには些か早すぎるような気がします。
しかしこれは普通の羽毛布団の場合であって、ダウナのように極めて羽毛が吹き出しやすい羽毛布団の場合は不思議ではありません。
徹底解説ページでも説明しているように、ダウナの生地は打ち込み本数が少なめで、ダウンプルーフも弱い生地ですので、組み合わせる羽毛のクオリティが低いとわずか数年でも吹き出しが発生いたします。最近では「まだ1年も経っていないのに大量に羽毛が吹き出してくる」というご相談も頂戴しております。
リフォーム前の状態
羽毛の充填量とキルトの仕様がマッチしていないこともあり、全体的にヘタリが見られる状態です。また10年以上使用したダウナと比べるとマシではあるものの、確かに吹き出しがあります。
スペック
[メーカー]大塚家具
[サイズ]185×210cm
[側生地]綿100%
[キルト]5×5マス立体キルト
[羽毛]ポーランドマザーグースダウン95%
[充填量]1200g
羽毛の状態は?
こちらがダウナから取り出した羽毛です。
H様は羽毛の洗浄・除塵作業を行うことを希望されていましたが、使用期間は2年と伺っていたので、羽毛の状態によっては洗浄・除塵作業をせずに側生地交換だけで対応できるかも?と思っていました。(その方がリフォーム費用を下げることができるので)
ですが実物を拝見した結果、それほど良好な状態ではないことが判明。。。。H様のご希望通り、洗浄・除塵作業を行うことに決めました。
こちらはダウナから取り出した羽毛と、新品の羽毛を比較したものです。左がダウナ、右が新品です。(新品はポーランド・プレミアムマザーグース95%です)
洗浄・除塵結果
【取り出し羽毛量】
◆ 1280g
ダウナを解体して取り出せた羽毛は1280gになりました。
品質表示には1200g入りと記載されていましたが、実際にはやや多めの結果です。
羽毛布団を解体する際、全ての羽毛を取り出すことはできません。マチ布や生地に強く絡みついてしまった羽毛は取り出すことができないからです。平均的に数十グラム程度はロスが生まれるのですが、このロス分を考慮すると実際はもっと多くの羽毛が入っていた計算になりますので、実際には今回のH様のダウナは1300g前後の羽毛布団だったと推測できます。
【洗浄・除塵後の羽毛量】
◆ 1030g
そしてプレミアムダウンウォッシュ(洗浄・除塵)後の羽毛量はおよそ1030gとなりました。約20%減ですので平均的な目減り率ですね。
リフォーム後
- [サイズ]190×210cm
- [キルト]6×5マス立体
- [充填量]1330g
- [生地]エクストラソフトサテン
- [補充羽毛]300g (ポーランドプレミアムマザーグース95%)
こちらがリフォーム後の状態です。
できるだけ羽毛が出てこないようにということでしたので、今回は通気度を控え目にした日本基準の生地を使用させて頂くことになりました。ただ通気性が日本基準の生地といっても種類は沢山あるので、しなやかさや軽さをどこまで追求するかによって提案内容が変わってまいります。
H様がセレクトされたのはエクストラソフトサテン。120/150番手の糸を使用しているので、その名の通り非常にソフトかつなめらかです。また平織に比べて重くなりがちなサテンではあるものの、平米あたり97gですのでそこまで重さは感じません。国産のサテン系ですとトップクラスなものとなります。
また肝心のボリュームについても、リフォーム前とリフォーム後を見比べて頂くと大きく回復していることがお分かり頂けると思います。
H様、この度は当店をお選び頂き有難う御座いました。今後のメンテナンス等もどうぞよろしくお願いいたします。
最近はインスタグラムの投稿が多めです。ブログほど濃い内容ではありませんが、フォローして頂けると喜びます。
また先日羽毛布団リフォームに特化したインスタグラムアカウントを解説しました。そちらもご覧いただけますと幸いです。
編集後記 (バッラリーニのフライパン)
マイナポイントでバッラリー二のフライパンを買いました。ローマにするかサリーナにするか最後まで迷ったのですが、「手が届くものならそのブランドのフラッグシップモデルを買え!」という大先輩の金言もあり、勇気を出してサリーナにしました。
バッラリーニの存在を知ったのはYouTubeの料理動画。
城二郎さんの真似をして、家のフライパンで何回もポワレを試みたのですがなかなかうまくいきません。皮目を均一にパリパリにしようと思うと身に火が入りすぎてパサついてしまうか、反対に皮目がグニャッとしてしまうかのどちらかで、どうやっても動画のような完璧な塩梅に仕上がらないのです。
そこで「フライパンに問題があるんでは?いやきっとそうや、そうに違いない。城二郎さんはどんなフライパンを使っとるんや?」と自分の腕のなさを棚に上げ、城二郎さんの調理器具を調べた結果がバッラリーニでした。
もうそこから脳内はバッラリーニ一色。
僕「バッラリーニええよなぁ。。。でもなぁ。高いもんなぁ。別になくても困らんしなぁ。」
妻「欲しいんやったら買ったらええやん。調理器具なら家族のためにもなるし。」
僕「いやでもなぁ。。。なかなかなぁ。。。別にバッラリーニじゃなくても一応ポワレ的なものは焼けるしなぁ。。。」
妻「じゃあやめといたら?」
僕「いやでもなぁ。。。ポワレ上手に焼けたら嬉しいよなぁ。。。ストレス解消にもなるよなぁ。。。」
という感じで、若干妻に呆れられながらもバッラリーニを買うか買うまいかずーっと悩んでいたのです。
そんな折に、たまたまフライパンの話を姉にしたところ「え?私バッラリーニ持っとるよ?」という青天の霹靂。まさかこんなに身近にバッラリーニを所持している人間がいたとは。どうやら料理系?のインフルエンサーはバッラリーニを使っている人が多いらしく、姉もそれに憧れてバッラリーニを購入したのだとか。完全に姉弟ですね。
「一回私のフライパンでポワレやってみたら?」という姉の言葉に甘えてバッラリーニを借りてみると、まあ上手に焼けること焼けること!!!ああ、これこれ。これが僕が作りたかったポワレなんだ。皮目はパリッと、身はフワッと。もちろん素人の料理なので改善の余地はまだまだ残されていますが、フライパンが違うだけでここまで違うものかよ?と驚かされました。
この経験で俄然勢いづいた僕はマイナポイントにさらに背中を押されてバッラリーニを手に入れたのです。
もっと早く買えばよかった。
これも全て城二郎さんのおかげです。ありがとうございます。